●ローカルハードディスクへのバックアップ術
バックアップを解説するほとんどの書籍は、安全性を考えて「外部メディア」へのバックアップを語るが、本書のようにあらかじめ「内部と外部の二カ所のバックアップ実行」を定義してしまった場合、もっとも利便性がよくまた素早くバックアップできる媒体がこの「ローカルハードディスクへのバックアップ」だ。
これにはいくつかのパターンが考えられるが、マシン本体に複数のハードディスクを搭載していることが望ましい。
グリモア的には、マシンに複数台のハードディスクを搭載している場合には、「システムとデータのハードディスクを分ける(**参照)」ということになっているが、この理論を実践していれば1台目のハードディスクにシステム、2台目のハードディスクにデータという区分けになり、安全性を考えて「データは2台目のハードディスク以外にバックアップ」ということになる。
これは内部バックアップでありながら、ディスククラッシュなどを考えても非常に安全性が高いバックアップが実現できる。
◎マシンに複数のハードディスクが搭載されている場合
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1台目のハードディスク(OSが入っている以外の領域)
↑バックアップ
2台目のハードディスク内のデータ
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もちろん、マシンに1つだけハードディスクを搭載している場合でも、領域を複数作成しておけば可能だ。
この場合、ハードディスクが複数の環境に比べるとやや安全性に劣ることになるが、グリモア的には別メディアにバックアップをとるのもルールなので、複数あるバックアップのパターンの1つと考えれば問題ないだろう。
◎マシンに1つしかハードディスクがない場合
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|論理ドライブ |論理ドライブ |
|データ領域 |バックアップ領域 |
→データ↑
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ちなみに実際にこのバックアップを適用する場合は、そのままファイルをコピーするよりもZIP等でファイルを圧縮してから、バックアップ領域に置くようにするとよい。
これは、マスターデータとバックアップデータの管理をきちんと実行していないと、間違えて「バックアップデータ」をマスターデータとして編集しかねないからだ。
なお、圧縮を利用してバックアップする方法は、**で詳しく紹介している。
当グリモアWebは右上の書籍
「Grimoire For Windows XP(グリモアforウインドウズ) Vol.1 システム編」
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なお、左の書籍はグリモア第二弾
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