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顎関節症

なぜアゴが開きにくくなるのか、痛みがするのか、音がするのか説明します。

顎の関節の構造

顎関節
上は頭がい骨の模型です。耳の穴の1センチ前にアゴの関節があります。
耳に指を入れてアゴを動かすと、関節の動きが分かります。
「歯医者が怖い」大塚ひかり著

歯のかみあわせの不調が原因で体を悪くした患者さんの悩みが綴られていて、私にはとても勉強になった1冊です。

患者さんからの視点なので、読みやすく、歯のかみ合わせで悩んでいる方だけでなく、歯科医師もぜひ読んだほうがよい内容です。


正常なアゴの動き

顎関節
真ん中の「そら豆」みたいな形のものが、関節の動きをスムーズにする「関節円板」と呼ばれる、クッション材です。
顎関節
正常なアゴの場合、間接のすき間のクッションはアゴの関節と一緒に動きます。

しかし、歯のかみあわせが悪いと、クッション(関節円板)の位置がずれやすくなります。

顎関節症の顎の構造と動き

顎関節
関節の隙間のクッションがずれています。椎間板のヘルニアと似ています。その分アゴの関節が後ろにずれています。つき指をした状態にも近いと思えばよいでしょう。
顎関節
アゴを開けようとすると、クッションが引っ掛かって①開きません。無理に開ければ ②痛みが出たり 、③引っ掛かることで音が鳴ります。

顎関節症の治療

スプリント かみあわせを補正するために「スプリント」という装置を作ってお口のなかに装着します。
健康保険の範囲内でできます。
装着時調整に20~30分かかります。
金額は5000円前後です。
(保険点数の改正により若干変動します。

調整は、何回も必要です。

さらに・・・原因は他にもあります。

姿勢が悪いと

姿勢とかみあわせ 顎関節症は体全身がゆがんでいても、起こります。
「かみあわせ」だけではありません。
たとえて言えば
家全体がゆがんでいるため
玄関の扉がうまく開かないようなものです。
「かみあわせ(歯)」と「全身骨格、筋肉」の調整が必要です。
われわれ歯科医師は扉のちょうつがい(顎関節)と
扉のヘリ(歯並び)の部分だけみて治そうとするため
限界が出てきます。
からだ全体のゆがみを補正するために、
アゴをずらして、バランスをとっている場合もあります。

この場合、歯科医師がアゴのゆがみだけを治すと
からだ全体のバランスが崩れることがあります。
ちょうど「屏風」や「ついたて」が折れ曲がっていることで
バランスをとっているのに、一部分だけ、まっすぐにして
かえって、不安定になるようなものです。


咬合関連症 ここからは自費治療になります。

かみあわせが悪いと、頭痛、肩こりが起こる場合があります。「咬合関連症」(命名は中村昭二先生)

下の図はアメリカの本の抜粋ですが、「体の前の筋肉の張力体の後ろの筋肉」の張力が一致していないと
、顎関節症がおこったりします。また、かみ合わせがずれてくると、肩こり、頭痛、腰痛が起こりうることを示した図です。
かみ合わせは全身の筋肉のコントロールするストッパーでもあります。整体などでからだのひずみを治しても、
かみ合わせがずれていると、また、元に戻ります。理想的には両方治すのがよいでしょう。

ここで歯科医師にも整体の知識、経験が必要になります。整体治療師と共同作業で治しています。

姿勢とかみあわせ
姿勢とかみあわせ


かみあわせや骨格の歪(ひずみ)の、
もうひとつの原因として「脳」があります。

脳の中枢から無意識に常に緊張させるような信号がでている場合です。
たとえば、わかりやすい例では、貧乏ゆすりや歯ぎしりなどです。
慢性的な肩こりや腰痛の方は、脳から常に緊張させる命令がでているので
筋肉の緊張が取れないのです。
(夜中、寝ているときにおこる「金縛り」もこの現象かもしれませんが)

コンピューターでいえば、ソフトがおかしいため誤作動を起こしているようなものです。
この場合、骨格やかみあわせをなおしてもすぐもどってしまうようです。

こうした方の かみあわせは、噛む位置が一定に安定せず、
ばらばらのかみあわせをとる場合が多いです。
この状態で、かみあわせを変えると、余計に悪くなる場合があります。

現在の噛みあわせ状態がそれほど悪くないのにもかかわらず、脳の中で「異常」と判断しています。
どこで噛んだらよいのかわからない状態です。

さて、これは
脳の「運動系のコントロールがうまく作動していない」状態ですが、


もうひとつ
脳の「知覚(感覚)系のコントロールがうまく作動していない」場合も考えられます。

たとえば、事故などで失ったはずの、手や足が痛く感じるという例です。
脳の中で痛みを感じているらしいのです。

口の中では、抜いた後がなんとなく痛い、
神経をとった後も何か変な感じがするといった例があります。
(実際に傷がまだ痛んでいる例も多いのですが)

かみあわせや骨格の歪から来るからだの不具合が末梢性なら
脳から来るからだの不具合は中枢性といえるでしょう。

脳の働きは、まだよくわかっていない部分が多いので、難治性(治りにくい)と言えるかもしれません。
ブラックボックスという感じです。

また中枢性と末梢性の複合型もあるような気がします。
ほとんどがこのケースかもしれません。

100%完治しないまでも、ある程度までは良くなると思います。

ただし、末梢性の歪(からだのゆがみ)を正すことで、時間をかければ、中枢性の歪が良くなる気がします。

これは、就寝前に体の末梢性の歪をとりのぞき、睡眠中の「脳」に覚えこませれば良い結果が得られそうです。

(つづく・・・・)

かみ合わせは神合わせ

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