金曜の日経平均は反落。前日のNYはイスラエルとレバノンの10日間停戦を受けて3指数揃って上昇。長期金利は4.31%に上昇。マグニフィセント7はマチマチ。SOX指数も1.0%の上昇。ソフトウェア株は1.7%の続伸。WTI原油先物は93ドルに上昇。引け後に決算を発表したNetflixは時間外で9%の下落。
それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。59000円を割り込む動きになりました。ただその後は59000円を挟んでの推移に移行。売買代金が前日などに比べて低下し、小動きの展開が続きました。前場はそのまま安値圏で終了。
後場は前場安値を割り込みましたが、その後は59000円水準に戻してまた小動き。今週強かった電線株が、アメリカでコーニングがJPモルガンによる格下げを受けて売られたことで一緒に売られ、非鉄株が軟調。またキオクシアHD(285A)も売られました。指数も最後に大きく売られて安値引け。前日寄り値に押し戻されました。売買代金は7.6兆円台と活況。REIT指数は反落でした。
投資判断は「中立」。金曜のNYはイラン外相がホルムズ海峡を開放すると表明したことで3指数揃って続伸し、S&PとNASDAQは連日の最高値更新。NASDAQは92年以来の13連騰。長期金利は4.24%に低下。マグニフィセント7は全て上昇。SOX指数も2.4%上昇で連日の最高値。ソフトウェア株も0.9%の続伸。WTI原油先物は85ドルに急落。日経平均先物は夜間に一時6万円を突破。
イラン戦争は終結した感じになっていますが、トランプ大統領の支持率は引き続き下落。中間選挙まであと半年になってきましたが、ここから盛り返せるのでしょうか。一方、民主党は28年の大統領選挙にハリス氏が再出馬を検討と伝わっていますが、余程人材が居ないのでしょうか。折角の敵失チャンスなのに、民主党の支持率が上がっていない理由もこの辺りにありそうです。
https://www.realclearpolling.com/polls/favorability/donald-trump
為替に関しては先週はドルインデックスは低下。一応、イラン情勢の沈静化期待感と共にアメリカ長期金利が下落し、ドルも安くなっているので、これは前向きなドル売りという解釈になっています。やはりドルインデックス100ポイントは抵抗力がありますね。
商品市況に関しては先週は原油が沈静化。同時に天然ガスなども下がっていますが、アメリカの天然ガス市場(Henry Hub)なんてむしろ25年以降の安値水準にあります。欧州での価格になるオランダのTTFもイラン戦争開始後で一番安い水準に。こちらはむしろウクライナ戦争の一時停戦の方を歓迎している向きもあります。ともあれ、資源の方でも地政学リスクは沈静化しつつあります。
IMFは今年の世界経済見通しを3ヶ月前の3.3%→3.1%に下方修正。ちなみにもしイラン戦争が無ければ3.4%に微上昇の予定だったようで、先進国はあまり打撃を受けないけれど、新興国が厳しくなる、という感じのようです。日本は0.7%で前回と変化無し。アメリカは2.4%→2.3%に若干低下。
NT倍率は一段と上昇し15.6倍に。とにかくSOX指数が強いです。ただ特にソフトウェア株も上がったというところがポイントでした。これまで半導体株(AI)が上がればソフトウェア株は下がるという反比例関係がありましたけれど共存。これでソフトウェアまで上がってくるようだと、ハイテクはいよいよ無敵です。
金銀に関しては、イラン戦争前の狂騒的な上昇からすっかり主役の座を降りた感じ。一方で銅はじんわりと上昇。先週電線株などが盛り返したように、データセンターへの投資熱がまた高まってきて、それに反応しているように感じです。
日本の長期金利は今週また上昇し、あっさり97年以来の高値を更新し2.5%までありました。今のところ、株価に大きな悪影響が無いので良いのですけれど、東証プライムの配当利回り平均2.2%を上回っていますし、もう権利落ちもあった後ですし、株式市場の妙味はだいぶ薄れています。
日本のマグニフィセント株である日経平均寄与度上位4銘柄。4社で日経平均寄与度が35%を超えており、ファーストリテイリング(9983)も最高値更新で節目が無くなりました。一方でそれ以上に存在感を増してきたのがキオクシアHD(285A)や電線株で、連日1銘柄で売買代金1兆円超え。
先々週末時点の信用倍率は前週6.1倍→5.3倍に低下。株の上昇に合わせて売り残が増えて買い残が減りました。まあ妥当なところです。
新興市場は「やや買い」。金曜のグロース指数は辛うじてプラスをキープし年初来高値を連日で更新。決算で売られていたTKP(3479)が買い戻されたことや、引き続きアメリカでソフトウェア株やラッセル2000が強かったことも刺激になりました。相対的な強さが見られます。
【注目銘柄】
SHIFT(3697)は大幅高。14日に決算を発表し、予想を上回る減益だったことでPTSでは600円割れの場面もありましたが、蓋を開けてみればソフトウェア株の復活で買われており、結局その後順調に下値を切り上げて8ヶ月ぶりに75日線を回復。売り方の踏み上げに繋がりました。こうなってくると株価を後講釈して「AIが生産性を上げる」などと言われて上がっていくパターンになると思います。
SUMCO(3436)は大幅安。金曜は半導体株が売られましたが、そこまで極端に買われてもいない同社が一番売られました。まあ単純に前日に高値で上ヒゲ長い日足を出していたことで、テクニカル的な売りも強かったような感じがします。
・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。
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