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福岡旅行〜太宰府→柳川

 

福岡旅行〜博多からの続きです。

 


福岡3日目。その日も朝食はホテルのお隣にあったパン屋「パンとエスプレッソと博多っと」で食べようという話になっていましたが、娘が「部屋で食べたい」というので、テイクアウトして部屋に持ち帰り、部屋で食べました。その後は身支度を調えて、ホテルをチェックアウトします

博多駅まで荷物を転がしながら移動し、バスで太宰府へ福岡は西日本鉄道のバス路線が有名なので、バスに乗るというのも私の中での目的の一つでもありました。20分間隔で出ているバスに乗ると、40分くらいの乗車で終点は太宰府になります。ちゃんと携帯の充電もできるし、快適です

天満宮に向かうまでの参道は、既にコロナ明けという様相で大賑わいでしたまあ春休みとはいえ平日だったので、別に身動きできない程でもなかったのですが。人混みが丁度娘の視界から魅力的な土産物を遮ってくれて助かるな・・・と思いましたが、あっさり見つかり、早速「ばあば」がキーホルダーを買わせられていました

他にもジブリのお店などがありましたが、キーホルダー一つ買ったことで何とか乗り切ると、そのまま参道を進んでいきます途中、隈研吾が手がけたとされる木組みのスタバがありました。釘を一本も使っていないのだとか。

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そしてようやく天満宮の敷地に辿り着くと、丁度入学シーズンということもあり、更に人口密度が増しますまず出迎えるのが「御神牛」の石像頭をなでると賢くなるという謂われがあるようでしたが、既に行列がついていましたし、娘も関心なさそうにさっさと行ってしまったので、大人しくスルー

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それから池にかかる橋を渡り、手水舎で手を清めると、楼門を通って御本殿に。案の定、御本殿はかなりの行列にしかしここはさすがにショートカットできないので、しっかり並んで参拝特に富山県人は菅原道真公が大好きで、年末年始は天神様として菅原道真公の掛け軸を飾る風習があります。実家でも勿論、今でもやっています。その総本家に私は初めて足を踏み入れました。

ちなみに「娘がワガママを言わず良い子に育ちますように」とお願いしましたが、執筆現在、娘のワガママぶりは治っていませんむしろ悪化しているようにすら思えますお賽銭が足りず、むしろ逆鱗に触れたのでしょうか・・・

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天満宮で参拝した帰りは寺田屋さんで太宰府名物「梅ヶ枝餅」を食べます。梅の味がするのかと思っていたのですが、単に梅の焼き印がしてあるだけの饅頭的なもの。ただ焼きたての「梅ヶ枝餅」は本当にモチモチしていて美味しいこれは必食ですね

ただそのお店で一口梅も売っていたので思い出したのですが、一口梅を食べて種を奉納するというのを忘れていましたパワースポットだとテレビで言っていたのでよく梅の種の中に「天神様」があると言いますが、その天神さまが宿る梅の種をきちんと奉納することで供養(?)するそうです。ちなみに菅原道真公が梅好きだったので、梅の種の中身も天神様と名付けられたそうです。

まあスケジュール的に時間も無いのでわざわざ戻るような程でもなく大人しく天満宮を跡にします。しかしここの敷地には「だざいふ遊園地」や「太宰府天満宮幼稚園」まであるんですね。幼稚園は賢くなりそうですから人気あるんじゃないでしょうか。

ところで、折角太宰府に来たからということで、お茶をやっている義母がお茶菓子として求める「藤丸」の「清香殿」を事前に予約してありました。受け取るだけなので、娘と嫁のご両親には太宰府駅で待っていてもらい、私と嫁で受け取りに行きます。

ところが私と嫁は行ったことがないのでGoogleマップを頼りに行ったのですが、お店の看板らしきものが出ていません「あれ?どこにあるんだ?」とその周辺をキョロキョロと探し回ります

すると「え、ココですか」というような、人一人通るのがやっとの幅の路地の門の入り口に「御菓子而」と達筆で書かれた看板が掲げてありました。嫁と二人で「うーん、裏口なのかな?でもここしか入るところが無いようだし・・・」と半信半疑な感じでくぐって入っていきます。何となくジブリで物語が始まる異世界への入り口のような感じでした

 

 

路地の奥まで進むと入り口がありました。ちゃんと暖簾が出ていて「藤丸」としっかり書いてあります。やあ、ここだここだホッと一安心古民家の隠れ家的な雰囲気満点です

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障子の引き戸を開けて中に入ると土間になっていて、火鉢に鉄瓶が置いてありました。小さなケースに商品の見本が数点陳列されていますが、知らなければおよそお店とは思えないような雰囲気。かなり趣きがあります。

既に先客が一人いて、お店の人と話をしていたので、火鉢の前に座って待ちます。年配で店主の奥さんのような方でしたが、「うちの主人はアナログで携帯も持っていない」とか、そういう話が耳に入りました。だからHPも無いんですね。他にも何個かデジタルな単語が出てきて、私は何となく「古風な店なのに奥さんは結構よく喋って横文字使うな〜」と思って聞いていました

数分後、ようやく我々の番になって予約した旨を伝えます。「少々お待ちください」と店の奥に一旦姿を消すと「これを召し上がってお待ちください」とお菓子を一つずついただきました。「仏手柑」と教えられたお菓子は、柑橘類を切ったら仏様の手のような形に見えることで名付けられたようで、それを砂糖漬けしたもの。これは美味い酸味と甘みのバランスが絶妙でオススメです

私達が鉄瓶のお湯を貰ってお菓子を食べている間にも、次のお客様がご来店。平日の昼間ですが、ひっきりなしにお客さんがやってきますやはり知る人ぞ知る有名なお店なんですね

というわけで無事「清香殿」を買い求めてお使いを済ませて店を出ると、ふと私は突然思い出しました「あぁドラクエウォークの太宰府天満宮のお土産を取り忘れた」折角ここまで来たのに、これじゃ何をしに来たのかわからない(?)

天満宮からこれだけ離れてしまったらもう取れないかな・・・と思ってダメもとでやってみたら、何とかギリギリエリア内で取れました天神様のご加護があったのかな、とデジタル大好き人間の私は思いました

 

 

次は西鉄太宰府駅から電車に乗って移動です太宰府駅はホームが鳥居のような和の感じになっていて非常に趣きがありますが、隣のホームにはこれまた珍しい電車が停まっていました知り合いの鉄オタも知らなかったと言ったその白い電車は食堂車の模様ずっとホームに停まっているのかと思ったのですが、金土日はきちんと動くキッチンカーのようです

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今回我々はその観光列車には乗らず、どこに向かうかと言えば柳川へ。お義父さんの地元であり、そこが今回の旅の最終目的であるお墓参りの場所です。電車で50分程度揺られます。

私は柳川という地名は知っていましたが、位置関係や特徴などはついぞ知らず福岡県柳川市は福岡県の南に位置しており、筑後川を境に佐賀県と隣接。またもう少し南に下ると熊本県に行くというところです。日本屈指の水郷であり、町のアチコチに水路が張り巡らされています。

お墓参り自体は翌日ということで、その日は柳川で一泊の段取り。宿泊先は柳川藩主立花邸「御花」。柳川藩11万石を治めた大名立花家の御屋敷です「信長の野望」大好きな私的には、あの立花道雪、宗茂の流れを汲む立花家のお屋敷に泊まれるなんてテンションが否が応でも上がります敷地全体およそ7千坪が国の名勝に指定されている、非常に明媚で格式の高いところ

その「御花」へどうやって行くかというと、風流に川下りにて。駅から少し歩いたところに「松月乗船場」というところがあり、そこから木船でゆっくりゆっくり下って1時間程度。終点が丁度「御花」になっているのです。

水の都である柳川観光の醍醐味である川下りを楽しみながら、目的地にも到着するという一石二鳥ぶり。トランクなどの大きな荷物も船に載せていくことができるので非常に便利です

 

 

柳川川下りはコロナ禍ということもあって、舟は事実上の貸し切りになるんじゃないか・・・と思っていましたけれど、3月下旬の段階で盛況我々が乗った舟も定員いっぱいの20人ほどが乗り込むと離岸して出発です気分を出せるように菅笠もレンタルで貸してくれます。

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船頭さんは30前後くらいの若い男性でした。竿一本で舟を操ります。私自身は海上自衛隊の時のカッター(短艇)を漕いでいた経験がありますから、竿一本で総重量1トン超の舟を自由自在に動かすなんて凄いなと普通に感心しますこういった観光では当然ながら絶えず軽快にナビゲートしつつ、涼しげに操船しないといけません。相当訓練されているのでしょう

水路の深さは1.5m程なので、万一落ちたとしても歩いて岸まで戻れるのだとか。なので救命胴衣のような無粋なものは身につけずに乗れます。ただ携帯を落とすと、汚泥にまみれまず見つからないということなのでご注意を

ところで外国人観光客も数名乗っていましたが、我々の前にも外国人女性が座っていました。男女のカップルで乗っている様子ただどことなく違和感があります。・・・ん、何だろう、この違和感は・・・と思って後々気付いたのですが、女性のアゴにチクチクとヒゲが出ています・・・。

菅笠を被っていたので顔が良く見えなかったことと、スカートなどの服装で女性だと思い込んでいたのですが、どうやら性別上は男性の模様。まあ今の世の中っぽいですね

 

 

柳川の有名人といえば、歌人北原白秋。そもそも彼が「川下りを柳川の観光資源にしてはどうか」と提案したのだとか。確かにGoogleマップを柳川を見ると見事に水路が縦横無尽に整備されていて、これを武器にしない手はありません。水路のところどころに柳と北原白秋の歌碑が並べ置かれ、通過の度に船頭さんが解説してくれます

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舟は「え、こんな狭いところを通るの」というような、高さも幅も狭い橋の下を上手くぶつからないようにくぐったり、民家の裏手を通ったりします。いやー、こんなところに住む人は、なかなかのブルジョア感が無いと難しいですね。洗濯物を干したり、あまり生活感を見せるわけにはいきませんから

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そんな民家の裏手を見ていると、昔からあるような家にはほとんど水路に降りるための数段の石段があります。昔はここで各自洗濯したりできたんでしょうね。自家用カヌーが置いてある家もあり、自宅から発着できて楽しそうです。こういう暮らしも憧れますが「大雨で増水とかしないのか」「異臭が発生したりしないのか」・・・とか考えると、大変なことも多いのでしょう

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丁度桜の時期だったということもあり、桜も楽しみながら贅沢な川下りが続きます。途中、橋をくぐり抜けた直後に白いなまこ壁の歴史感ある土蔵が見えましたそこでお義父さんが指さす方向を見ると、見覚えのある看板が。あぁこ、ここはあの「水産堂」

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説明しよう。「水産堂」とは私が大好きな貝柱・海茸の粕漬けを生産・販売しているお店です。柳川は有明海に隣接していて、そこで取れる海産資源も豊富。海苔も有名なのだそうです。そういった地元の食材を使った食品を世に提供しています。

私は昔「なんでこの世に粕漬けなんて存在するんだろう(=美味しくない)」と思っていました。ところが、ここの粕漬けを食べて価値観が180度変わりました。う、美味い美味過ぎるここの粕漬けが出てくる蛇口が家にあれば良いと思うくらいにハマりました

回し者ではないですが「水産堂」のHP
https://www.suisandou.co.jp/

毎年お義父さん経由でここから送って貰って食べていたのですが、遂にその製造元と対面することができました私は立ち上がって「水産堂よ、ありがとう」とエールを送りたかったのですが、舟で立つのは危険ですし、皆に不審がられるので心の中で手を合わせ感謝の念を送るだけに止めました。ちなみに翌日直接お店に行って、この熱い思いを届けたかったのですが、残念ながらお休みでした・・・

 

 

それから舟はどんぶらこ、どんぶらこと川下りを続けていきます。水路の脇には柳川らしく柳が並んでいて風情があります

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やがて「うなぎ供養碑」というものが見えてきました。柳川の名物といえばウナギで、昔はこの張り巡らされた水路でよく採れたのだとか。お義父さんも子供の頃には採っていたとのこと。うーん、なんて贅沢。近年はすっかり数が減ってしまい絶滅危惧種になってしまいましたが、そんなウナギを供養するために建てられた石碑だそうです。

そこを過ぎると、一旦舟は水上売店に横付けされて小休止そこで「あまおうソフト」などを買って、舟の上で食べることができます。その日は既に日差しが強くて暑かったので、皆一つずつ買う勢いで注文していました。

正直、私はこういう「ツアーに付属した土産物屋」が好きではありませんどうせマージンバックもあるから割高なんでしょ?と。また舟なので逃げ場もないので、誰か買わないといけないようなプレッシャーにもなりますし。逆に誰かが頼むと「私も」「私も」と同調的な動きが出てしまうので、合理的ではない購買をさせられるというか。素直になれません

そんな私の愚痴はともかく、娘はあまおうソフトをパクパク食べていますしかしここでハプニングが。ハーフタイムを経てまだ川下りは後半戦が残っているのですが、娘はお腹が冷えて急激にもよおしてきた模様。「おしっこ行きたい・・・」と言い出して、尿意との戦いになり、急激にテンションが下がっています

こうなってくると、我々も気忙しくなり、ゆったりと川下りを楽しむ・・・という気持ちになりませんまだゴールに辿り着くまで30分くらいあります。「頼むから何とか持ちこたえて我慢して」とだけ伝えます。この状況に父は非力です天然の水洗トイレは周囲にあるのですが・・・(って、おい

 

 

尿意で気もそぞろな娘にアレコレ語りかけて気持ちを和らげつつ、舟は変わらずどんぶらこ、どんぶらこと川下りを続けます。途中「さげもん」と言われるこの地域独特の「つるし雛」が飾られていました。

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我々が行った3月下旬が丁度柳川で大々的に行われる雛祭り「さげもんめぐり」の最中でした娘に「あ、見て見てこんな変わった雛人形があるよ」なんて気を紛らわせようとするも、表情は暗いまま

↓こんな雛段もありました。
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やがて、ようやく目的地である御花の大きなお屋敷が見えてきました「もうすぐだゴールが近いぞ」・・・と鼓舞するも、それからこの広いお屋敷の外周をぐるりと一周します御花は400年続く立花家の藩邸で、敷地面積は7,000坪(東京ドームの半分)。敷地全体が国の名勝「立花氏庭園」に指定されています。今も立花家の末裔が運営しているとのこと。

そういった解説をしながらも、船頭さんは娘の気も知らず呑気に(?)北原白秋作詞の舟歌を歌います娘の耳には全く届いていないことでしょう「如意の渡し」ならぬ「尿意の私」・・・

なんだかんだで舟は終着地点に到着船頭さんにお礼を言って舟を下りた我々が真っ先に向かうのは当然トイレでした近くの観光案内所のトイレに駆け込んで、最終的には無事間に合いましたなお、案内所で見たのは大河ドラマ「立花宗茂とァ千代」誘致の看板。やはりどこの自治体も必死ですよね。私は興味ありますし脚本次第だとも思いますが、如何せん地味ではありますね・・・(つづく)

 

福岡旅行〜御花→福岡市動物園

 

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