●システムの復元設定を最適化する術
Windowsでは「システムの復元」という設定がデフォルトでオンになっている。これは、システムとトラブルや問題が起こったときに「ある時点」にシステムを戻す機能だ。
ちなみにある時点とは、以下のどれかのタイミングである(すべてが保存されるわけではないことに注意)。
◎自動で行われる復元ポイントのタイミング
=============================
・Windows XPをインストールした直後
・カレンダーで24時間ごと、あるいは稼働時間が合計で24時間経過ごと
・「InstallShield」または「Windows XP Professionalインストーラ」を利用してアプリケーションをインストールしたタイミング
・更新ファイルを自動でダウンロード、あるいはダウンロードした更新ファイルを導入したタイミング
・WHQL(Windows Hardware Quality Lab)によって署名されていないドライバをインストールしたタイミング
=============================
またアーキテクチャとして「バックアップ対象と同じドライブに保存する」「Windowsが起動している状態ではないと復元できない」「バックアップの実行はOSを止めずに裏タスクで行われる」というものがある。
さて、グリモア的な「システムの復元」に対する結論を言ってしまうと、このような「勝手に動作してシステムドライブを圧迫するおかしなバックアップ」は必要ない。
そもそもシステムのバックアップというのはマシンの外に出さなければあまり意味を成さず、この機能はバックアップというよりも「以前の状態に戻りたい」という初心者向けの機能といえる。
この「システムの復元」を設定するには、コントロールパネルから「システム」を選択。「システムのプロパティ」ダイアログの「システムの復元」タブ内で設定する。
「システムの復元」そのものの機能が必要なければ、「すべてのドライブでシステムの復元を無効にする」をチェックする。
※システムの復元をオフにするにする設定。不要タスク軽減によるパフォーマンスアップのほか、ディスク容量も軽減できる。
また、「保険」を考えて「システムの復元」をオンにしておきたいという場合は、アーキテクチャ的にシステムドライブ以外で実行する意味はほとんどないので、システムドライブだけ利用する設定にするとよい。
※システムの復元に使用するディスク容量をパーセンテージで指定できる。また、システム領域以外なら、ここで任意ドライブのシステムの復元をオフにすることができる。
当グリモアWebは右上の書籍
「Grimoire For Windows XP(グリモアforウインドウズ) Vol.1 システム編」
のすべての内容を掲載している奇特なWebだ。
なお、左の書籍はグリモア第二弾
「Grimoire For Windows XP(グリモアforウインドウズ) Vol.2 カスタマイズ編」はVol.1を超える670ページという膨大な紙面を割いて、XPカスタマイズを語った書籍。Vistaを導入する前に、まずXPを最大限に活用&チューンせよ!