●IRQバッティングを確認する術
IRQとは「割り込み番号」のことで、簡単に説明してしまえば、椅子取りゲームの椅子が「IRQ」であり、椅子に座る人間が「デバイス(各カード、ポート)」に当たる。
つまり、本来は「1つの椅子に一人」しか座れないので、各デバイスに割り当てるIRQはバッティングがないよううまく調停を取らなければならないのだが、Windows Meから「IRQの共有(IRQシェアリング)」に対応するようになり、要は1つの椅子に何人でも座れる仕様になった。
※IRQ番号「16」に3つのデバイスが競合しているが、このマシンは正常動作している。「IRQの競合」は、Windows XPにおいて「通常の状態」なのである。
しかしである。
「IRQの共有」が許されるといっても、やはりできるだけIRQを共有しないに越したことはなく、またある種のデバイスはIRQ共有を行っているとうまく動かないものがある。
IRQ共有によってうまく動かない代表的なデバイスが、「サウンドカード(特に有名なのはサウンドブラスター)」と「キャプチャーボード」だ。
この2つは、他のデバイスとIRQがバッティングすると「動かない」、あるいは動くけども不安定という、とにかくシステムにとってよからぬ現象を引き起こす。
よって、OSインストール直後は、まずIRQの状態を確認して問題がないか確認する。
「デバイスマネージャ」であればメニューバーから「表示」−「リソース(リソース別はどちらでもよい)」と選択し、メインウィンドウの「割り込み要求」を展開することで表示できる。
また「システム情報」であれば左ペインから「ハードウェアリソース」−「IRQ」と選択することで確認できる。
ちなみにこのIRQバッティングの回避策は**で詳しく語っている。グリモア的には、このIRQのバッティングは「OSインストール前」に解決しておきたい問題だ。
※
※OSインストール直後のIRQ表示。不要なポートなどを極力オフにして、また悪名高きサウンドブラスターをうまいバス位置に指したため、全体のIRQ競合を避けられている。
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