●Windows VistaとWindows XPを同居させるマルチブートパーティション構成術
複数のOSを同居させるテクニックには、「バーチャルPC」と「マルチブート」があり、前者はアプリケーションによるOS共存テクニックであり、後者は「パーティションテクニック」によるおOS共存だ。
「バーチャルPC」は自由度が高い反面、Windowsの中でWindowsを動かすので「動作速度が遅い」という弱点を抱えるのに対し、「マルチブート」は1つのマシンで起動OSを切り替えて利用するので速度低下はまったくなくハードウェアが100%生きる。
ちなみに「マルチブート」は、市販マルチブートを購入した場合比較的簡単にシステム構築を行えるのだが、「ソフト依存しない手動構築マルチブート(つまり無償でマルチブートを構築する)」を実行しようとすると、まっさらなハードディスクからあらかじめパーティション構成を考えて構築するのが基本だ。
この「マルチブート」を実現したい、ないしは将来的に導入する可能性があるのであれば、あらかじめ「各OS用の領域」をきちんと考え設計してから、OSインストールやデータ配置を行うことが好ましい。
特に、将来的に「Windows Vista」を入れたいが、現在の「Windows XP」も残しておきたい、というような考えがあるのであれば、今から対応しておくとよいだろう。
なお、マルチブートについては**で詳しく説明する。
▼<図>
図040201
※ちょっとわかりにくいが、パーティションテクニックのみで、Windows XP、Windows Vista32ビット、Windows Vista64ビットを共存させている状態。「ソフト依存しない手動構築マルチブート」については**参照のこと。
当グリモアWebは右上の書籍
「Grimoire For Windows XP(グリモアforウインドウズ) Vol.1 システム編」
のすべての内容を掲載している奇特なWebだ。
なお、左の書籍はグリモア第二弾
「Grimoire For Windows XP(グリモアforウインドウズ) Vol.2 カスタマイズ編」はVol.1を超える670ページという膨大な紙面を割いて、XPカスタマイズを語った書籍。Vistaを導入する前に、まずXPを最大限に活用&チューンせよ!