●はじめに（書籍版オリジナル）
どんな物事でも、道を究めるにはそれなりの時間を要する。
そして道を究めるには、時に道を踏み外さなければならない。
本書はそのように年月を重ね、また「禁」を犯した上で完成した、完全なる最新最終の「Windows XP」の魔導書（Grimoire）である。
本書はWindowsの達人たる「Wizard」へ導く書籍であり、本書完全読破すれば完璧なWindowsを手に入れ、また魔法のようにWindowsを扱うことができる。
ちなみに究めるべきOSとして「Windows XP」を、数ヵ月後にWindows Vista登場を控えた今あえてチョイスするには当然根拠がある。
まず、道を究めるには時間が必要と述べたが、それは道具たるWindowsも同様であり、熟成を重ねなければ「本当に使い物になるOS」にはならない。
また、本物のプロフェッショナルは、目先の新しさや流行だけで自分の手足となる道具（OS）をチョイスなどしない。
枯れているからこそ、使い込んだからこそできる奥義というのは数多くあるのだ。
はっきり言ってしまえば、ただ新しいからというだけで、己の手馴れた道具を捨てるなど、愚の骨頂である。少なくともこのようなものに「Wizard」を名乗る資格などない。
さて、本書は知識への探求が貪欲な「この本を手に取るもの」に対して、道しるべを示していくのだが、あえてここで述べたいのは道具というのは「与えられるも」のではなく、「自らが作り出すべきも」だということだ。
つまり本書は完璧なWindows作るために、現在の与えられた環境をちまちまいじることなく、根本から環境構築することを強要する。
結果後々問題が出ない、後悔しない「柔軟で堅牢なシステム作り」を行い、「システム編」としてインフラ環境の完成までをGrimoireシリーズの第一弾として語っていく。
最後に。
各出版社が目先の利益ばかりを考えてWindows Vistaの出荷待ちの状態の中、あえて「Windows XP」という、利益ではなく読者の実益を考える魔導書発刊に踏み切った、三才ブックス、及び編集長の村中氏に最大の賛辞を送りたい。
2006年10月
ファウスト・ダテ
当グリモアWebは右上の書籍
「Grimoire For Windows XP（グリモアforウインドウズ） Vol.1 システム編」
のすべての内容を掲載している奇特なWebだ。
なお、左の書籍はグリモア第二弾
「Grimoire For Windows XP（グリモアforウインドウズ） Vol.2 カスタマイズ編」はVol.1を超える670ページという膨大な紙面を割いて、XPカスタマイズを語った書籍。Vistaを導入する前に、まずXPを最大限に活用＆チューンせよ！
