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第23回 関東おとうさんコーラス大会 in にいがた

加 藤 良 一    2012年9月9日



 


 
平成2年に埼玉で立ち上げた 「おとうさんコーラス大会」が、その後関東支部に拡大し、今年で通算23回目を迎えました。真夏の男の祭典といったところです。ただ、「おとうさん」じゃないんだけれど、という独身の若者(あるいはおじさん)がいることはわかっています。たしかにそうでしょうね。でも、ここは今さら変えられない──ことはないかも知れませんが、取りあえず過半数はおとうさんですからご勘弁いただきましょう。

日時  平成24年(2012728日(土)1230分開演
会場  村上市民ふれあいセンター(新潟県)
主催  関東合唱連盟
後援  新潟県、村上市教育委員会、朝日新聞新潟総局
協賛  三和酒類(株)iichiko
主管  新潟県合唱連盟

第1部 各合唱団による演奏(8県22団体)
第2部 懇親会、および全員合唱


 今回は、関東支部9県の中でも最も北に位置する新潟県村上市で開催されました。村上市は新潟でも最北端の日本海に面した市ですので、他県から参加する団体は泊りがけでないと辛いですね。上越新幹線で新潟まで行き、そこからさらに在来線で1時間ほど行ったところにあります。村上の名物は、鮭のほか、村上牛などもありますが、なんと言ってもお酒です。懇親会では地元の樽酒が振舞われました。

 参加団体は、地元の新潟(6)をはじめ、山梨(2)、栃木(2)、茨城(4)、群馬(1)、埼玉(1)、千葉(3)、静岡(3)の8県から、計22団体が集まりました。今回残念ながら神奈川からの参加はありませんでした。
 
 この大会の泣きどころは、昼から夕方までのあいだに演奏会から懇親会までをこなそうというのですから、いかにも時間が足りません。そこで、参加団体数の制限や演奏時間5分以内という縛りを付けざるを得ないのです。また、経費を抑える(簡単に安直に開催できる)目的でピアノは用意せず、原則ア・カペラです。ただし、楽器は持ち込むならばなんでもOKです。
 そんなわけで、お酒をあまり飲まない人や、5分間ではなくもっと歌う時間が欲しいと思う人などは、どうしても引いてしまうのでしょうか。私などは、ふだんなかなか会えない合唱仲間とお酒を酌み交わしたり、情報交換をする格好の場だと思っていますが…。


 演奏中の写真撮影や録画は禁止されているので、取りたてた写真はありませんので、いきなり懇親会のスナップを紹介します。


 この写真撮影と録画の禁止について個人的には違和感を持っています。主催者は撮影も録画も手配しないのですから、演奏の邪魔にならない範囲で許可すべきでしょう。
 ふつうのコンクール、合唱祭、コンサートなどでは何らかの形で記録されますので禁止する意味は理解できますが、それがない上に、そもそも遊びの演奏会なんですから、自由に撮影させたらよろしいと思います。もちろん演奏の邪魔になるフラッシュやシャッター音はダメですけど…



 


 




懇親会&全員合唱&飛び入り


このブランドで有名な大分県の三和酒類さんから、今回も本格焼酎「いいちこ日田全麹」を大量に提供して頂きました。いつもホントにありがたいことです。みなさん、酒屋さんでは迷わず買い求めましょう
   
   

   
   
   
   
   
   




 ところで、埼玉では「関東おとうさんコーラス大会」とは別に、埼玉県内の男声合唱団を対象にした20団体前後が参加する「彩の国男声コーラスフェスティバル」(10月)がありますので、埼玉県連理事としては、双方の位置づけが難しいと感じています。
 当然のことながら内容はほとんど同じ流れでやっていますので、埼玉県からの出場団体の足が遠のいているのが現状ではないかと思うからです。これからどのように発展させてゆくのか、皆で知恵を絞る必要があります。


 そこで、目を現在の全日本合唱連盟における区域割り(支部)がどうなっているかに向けてみましょう。左の地図のように現時点では、北から新潟、群馬、栃木、茨城、埼玉、千葉、山梨、神奈川、静岡の9県で構成し、東京は外れています。東京が関東から除外され単独の支部を形成しているのは、歴史的なことや合唱力学的な要素が絡み合っているのでしょうが、とても不思議な様相を呈しています。この地図を見ていただいて分かるのは辛うじてすべてが地続きだということです。ですからなんとか「関東支部」として括られていてもいいのかなという感じでしょうか。
 この点については、また別の機会に譲ることとしますが、この区分けを今さら変更しようという訳でもなく、現実的な対処として東西に長い支部を如何にしたら有機的に融合できるだろうか、何かうまい方法はないものだろうかということが当面の課題ではないでしょうか。皆様のお知恵をお貸し下さい。


 さて
次回、第24回は新潟からちょうど反対側に位置する静岡県伊豆の国市で開催されます、端と端の県は行き来も大変です。それを乗り越えて男声合唱の輪がつながり拡がることを期待します。




 大会当日は、瀬波温泉のホテルに泊まり、折角新潟まで来たので翌日は近くにある「笹川流れ」という天然記念物を観て回りました。

 
笹川流れとは、村上市の鳥越山から狐崎までの海岸線11Kmに及ぶ岩の間を盛り上がるように流れる潮流を指します。これは中心地笹川集落の名にちなんで付けられたといいます。遊覧船に乗って海岸に聳え立つ数々の岩を眺めたり、エサをねだって追いかけてくるカモメを間近で見ることができます。日本海の厳しい自然が造り出した雄大な造形美です。

         




関連情報<音楽/合唱 欄>
20119月「22 関東おとうさんコーラス大会 in いばらき」(M-99
20108月「真夏の男の祭典 第21回関東おとうさんコーラス大会 in かながわ」(M-92
20098月「20回関東おとうさんコーラス大会 in ちば」(M-86
20088月「19回関東おとうさんコーラス大会 in ぐんま」(M-78
20058月「16回おとうさんコーラス大会」(M-62
20057月「夏の秩父」(M-60
20048月「渋滞は忘れたころにやってくる」(M-48
20038月「14回おとうさんコーラス大会 in 秩父」(M-33
20023月「秩父の山々に響け! 男声合唱」(M-2

(以下は、音楽/合唱欄の下のほうにあります)
200293日「関東おとうさんコーラス発祥の地 サッポロビール埼玉工場閉鎖
2002811日「関東おとうさんコーラス大会 in 小出郷」

 



      

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