カメさんの飼育は、飼育環境を整えるのが大変です。水質の悪化や甲羅干し不足による皮膚病の発生。
そのためウチのホームページでも飼育用具を詳細に紹介していますが

このページでは昼間は水を入れず夜のみ水を入れて飼育するという
ある意味裏ワザ的な飼育方法を紹介します。
この方法でウチでは皮膚病知らず、とっても元気に育っています。


この飼育法は、必ず毎日世話が出来る方限定です。
この飼育法でカメさんの調子がおかしいと思ったら脱水症状の恐れがあるため
すぐに中止し水につけてやらないと危険です。

赤ちゃんのカメさんには絶対向かない飼育方法です。
最低でも甲長5cm以上のベビーを卒業した健康なカメさん向きだと考えます。

もし実践される場合はご自身の責任でお願いいたします。




↑昼間は水無し飼育です。
ケージの下にパネルヒーターを敷いています。


↑夜間は水を入れます。
冬場は消灯後保温のためにふたをします。
もちろんパネルヒーターも敷いています。



『飼育方法』
ご紹介の方法で飼育しているカメ

●甲長約10cmのクサガメ(自然採集個体、オス) ●甲長約6cmのニホンイシガメ(自家繁殖個体、性別不明)

1.昼間(朝7時半〜夕方6時)
なんと水を入れません。昼間は乾燥した状態でランプの照射をします
飼っているのはクサガメとニホンイシガメですが、太陽光やランプにあたってのんびり手足をのばして気持ちよさそうにしています。床も夏場以外はパネルヒーターを入れているので暖かいです。ほとんどリクガメかと思う生活を過ごしています。
カメの排せつ量は半端ではなく、水槽飼育ではろ過機の設置や頻繁な水替えをしなければすぐに水が汚れてしまいます。その汚れた水の中や完全に乾燥したホットスペースがない状態で過ごすと皮膚病に罹りやすくなります。そうなると無理矢理薬を塗って乾燥させねばならず、その場合の乾燥時間も10時間前後はかかるのです。であれば、その方法をそのまま毎日の飼育条件にしてしまえば皮膚病防止になるのではと思い付いたのです。ただし、真夏は室温も高温になるので脱水症の防止のため、飲み水用の水の入った容器を入れてやって下さい。

2.夜(夕方6時〜)
夕方になってきたら甲羅が隠れる程度水を入れます。
日中は水を与えていないので水中に首をのばして水をおいしそうに飲みます。そしてえさを与えます。甲羅干し用の石を入れているので気が向いたらまた夜でも甲羅干しをしています。夜9時を過ぎるころ消灯です。冬場は消灯共に飼育ケージの水温や気温が下がるので、薄い板などでフタをしてやります。

3.朝(朝7時〜朝7時半)
カメを起こします。再びフタを外しランプを点灯します。そしてえさを与えます。そしてえさを食べ終わるのを見計らって出勤直前に水を抜きます。
後は、家族に托して出かけます。









用意したもの

●飼育容器
体の大きさに合わせたものでいいと思います。
ちなみに今回紹介のカメさんのものは、イシガメにはベビー用のミニ池。クサガメには約40cm×約25cm×深さ約15cmの小さな衣装ケースです。

●パネルヒーター
水中ヒーターでなく、容器の下に敷いて使用するタイプ。今回使用した物は、みどり商会のパネルヒーター『ピタリ適温3号 43cm×25cm 』 。号数によってサイズバリエーションがあります。
厚さ1mmのフレキシブルタイプ。 高感度センサーの働きにより、外気温5〜20℃のとき、ケージ内を自動的に約25〜29℃に保ってくれる優れもの。

●バスキングランプ
は虫類用の保温電球です。皮膚病の防止に大切なのは、まず保温と乾燥です。今回は50wを使用しました。ワット数も様々なタイプがあります。飼育環境によりますので購入の際にお店の方に相談してみて下さい。ご使用にあたっては、別売りでクリップホルダーが必要となります。



※補足※
ろ過機を使わないため、どうしてもえさを与えた後など水が汚れたままになるのですが、水があるのは夜だけ。
よって、夜9時頃には消灯するので、しばらくするとカメは眠ってしまいます。
そのためカメ自体の活動が少なく水の汚れの影響をあまり受けずに済んでいるようです。




※注意事項※
水を張っての飼育ではないため、個体差により調子を落とすカメさんもあるかと考えます。この飼育法は脱水症の恐れがあると考えられます。カメの様子がおかしいと思ったらすぐに水を入れてやってください。水を張った夜間においても、ろ過機を使用しないので時間が経つにつれ水質が悪化します。よって水替えのタイミングを忘れることのないように注意して下さい。この飼育方法は飼育本にはおそらく掲載されていないと思います。実践に移すかどうかは個人の責任でお願いいたします。




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