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各合唱団様 2008年11月21日 埼玉県合唱連盟理事長 宮寺勇 来年度おとうさんコーラス大会について …、さて、来年度おとうさんコーラス大会は、下記のとおり開催予定です。 関東支部大会は各県持ち回りで来年は千葉県で開催されます。出演団体数に限りがありますので、あらかじめ事前に出演希望を取りたくご案内致します。また、出演希望がたくさんの場合は抽選となりますのでご承知おきください。 また、埼玉県大会は、秩父市の共催で2009年9月から12月に開催されるちちぶ芸術祭にゲストとして組み入れていただくことになり、これからは毎年秩父市での開催予定となります。
第20回おとうさんコーラス関東支部大会in千葉 2009年8月1日 彩の国男声コーラスフェスティバル(埼玉県大会)2009年10月3日 |
この案内文からもわかりますように、埼玉から関東に拡がったことで各県3団体のように制限されてしまったことと、新潟から静岡までと遠方の会場が増えたことも手伝って、その後埼玉からの参加希望が次第に減ってしまいました。そこで、昔からやっていた埼玉だけの形でやればみんな出られるだろうという当時の宮寺勇理事長の強い思いから彩の国男フェスはスタートしたのです。
彩の国男フェスは、当初は埼玉県連所属団体のみを対象としていましたが、その後希望があれば他県でもOKということになっています。しかし、県連ホームページに案内を出すわけではないので、なかなか他県の団体が情報をキャッチするのは難しいかもしれません。気が付いたときには申込み期限が切れていたということにもなりかねません。
埼玉発祥の元祖おとうさんコーラス大会は、演奏とアルコールの入る懇親会がかならずセットになっている点に特徴があり、これを目当てに参加する団体も多いのです。でも、中には宴会はやらなくてもいいんじゃないか、ちゃんとした(?)男声合唱大会をやろうよ、という声もあるのは確かなのです。宴会反対派は、今のままでは未成年者が参加しにくいし、演奏時間も少ないので大して歌えない、場所も秩父という埼玉の中心から外れていてアクセスに難があるなどの理由を挙げています。
では、どうするかですが、たとえば東京の男声合唱フェスティバルのように、朝から夜まで一日かけて演奏だけやるという形にすれば、もちろん子どもから大人まで誰でも参加できます。あくまで懇親会は切り離すという考え方です。ですから、どうしても何かやりたければレセプションのような形がないわけではありません。
とにかく、多くの仲間が集まってお酒を酌み交わしながら歌い遊ぶのは捨て難いものなのです。全日本合唱連盟では遅ればせながらではありますが、2010年になってやっと全国大会として全日本男声合唱フェスティバルを立ち上げましたが、内容はやはり懇親会と演奏の二本立てです。一日目が合同演奏の練習および懇親会、二日目が演奏本番です。やはり懇親会は外せないのでしょう。二年に一回の開催ですが、全国大会ともなれば地方大会より参加しにくくなるのは当然で、一団体も参加しない(できない)県もけっこうあります。
さて、男どもの楽しみは、これからどんな方向に向かうんでしょうか。気になるところです。
ここで、本題の彩の国男フェスに戻します。
第一部は秩父ミューズパーク音楽堂での演奏、次いで会場をすぐ隣りの野外ステージに移しての第二部懇親会と続きます。
今年演奏された曲を掻い摘んで紹介しますと、「最上川舟歌」(所沢メンネルコール)、「斎太郎節」(秩父の男衆)などの定番曲に並んで、ちょっと異色だったのは「合唱のためのコンポジションVより 鞨鼓」(男声あんさんぶる「ポパイ」)、オリジナル曲「ONE
FOR ALL」(コーロ・メタボリックス)など。
男声合唱団コール・グランツは相澤直人作曲「ぜんぶ」、佐藤眞作曲「組曲旅より かごにのって」を演奏、そして今年からピアノが置かれるようになったことを受け、メンネルA.E.C.が歌おうNIPPONプロジェクトから信長貴富作曲「ワクワク」を演奏しました。また、賛助出演の女声合唱団コール・ドルチェはBob Chilcott作曲「Nidaros
Jazz Massより Gloria」を披露し、大きな喝采を受けていました。
そして、いよいよ第二部懇親会へ。今年の県連おとうさんコーラス担当、蓮沼喜文常務理事以下、関根盛純、竹下由布子、南めぐみの三理事が中心となって、その他の理事総出でビールや料理のサービスに奮闘しました。
司会進行はなぜか今年も私にお鉢が回ってきてしまいました。そろそろ世代交代と思っていますので、相棒にやや若手の星野英明さんを引っ張り込んで二人三脚で進めることにしました。彼は、男声合唱団コール・グランツと男声あんさんぶる「ポパイ」に所属していて、元々はオケでホルンを吹いていた男です。自称ホラ吹き、Going my way(^_-)のマイペース派、でも音感は鋭くなかなかのテナーです。
司会は少しは慣れていますが、台本通りに行かないのが宴会の常です。演奏が予定より早く進んだため、懇親会は予定より20分も早く始めることになりました。これ自体はまあ嬉しいことです。しかし、西武バスさんが秩父駅行きの臨時バスを二台増便してくれることになったため、その時間までは引っ張らないといけないことにもなりました。そこで、インタビューを多く入れたり、リクエストを受けたりしながら間があかないように苦労しました。
懇親会は北川理事長の指揮で「乾杯の歌」を歌ってスタート。二三団体ずつがオンステし、次々に男声合唱曲を歌いました。原則は、一家に一冊は備えられているはずの「おとうさんコーラス愛唱曲集」(埼玉県/宮城県合唱連盟発行)に載っている曲としていますが、そうでないこともよくあります。
男声合唱の合い間に女声合唱の「気球に乗ってどこまでも」や「花」を盛り込み、ついでに混声でべートーヴェンの「第九」のサワリ、練習番号Mを会場中で高らかに歌い上げ、もうひとつおまけに佐藤眞作曲「大地讃頌」も歌ってしまいました。ピアノは司会の権限で大舘直美常務理事にすべてお願いしました。
懇親会では、恒例となった女性による「人気投票」の結果を発表し表彰します。多田武彦作曲「追憶の窓より 雨後」と木下牧子作曲「鴎」を演奏した益楽男グリークラブが第一位を獲得し、記念に演奏をして貰いました。実はこの団には女性が二人います。最近とみに男声合唱に女性が混じるのが目に付くようになりましたが、要は男声として歌えればいいわけでオリンピックじゃないから性別は関係ないんです。そして、そのメンバーの女性のお嬢さんがまた凄かったです。ふつうに男声合唱を歌ってしまうのですから…。この子は
今年も秩父市の全面的なご協力をいただき、アサヒビールさん、矢尾百貨店さんの強力なバックアップのもと大いに楽しませてもらいました。あらためてお礼申し上げます。
関連情報<音楽/合唱 欄>
2013年8月「天井から雨が… 関東おとうさんコーラス大会 in いずのくに 」(M-114)
2012年12月「関東の男声合唱事情」(M-113)
2012年12月「第2回 全日本男声合唱フェスティバル in ふくしま トリオ・ザ・ケイイチ」(M-112)
2012年9月「第23回 関東おとうさんコーラス大会 in にいがた」(M-111)
2011年9月「第22回 関東おとうさんコーラス大会 in いばらき」(M-99)
2010年8月「真夏の男の祭典 第21回関東おとうさんコーラス大会 in かながわ」(M-92)
2009年8月「第20回関東おとうさんコーラス大会 in ちば」(M-86)
2008年8月「第19回関東おとうさんコーラス大会 in ぐんま」(M-78)
2005年8月「第16回おとうさんコーラス大会」(M-62)
2005年8月「夏の秩父」(M-60)
2004年8月「渋滞は忘れたころにやってくる」(M-48)
2003年8月「第14回おとうさんコーラス大会 in 秩父」(M-33)
2002年3月「秩父の山々に響け! 男声合唱」(M-2)
(以下は、音楽/合唱欄の下のほうにあります)
2002年9月3日「関東おとうさんコーラス発祥の地 サッポロビール埼玉工場閉鎖」
2002年8月11日「関東おとうさんコーラス大会 in 小出郷」