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子育てスタート その1

 

 

帝王切開で出産からの続きです

 

 

翌日。昼から嫁の病室に行きましたが、まだ点滴とおかゆは続いていました。「夜はちゃんと眠れた?」と聞くと、やはりお腹が痛かったので眠りは浅かったけれども、痛み止めも効いて我慢できるレベルだったとのこと。

まだ嫁は何とかベッドに腰掛けられる程度で、歩くのもままならない感じではありました。それでも無事少しずつ回復しているようで一安心その日は嫁のご両親も埼玉からやってきて、初めて孫とご対面となりました皆で娘を囲んで喜びの表情

娘が外界に姿を現してから24時間が経過しようとしていますが、昨日ともう既に違うような顔を見せており、一瞬一瞬の表情が違いますそう考えると、この瞬間を撮り逃すわけにはいかないと思い、カメラで写真を撮りまくり私の姪っ子が3年前に子供を産んでから写真を毎日のように撮っていますが、その気持ちが初めてわかりました

ところで、娘はあまり泣きません。泣きそうな表情を見せて少し声をあげるものの、すぐに落ち着いてムニャムニャといった感じになります。私は夜泣きなどが心配でしたが、丁度嫁が子供の時はあまり夜泣きしなかったということで、嫁に似て手がかからないのかなと思い安心しました

そんなわけで、嫁と娘を病室に残し、我々は一旦昼食を食べに外出しました

ところが1時間くらい経って、また皆で病室に戻ると、嫁の表情が暗い感じになっています訳を聞くと、我々が出て行って間もなく娘が泣き出して、いくらあやしても泣きやまなかったのだとか。一方、自分は術後で身体が思うように動かないし、隣でワンワン泣いている娘に何をしてやることもできないので、徒労感と無力感にさいなまれて気分がすごく落ち込んでしまったのだとか

実際にはそんな大したことでもないようなことでも、体力が弱っている時、また特に出産後は女性ホルモンのバランスが崩れて「産後鬱」の状態に陥ってしまいやすいものだそうで。ご両親と話すこともしんどいくらいナーバスな状態になってしまったので、折角遠いところから来ていただきましたが、帰ってもらうことに

それからは私が嫁をなだめる形で面会時間ギリギリまで付き添って、娘よりも嫁のケアに神経を使った一日になりました出産というのはやはり人生で最も大きな仕事ですから、女性は何かと大変です正直、男で良かったと思った一日でもありました

 

 

出産から3日目。私が昼頃に病室に向かうと、嫁は机に座って昼食を食べていました何とか点滴も取れて、ご飯を食べられるようになった様子ただお腹の痛みは少しずつ引いているけれど、今度はお尻の辺りや肩の方まで痛くて満身創痍の状態お尻は座ってばかりいてなかなか思うように立ち上がれないので痛くなり、肩などは関係なさそうですが手術の影響で空気などが入ってしまうことで傷むことがあるのだとか

気分の方は昨日から随分良くなったようで、表情は晴れやかにただ何と言っても身体が思うように動かないので、動きはスローでゆっくりにならざるを得ません一応シャワーもできるようになった様子

一方で娘の方は元気・・・なのは良いですが、遂に泣くようになりました「ギャーッ」という感じで、結構なボリュームですあぁ、やっぱり泣いちゃうのねまあ子供は泣くのが仕事と言いますが・・・

その日から娘は完全に病室で母親とずっと一緒に過ごす形に。オムツ交換のやり方を習ったり、授乳に向けてマッサージを受けたり。

今までそんなこと思いもしなかったのですが、授乳はすごく痛いのだとか乳腺を刺激するためにつまんだりすると、顔をしかめるくらいに痛い模様確かに男の私も自分の乳首を押してみると、案外痛いことに気付きましたうーん、おっぱいをあげるのに痛いというのは、生物学的にどうなんだ、という気がしないでもないのですが・・・

そして嫁も頑張るのですが、母乳がなかなか出ませんこの辺りは体質もあるでしょうが、一般的に帝王切開の場合は産道を通っていないので、母乳抽出開始のスイッチ(?)が入らないのだとか私の姉の場合はものすごい勢いで出ていて余るくらいで、いつも洗面器などに残りを出していた程でしたから、随分個人差があるものだと思いました

そこの病院は母乳育児を最優先に掲げているので、母乳が出るまで何とか頑張れというスタンス一応、これまで嫁が術後で動けなかった分は、少しずつミルクを与えてくれていたようなのですが、ここからは赤ちゃんが泣いたからといって、簡単にミルクをあげるようなことをしないのだとか生まれたばかりの赤ちゃんは栄養を身体に貯めこんでいるから、(母乳が出るようになる)2〜3日はミルク無しでも大丈夫なのだそうです。

そんなわけで嫁があれこれ苦闘しながら授乳を試みていましたが、なかなか上手くいかない様子私もそれに付き合って、結局また面会時間ギリギリの20時まで付き沿うことになりました

 

 

4日目。私がまた昼過ぎに病室を訪れると、嫁がげっそりした顔になっていました夜にずっと娘が泣いていて、1時間ほどしか寝られなかったのだとか遂に夜泣きの洗礼を受けた格好

嫁も何とかおっぱいを飲ませようと苦戦していたみたいですが、1時間くらい頑張っても出ないものは出ませんそんなわけで、娘の体重は2,842gで産まれたものが2,672gにまで減少

そうこうしている間に、あっという間に時間は経ちます3、4時間おきに授乳しないといけないので、1時間かけて授乳する→その間にトイレや食事、洗濯、シャワーなどをする→また授乳で戦う、という流れを繰り返し、一向に休む暇がありませんうーん、入院中だからといって、休めませんね

特に昼間は調子よく寝ているのですが、夜になると元気に泣き出す始末他の病室からもワンワン泣き声が響き、それがまた相乗効果で泣きの連鎖になったり、夜中はさながら戦場だそうです昼は天使で夜は悪魔・・・

そんなわけで、私も帰るタイミングを逸してしまい、結局20時ギリギリまで付き沿う形に案外男の方も大変です・・・

 

 

5日目。また昼頃に恐る恐る病室をたずねると、嫁は案外すっきりした表情でご飯を食べていましたかろうじて夜中は娘も大人しく寝ていたので、4時間くらいは寝れたのだそうです

その日も授乳が最大の難関少しずつ少しずつ母乳は出るようにはなりましたが、一度に飲ませる量の20ccには全然足りないので、遂に市販のミルクも足すことになりました。私は母乳を出すことはできませんが、とりあえずおむつ換えとミルクを飲ませることくらいはできるので、その辺りは請け負います

ただ、姉が子供を産んだ時に経験しているのでわかってはいましたけれど、お腹が満たされたから、またはオムツを替えたからといって泣き止む単純な生き物ではありません「よくわからないけど泣く」というのが往々にしてあるので、アレコレ試してみてもなかなか泣き止まないですその辺りは赤ちゃんとの呼吸と言いますか、慣れていくしかないですね

そんなわけで、ようやく少し余裕が出てきたので、親戚や友人などがお見舞いと子供の顔を見にやってくるようになりましたただ格闘の授乳の時間などもありますし、上手く間隙を縫ってきてもらうように時間を調整したり。なかなか大変です

それにしてもうちの娘、外面が良いというか何というか、人が見に来ると大人しくしています絶対に泣きません。皆に「夜泣きとかしないでしょ?」と言われます。ただ、その分帰った後に我慢していた分、大泣きが続きます・・・

嫁と娘が入院している間に、私は市役所に行って出生届を始めとした諸々の手続きを済ませてきましたマイナンバーは後で郵送されるということですが・・・しかし生まれていきなり番号を付されるなんて、いよいよ未来的な感じがします

バタバタとやっている間にドンドン時間は過ぎていき、あっという間に日が暮れてその日も20時まで付きっきり退院までそのような毎日を過ごしていました

 

 

そんなこんなで計8日間の入院はバタバタと過ぎていき、いよいよ退院の日になりました医療費の明細を見ると約3万弱シャワー付きの個室を選んでワンランク高い部屋だったので、その分だけ足が出たような形でしたが、結局諸々諸制度によって出産費用はトントンになるような感じになっているんですね

ただ引き続き母乳の出が悪く授乳がなかなか上手くいかないため、退院後も週1回ペースで病院の指導を受けることになりましたちなみにこの費用も地方自治体の方の子育て応援で無料になっている様子

ともあれ荷物をまとめて車に載せ、お世話になった先生や看護士さん達にお別れの挨拶帰り際にエレベーター前で記念撮影をして、無事退院の運びとなりました看護士さん達に見送られながら、帰宅の途につきます

ところで、車のチャイルドシートを既に購入してあったわけですが、首も据わっていない新生児も容赦なくチャイルドシートに乗せないといけないんですねその辺りの道路交通法はどうなんだ?という気もしますだってタクシーとかの場合は必要無いって、ちょっと「なあなあ」な法律じゃないでしょうか?

まあそんな愚痴はともかく、ゆっくり運転しながら実家にたどり着きました。とりあえず1ヶ月は私の実家で母に手伝ってもらいながら育てていき、1ヶ月検診が終わった後は嫁の実家に3週間里帰り、という段取り。一般的には先に嫁の実家へ里帰りするのが順番なのでしょうけれど、生まれたばかりの赤ちゃんをいきなり新幹線に乗せるのもどうか、ということもありまして。

そんなこんなで、いよいよ自分たちの手だけで育てていく段になったのでした(つづく)

 

 

子育てスタート その2

 

 

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