●マルチブートソフトの特性を知る
「マルチブートソフト」はOSを管理する統合ソフトのように思えるかもしれないが、構造としては「パーティションツール」に「OS起動セレクトメニュー」を加えただけである。
「パーティションツール」は、Windowsの標準状態では実現できない、「ファイルが存在したままでの領域の伸縮、新領域を作成」できるツールであり、一般タイトルの「パーティションツール」の機能縮小版と考えてよい。
一方「OS起動セレクトメニュー」はかなり特徴的なプログラムで、「マスターブートレコード」というハードディスクの先頭にある「ハードディスクの情報を管理する」領域にインストールされる。
◎マスターブートレコードとは
図070201
マスターブートレコードとは、ハードディスクの先頭にある「ハードディスクの情報を管理する」領域のことだ。一般的なツールではこの領域を閲覧、編集することはできない。
そしてこのマスターブートレコードは、「OSをインストールするごとに更新されてしまう」という特徴があり、つまりは新しいOSをインストールすると「OS起動セレクトメニュー」が消えてしまうという、他のアプリケーションでは考えられない特徴があるのだ。
◎マスターブートレコードと「OS起動セレクトメニュー」
図070202
OSをインストールすると、マスターブートレコードが更新されてしまうので、ユーティリティ等で「OS起動セレクトメニュー」を入れなおす必要がある。
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