■留学生の就職相談
大学や専門学校を卒業した留学生が日本の企業に就職する場合、翻訳や通訳の仕事である「人文知識・国際業務」や特別な技術や知識が必要な「技術」「技能」などのビザに変更しなければなりません。特に注意しなければならないのは、日本は工場のライン作業など単純労働での就労ビザを認めていませんので、上場している大手企業に就職したとしても、「人文知識・国際業務」などの就労ビザに該当しない仕事であると入国管理局が判断した場合は、日本に残ることはできません。
また、就労ビザに該当する会社に就職したとしても、会社の経営状態や人員によっては、不許可になることもあります。就職先が決まっても就労ビザに該当するかどうかは個々の事例によって変わってきますので、不明な点は一度ご相談ください。
■留学生の起業相談
大学を卒業した後、起業する留学生がいますが、留学生が起業して、「投資・経営」ビザを認めてもらうのは非常に難しいのが現状です。留学生が起業する場合は、大学で起業する会社に関連した分野を勉強していることや会社への投資金額が500万円近く必要なだけでなく、投資金額の調達先も審査の対象になります。その他にも細かい条件があり、よく留学生が起業したがビザが認められなかったという話を聞きますが、ほとんどの場合、大学で学んだ分野とは別の会社を立ち上げていたり、投資額が基準に満たない、会社のオフィスがマンションの一室などや、酷い人は見せ金を使うなどもあり、日本の会社に就職できなかったため、日本に残りたい一心で無理に起業するような人が目立ちます。
「留学」から「投資経営」に変更するのは非常に難しいですので、一度、相談してから起業活動を始めるのをお勧めします。