中低音(ミッドバス)  250-500hz
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ホーンSP日記
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YLMB70 自作の台に乗ってます。4550の上に乗っているのは、マクソニックHS301ですから、大きさはおわかりと思います。

 
2008/3にD75000のダブルマグネット化をしました。
 中低音にやや力が足りないことは従来からの課題でした。軽快という言い方もできるのですが、音色がやや乾いた感じになりますので、もう少し何とかしようと考えておりました。

 最初にD75000でのダブルドライバーを考えました。もう一ペア75000を手に入れ、二股スロートを自作して実行するつもりでした。
 ところが昨年からヤフオクで入手した二ペアが、音こそ出るものの、どちらもまともな状態ではありません。音量は小さく、高い方に音が寄っています。開けてみると、ボイスコイル、ギャップのあたりに茶色い液状汚れが多々。ヤフオクでは音、内部はわかりませんから、こんなことがあります。
 
 現用のペアと外観が似ているペアを整備しようとして、エール音響に相談すると、ダブルドライバーは利点もあるが小さい。せっかく二組の75000があるのだからダブルマグネットにすべきだ、ドライバーの音の強化はマグネットの強化に尽きる、とのお話。その経験、力量を信じて、ご忠告に従いました。

 さて4月に入り、ダブルマグネットのD75000が送られてきました。
 比較のため条件は従来のままJBL主体の6wayです。

 まず、左だけダブルd75000に付け替えて聞き比べました。中低域(130-
500hz)だけならしました。
シングルは、高い方に寄った感じの音で、ふわっとした感じです。ダブルマグ
ネットは帯域内が均等に出ている感じで、低い方が良く聞こえ、引き締まった感
じに聞こえます。SNもより高くなり、透明感も増加したみたいです。音量はシン
グル、ダブル共ほぼ同じ。これはいいと思って、両方ダブルマグネットに付け替
えました。

 6wayとして聴きました。音ははっきり変わりました。色濃くなり、SN高く、透明感も高くなりました。何より中低域の低い方に相当な力感が出ました。
 しかし音はかえって柔らかくなった感じです。音像がはっきりした音で柔らかく、下に伸びたわけですから文句無し、というしかありません。

 振動板面積が増えもせず、マグネットを倍にしただけなのに、これほどの変化が出るとは、思いもよりませんでした。
 ドライバーをダブルにして振動板面積を二倍にしてやろうとしていたこと、が、簡単に実現されてしまいました。
 思うに75000は従来、MB70内の空気質量に負け気味だったんでしょうね。
マグネットを倍にしてやっと、ホーン内空気を押しのけて鳴るようになったので
は、と想像します。

 エール音響には大きな感謝を致します。本来自分の会社の製品でもないのに、こうした仕事をして頂けたのですから。
 エール、ゴトウ、オンケンなどは皆YL由来の人達です。これだけの人材を育てたYLの吉村さんという人は、やはりすごい人だったのでしょうね。
 
ダブルマグネットのD75000。元々のマグネット外装塗料が、濃い艶有りグレーと薄い縮緬グレーだったので、そのままとなりました。
 その他メッキ面も痛んでいますが、中身はぴかぴか、エール音響の仕事は実質そのもの。ターミナルは新品、振動板も新しいチタン8オームです。

従来使用のD75000。温存しました。これも2007年秋にエール音響で内部清掃、再着磁を行っています。
2008年3月までの記事
中低音の範囲も難しいところです。多分200hz前後でしょう。このあたりのレベルと解像力が音の力強さに最も影響すると思います。
 
 YL MB70とD75000は格安で譲って頂きました
(鹿児島のFさんに改めてお礼申し上げます)。MB70は開口部外寸で縦67cm、横97cm、長さは約2mと大きめのホーンです。ドライバーのYLD75000は、スロート径25mm、振動板径は75mmです。中低音用としてはそう大型ではないのですが、以前使っていたYLMB90とゴトーSG555TTのセットと比較し明らかに下限は低く、力のある音が出てきます。ホーンの大きさと振動板径の違いでしょう。

 MB90を使用した時も思いましたが、こうしたYL、ゴトーのホーン、ドライバーはいずれも大変高い解像力、歪みの低さをもっています。この中低音の場合でもコーン型SP(EVM10M、JBL2202H、TAD1201M等)とは比較にならないと感じます。
 さらに進んで、オンケンの255ドライバー、あるいはエールの100か126ドライバーを使ってみたいのですが、いまだ機会に恵まれません。

 ホーンスピーカーを作り上げる上で、どの帯域も高性能なユニット、ホーンを使うことは極めて重要な条件です。しかし、低音、中低音では大きさの点で困難なことが多く、現在では低音、中低音までホーンのケースはかなり少数派のようです。

 でも、中低音以下にホーンを使うとやはり違います(実は全く違うと思っています)。質感のある弾むような低音を目指すならホーンしかないでしょう。
 もちろんコンクリートホーンまでつくればまた変わるでしょうが、家の大改造になり、現在では実現不可能です。また、コンクリートホーンまでしなくても4550と中低音用ホーン、ドライバーを使えば十分良質の低音、中低音になるではないか、とも思います。(当社比ですが)
 
下に見えるのがYLD75000です。
 上に見えているドライバーは、一番上がJBL2420、下が、JBL376、手前はエクスクルーシブED915(使っていない)
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