●XP vs Vista「XPの勝利」 2/2
「メモリーなんて安いから、足りなければ積めばよいではないか?」と述べるものがいるのであれば、それは、メモリーを積んだことがないものだ。
XP/Vistaとも32ビット版を利用している限り、OSが利用できるメモリーアドレスは「4GB」だ。これは、アドレスが4GBということで、OSが使える実際のエリアはマザーボードBIOSに依存し、2.7GB〜3.5GB程度である(Core 2 Duoマザーとしてマニアに愛されたASUS P5B Deluxeは4GBの物理メモリーを搭載しても、OSは2.7GBしか利用できない)。
※4GBメモリーを積んでも2.7GBしか認識できない32ビットWindows。なお64ビットWindows(XP/Vista)双方とも、この4GBの壁を突き抜けることができるが、残念ながらデバイスドライバ環境や対応アプリケーションなどを考えると、少なくとも現時点での導入は時期尚早だ。
Windowsに対する要求が高まるほど、このメモリーの上限は完全な「壁」となって立ちはだかる。Windows XPの最低駆動メモリーは128MB(現実は256MB)、対してWindows Vistaは512MB(現実は1GB)である。
にもかかわらず、OSが利用できるメモリー上限は一緒ということは、結果的に「フリーメモリーエリア容量=余裕」はXPの方が優れているのである。
XPの動作がVistaより軽いことはもはや言うまでもない。
また、現在Vistaネイティブアプリケーションが登場していないことを考えても、道具であるアプリケーションを利用するインフラとしてOSを利用するのであれば、XPの方が優れているといわざるをえないのだ。
※Windows MeからWindows XPに移行した際、Windows Meには絶対に戻れなかった。が、Windows VistaからWindows XPに度っても違和感がない。つまり、XPはぜんぜん現役なのだ。
当グリモアWebは右上の書籍
「Grimoire For Windows XP(グリモアforウインドウズ) Vol.1 システム編」
のすべての内容を掲載している奇特なWebだ。
なお、左の書籍はグリモア第二弾
「Grimoire For Windows XP(グリモアforウインドウズ) Vol.2 カスタマイズ編」はVol.1を超える670ページという膨大な紙面を割いて、XPカスタマイズを語った書籍。Vistaを導入する前に、まずXPを最大限に活用&チューンせよ!