●OSインストールにおけるファイルシステム選択術
先の工程で作成した領域をOSインストール領域に選択した場合、フォーマットするファイルシステムの選択になる。ファイルシステムはFAT32ファイルシステムとNTFSファイルシステムが選択できるが、基本的には「NTFSファイルシステム」を選択する。
※インストールターゲットと、ファイルシステムの選択。ファイルシステムはFAT32ファイルシステムとNTFSファイルシステムが選択できる。
「NTFSファイルシステム」と「FAT32ファイルシステム」の違いを簡単に説明しよう。
NTFSファイルシステムは以下のようなメリットがある。
◎NTFSファイルシステムのメリット
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・1ファイルサイズ最大2TB(FAT32ファイルシステムは最大4GB)
・圧縮、あるいは暗号化が可能
・作成ボリュームをフォルダの1つとして割り当てることができる
・クォータで、アカウントの使用するディスクスペース量を制限できる
・アカウントごとにアクセス権を設定できる
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一言で言うと、NTFSファイルシステムはFAT32ファイルシステムよりかなり高機能で、また最新アプリケーションの中にはシステムドライブがNTFSファイルシステムではないと駆動的ないものも存在する(「Virtual Server 2005」など)。
そして、Windows VistaにおけるOS領域においては「NTFSファイルシステム」以外を選択できないことも述べておく。
一方FAT32ファイルシステムは「過去のOSとの互換性が高い」というメリットがあり、また後々NTFSファイルシステムに変更することが可能というというメリットもあるが、作成できるファイルサイズが最大4GBというのは、昨今のデータファイルやテンポラリ作成などを考えても問題が出る可能性があり、そういう意味でも少なくともOS領域においては「NTFSファイルシステム」を採用することを勧める(ファイルシステムの詳細については**参照)。
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