現在のスピーカー 6wayマルチアンプ
JBLユニットとYL、GOTO、オンケン等との比較も含めて
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ホーンSP日記
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2011年1月よりGOTOユニット+映像。

 ウーファーにフロントロードホーンを考えた時、過去のMJ誌の関連記事を探しました。(1980年代のMJ誌は,現在でも通用するホーンSP情報の宝庫です。ヤフオクで探して80年代については全巻入手してありました。)
 その中で印象に残ったのは、オンケンの小泉さんの4waySP記事(1982/9月号)です。JBL4550の上にオンケンの大型マルチセルラホーンなどを乗せた4wayでした。2インチドライバーに匹敵するオンケンのドライバーを使っており、いかにもスケール感のある良い音がしそうであこがれました。他にもJBL4550を使って、アルテックのホーンを乗せた自作SP記事などもあり、これらの大型SPが次々と自作されていた70-80年代はやはりオーディオ趣味の最盛期であったと思います。

 実現したいシステムは、way数は決めてなかったのですが、JBL4550型箱を使った、スケール感、実在感、それに繊細感のあるシステムでした。この理想はある程度達成されてきた、と感じております。
 4550の大きさの上にホーン群を乗せますと実に安定感のある姿になります。まずはこの形が欲しかったのです。
 理想を実現できているかどうかはともかく現在の写真をお見せします。天井高さ2.4mですのでSP高は台の重量ブロック込みで2.3mほどになります。
 2012年現在、以下の6WAYです。

高音   :GOTO SG160  5,000HZ以上

中高音  :GOTO SG370+S600ホーン  1,000-5,000HZ

中音   :GOTO SG570+S200Bホーン  560-1,000HZ

中低音  :YL D75000(ダブルマグネット)+YL MB70ホーン 280-560HZ

低音    :Tad1601a(ダブルウーファー)+JBL4550箱   20-280HZ

超低音(3D) :fostex FW800+900L自作箱   70HZ以下
なお、この超低音boxだけは聴取位置の後側に位置します。

JBL4550とFW800のクロスは、まだ試行中です。部屋の問題もあり、迷います。

2013年、肝心の音は、
デジタルチャンデバ(dbx driverack4800)、クロック機器の採用、アースの徹底、などで
ずいぶん変化しました。
極めて鮮度が高く、分解能も十分な音と言えるでしょう。良いですよ。



中低音の使用範囲がかなり狭いのが特色でしょうか。YLのD75000は振動板径75mm
あり、かつダブルマグネット化してあります。しかしダブルウーファーのエネルギーに
つなぐにはやはりせめて250HZ以上でないといけません。
 もう一つ、MB70ホーンもそう大きいわけではありません。
この両方から、限界はYL推奨の130HZはとても無理です。200HZでも無理です。
YLが元気だった1970年頃とは上下のユニットの強力度がまるで違うのです。

また上の方も800HZくらいまで伸ばすと荒れているのがわかります。従って
せいぜい600HZ以下となるのです。
しかし、この280-560HZでYLのMB70ホーンはGOTO SG570とJBL4550を
確実にサポートしてくれます。
中音、中低音の力感をはっきりと押し上げてくれるのです。無論その方が
自然の音に近くなります。



なお、SG570単独ではダブルウーファーのエネルギーにつながりません。ホーンを
GOTO S150にしても同じです。f特を測ればつながっているように見え、
聴いてもソースによりわからないこともありますが。
ダブルドライバーにすると全体にエネルギーも増強されるので明瞭度が増し、
繋がりが少し改善されますが、F特が下に伸びるわけではないので本質的な改善
にはなりません。

 GOTOを使うときは中低音の確保を十分に計画しなければいけません。
ここを安易に考えるといつまでも不満を抱えることになります。

 

「JBLユニットとYL、GOTO、オンケン(たぶんエールも)の違い」
 私が使用した範囲ですが。下記のように思います。
 JBLとYL、GOTO、オンケン等とは、好みの違いと思われるかもしれません。
 そのような考えのほうが、従来雑誌等で作られてきたJBL伝説にもかない、
多くの方が納得するかもしれません。
しかし、そう言って済ますわけにはいかない差があることを認めねばならないと思います。


 ユニットの基本的性能に対しては色々な視点があるでしょう。F特、歪み、過渡特性などの他、音色の正確さ、余計な音の出ないこと、力感など。
もっとも力感は他の特性と振動板口径に左右される度合いが大ですが。

 数字も重要ですが、耳に聞こえる音の生々しさ、細やかさについて、最も(たぶん他と比較にならないほど)飛び抜けているのが、YL、GOTO、オンケン(たぶんエールも)であることは、認めねばならないと思います。
 できれば使用してみて、日本製のこれらユニットの性能を理解し、そのうえでJBLならJBLの出す音の良さ、その音への好みを言うのが、正当な態度でしょう。ここを理解しないユニット遊びは、混乱しやすく、得られる成果が少ないように思います。

 なお、当たり前のことですが、GOTO等も機械の一つです。極めて高性能ですが、一つの機械に過ぎません。過大評価は禁物です。
 典型的な山形の特性であり狭い帯域でしか使えないこと、特にGOTOでは振動板径が中低音用ドライバーでも50mm程度に過ぎず、あまり低いクロスでは使えない、という点を理解して使う必要があります。

なお、過大評価につながりやすいのですが、GOTOの能率が110db前後という誤解があります。カタログ表示は測定法が違うのでしょう。他社のドライバーと混用すればすぐわかりますが、能率は他社とほぼ変わりません。105db前後です。
一方、大きなマグネットによる音の向上効果は相当なものです。明快で柔らかく、気持ちの良い音です。無論この点はYL、エールも同じです。


 



 
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