前日のNYはイランとの緊張再燃で3指数揃って小反落。NASDAQの連騰は13でストップ。長期金利は4.25%で横ばい。VIX指数は18.9ポイントに上昇。マグニフィセント7は総じて下落。CEOの交代が発表されたAppleは1%の上昇。SOX指数は0.5%の上昇で4月負け無しの14連騰で最高値更新。ソフトウェア株は1.4%の続伸。ラッセル2000は0.6%の上昇。WTI原油先物は88ドルに上昇。
投資判断は「中立」。先週の世界の株式市場は
マグニフィセント7 8.5%
SOX 7.5%
NASDAQ 6.8%
韓国 5.7%
ラッセル2000 5.6%
S&P 4.5%
台湾 3.9%
ドイツ 3.8%
東証グロース 3.3%
NYダウ 3.2%
日経平均 2.7%
ユーロ・ストックス50 2.3%
上海 1.6%
香港 1.0%
TOPIX、イギリス 0.6%
前週に続き、世界的なリスクオン相場。ハイテク株に牽引された形でしたが、実はまた日本株は海外株に比べると上げが小さい感じでした。
金曜のNYはイラン側からホルムズ海峡開放といった話が出てきて、元々株式市場的に4月からイランの地政学リスクは終わったことになっていましたが、これで完全に終わった雰囲気になりました。アラグチ外相は日本人っぽい名前をしているだけでなく、元駐日大使で叙勲も受けていますが、良識派な方。
ただ「完全に終わった」のはあくまで株式市場での話。土曜にはイラン革命防衛隊がタンカーを攻撃と伝わりました。もうこうなってくると疑心暗鬼になって、本当にOKとなってもタンカーは今後しばらく航行できないのではないでしょうか。やれやれですね。アラグチ外相も身内にやられたりしないか心配です。個人的には自身をキリストに見立て教皇を非難するトランプ大統領が、今度はイスラム教をバカにしたりしないか心配なのですが・・・。
SOX指数も連日の最高値更新で、お得意の後付で解釈すれば「まだイラン情勢が実際にどうなるかわからないけれど、終わりは見えている。実際に終結してからじゃ遅いので、何かを先回りして買わなければいけないけれど(FOMO、自分だけ取り残される不安)、ここから決算が出てくる企業はガイダンスリスクを意識して慎重な見通しを出してくる。じゃあそんな懸念の無い半導体だ」というロジックでしょうか。
ただ今回SOX指数よりもソフトウェア株が戻ってきた点に関しては、大きく頷ける部分で十分理解できます。今までが売られ過ぎでしたから。どうやら13日のオラクルの大陽線が、SaaS系企業反転の号砲だったように思われます。
そんなわけでハイテクに連動しやすい日経平均や韓国は強く、共に先週最高値を更新。最高値を更新すると戻り待ちの売りが無くなるので、売り方の買い戻しを誘って上がりやすくなります。TSMCの決算はASMLとは異なり、出尽くしという動きにはなりませんでした。というわけで日経平均の方が上がりやすく、NT倍率は結局15.6倍に。こうなってくると25年に付けた高値15.8倍を意識し、つまりは日経平均6万円は十分視野に入っています。
ただ日経平均の寄与度が11.6%ある鉄砲玉であるアドバンテスト(6857)はアイランドリバーサルの窓を本日3つ目を空けて上昇してきています(20960円〜21005円、23565円〜23750円、27130円〜27275円←New!)。個人的なアノマリーに過ぎませんが、実に「気持ちの悪い」相場だと思っています。
とりあえず日本の方は2月期の決算が終了。2月決算は小売が多いですが、極端に物価高で消費が鈍っているという感じの見通しは出ていません。高島屋(8233)は「訪日外国人観光客の売上が11%減と見込むけれど、株高恩恵による国内富裕層の外商顧客が非常に堅調」とのこと。いわゆる「K字型」の消費で明暗分かれていくのでしょうね。インフレはお金のない人は消費できない状況に追い込み、金持ちは「値が上がる前に買おう」という気持ちにさせますから。
先々週末時点の裁定残高は買い残3.7兆円に対して売り残0.1兆円の差し引き3.6兆円の買い長。前週に比べて5,469億円増えました。この辺りがまた株高の要因になりました。信用評価損率は▼7.7%→▼6.6%へ改善。
4月第2週の投資主体別売買動向では外国人投資家は現物を1.6兆円の買い越し。一方、先物は0.1兆円の売り越しということで、差し引き1.5兆円の買い越し。信託銀行(年金)は551億円の売り越し。
新興市場は「やや買い」。昨日のグロース指数は続伸で23年以来の高値に。宇宙関連株が買われました。売買代金は1837億円と活況。なお、4月第2週のグロース市場に関しては外国人投資家は108億円の買い越し。一方、スタンダード市場は42億円の売り越しでした。
【注目銘柄】
ユニチカ(3103)は昨日大幅続伸。結局スタンダー市場に鞍替えするということで売られたところが良い押し目となり、2週間で株価が3倍に。以前にも書きましたが、繊維業界に革命の動きが起きています。そういえば昨日上方修正を出したコーエーテクモHD(3635)の光栄は、元々繊維業が盛んな足利の染料問屋でした。戦意が高いですね。
アニコムHD(8715)は昨日連日の大幅安。値下がり率ランキング上位に連荘で顔を出しています。ここまで約1年間右肩上がりにきたので、一旦手仕舞い感が強くなっています。ただ先にバークシャーが東京海上HD(8766)に出資し「再保険分野やM&Aで提携」とありました。他の大手保険もM&Aに積極姿勢を相次いで表明。ということは・・・。
・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。
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