●バックアップすべきではないアプリケーション設定を知る
本章では、裏技に近いアプリケーション設定のバックアップ方法を解説するが、ここでは「バックアップすべきではない」アプリケーションの種類をあらかじめ述べておこう。
まずシステムに食い込む、あるいはシステムをかなり書き換えるアプリケーション設定はバックアップを行うべきではない。これらにはセキュリティ関連アプリケーションやオフィス系が考えられるが、これらは設定をバックアップ、リカバリした場合未知の不具合が発生することがあるからだ。
また、バックアップ時とリカバリ時に環境に差異があるアプリケーション設定もバックアップすべきではない。
これはたとえば、バージョンに差異があるもの、インストールフォルダが違うもの、元のOS状態が違うものなどだ。
このようなアプリケーション設定をバックアップすると、アプリケーション自身が持つ「自分の情報」が崩れてしまい、以後のアップデートパッチの適用などに支障を来す可能性がある。
逆の言い方をすると、バージョンからリビジョン、インストールフォルダまで環境変更後も完全に同一なアプリケーションのみ設定バックアップしたいということだ。
方向性で述べれば、アプリケーション設定のバックアップは「設定を捨てがたい」本当に使い込んでいるもののみに留めるべきといえよう。
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