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マレーシアへ〜ジョホールバル観光前編

 

シンガポールへ〜市内観光編からの続きです。



シンガポール4日目その日は最終日で、実は午前中はマレーシアに行くツアーを入れていましたというわけで、今回から突然番外編のマレーシア編に変わります

いつものように朝食を済ませると、ささっと日課の屋上のプールで一泳ぎして、荷物をまとめて朝のうちにマリーナベイサンズはチェックアウト。その日の夜の便で帰ることになっていたので、大きな荷物だけはフロントで預かっていてもらうことに

一つ気がかりなのは、その日風呂に入れないことでした一日中蒸し暑い国を歩き回って、汗くさいまま飛行機に乗ることになるのかしら?だとしたら汗臭くてヒンシュクですし、ベタベタして飛行機の中で眠れないですよ

待ち合わせで指定されたホテルの地下ロビーで待っていると、今回のツアーのガイドさん(現地の中華系のおばちゃん)がやってきました。初日のツアーガイドのおばちゃんとは異なり、何となく表情がムスッとしていてとっつきにくい感じ

ともあれバスに乗り込むといざ出発また色々なホテルを回ってツアー客を集めていきます。最終的に6組の日本人観光客を乗せると、バスはいよいよマレーシアに向かいます他の観光客は基本中高年夫婦で、一組だけ若い娘さんとご両親の親子3人完全に一人身なのは私だけいつもの「男はつらいよ」的なふーてん孤高の旅です

バスの車内ではお約束のマレーシアについての解説、注意事項がなされました。シンガポールは島ですが、マレーシアには橋で陸続きなので、そのままこのバスで進んでいくことになります道路が空いていれば40分くらいでマレーシアの最南端ジョホール州に入ることができます。それ程シンガポールは小さな国とも言えます。

街から外れて高速道路に乗ると、バスはぐんぐんスピードを上げていきます。途中シンガポールのメジャー観光スポットであるナイトサファリを通過していきました字の如く夜の動物園を車で回って楽しむところですが、残念ながら今回はあくまで観光目的ではないので、予定には組み込んでいませんでした。また次回来た時には行ってみたいですね

マレーシアに入る前に、マレーシアについて学習シンガポールの北、タイの南に位置する国で首都はクアラルンプールです国土はマレー半島と南シナ海を挟んでカリマンタン島の北側にもあり、南部を支配するインドネシアとシェアしている形になっています。大きく二つに分かれたちょっと変わった国。またそのカリマンタン島北側の一部にはブルネイ国があって、なかなか複雑な土地です。元々はイギリスの植民地でもありました。

国は13の州に分かれていて、そのうちの9の州にはスルタンという首長がいます。マレーシアは王制を採っていますが、国王はこの首長の中から5年任期で順番に選ばれているとのこと人口は3000万人弱。そのうちの約2/3がマレー系で1/4が中国系、残りはインド系という人種構成になっています。宗教は主にイスラム教で、言語形態は大体シンガポール同様マレー語が主流となっています。

ジョホールバルの物価は大体シンガポールの1/3以下。なので休日になると買い出しに出かけるシンガポール人で、このマレーシアに続く一本道の道路は大渋滞となるそうですまたマレーシアは原油を産出する国ですからガソリンがすごく安く、マレーシアでの給油して帰ってこられるとシンガポールのスタンドはやっていけません

というわけで、一般車両は競争抑止のために国境でガソリンタンクをチェックされ、3/4以上ガソリンが入っていないと出国できないようになっているそうです。色々なルールがあるものですね

↓平日でも一般車専用レーンは渋滞。バスはバス専用レーンでスイスイ。
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それで今向かっているジョホールバルはマレーシアで2番目に大きい都市それでも人口は100万人にも満たない規模ではあります。今度シンガポールと首都クアラルンプールを90分で結ぶ高速鉄道ができるそうで、よりシンガポールとのアクセスが便利になるとのことです

そんな物価の安さ(日本の1/3程度)、常夏の気候、親日国で比較的治安も良いこと、そしてちょっと行けばシンガポールで都会のスタイリッシュな生活ができるアクセスの良さもあって、日本人で老後の終の棲家としてマレーシアを選ぶ人が多い様子。年金で十分生活が出来て、最近は日本人向けの介護・医療施設なども多いそうです。マレーシア側としても富裕層に移住してもらいたいため、長期ビザの取得がしやすいのだとか。

で、現在そんな地理的特性を活かして、シンガポールとマレーシア共同でこのジョホールバルを開発して、共に発展していこうじゃないかという総額10兆円をかけた巨大プロジェクト「イスカンダル計画」が進行中です。イスカンダルというと我々は宇宙戦艦の方を連想しますが当然三井物産やイオン、サンリオ(テーマパーク)など日本企業も多数絡んでいます。

そんなわけで「おっ、これはジョホールバルの土地買っておけば良いんじゃないのか?」と色めき立ちましたが、当然既に食指は動いており、特に中国系の資本がこの辺りの土地を買い占め、今ジョホールバルはマンションの建設ラッシュとのことでした完全に出遅れました残念・・・

 

そんな説明を受けながら、バスはいよいよマレーシアとの国境付近に到着。まず一旦手荷物全てを持ってバスを降りて、イミグレーションに向かいます。そこで手荷物検査と出国手続きを経て、再度バスに乗り込みます全員が揃ったら再度出発シンガポール島とマレーシアを結ぶコーズウェイ橋を渡ります。この橋の途中に国境があるわけですね

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ここで注意点が一つ。「マレーシアの入国審査で必ずちゃんとパスポートにスタンプがその日の日付で押されているかどうかを確認すること」。と言うのも、わざと押さずに返して、後で不正入国だと因縁を付けて、賄賂を要求する悪徳審査官が居るのだとか

中にはスタンプを押したようにみせかけるため、わざとテーブルにダンとスタンプを押した音を出したりするそうですですから、受け取った瞬間に必ず押してあるかどうかを確認してくれ、と何度も念を押されました。むむむ、さすが新興国らしいエピソードですね

そんなわけでマレーシア側のイミグレーションに到着すると、我々は再度バスを降りて今度は入国手続きへ。そんな話も聞いていたので緊張したのですが、結果的には全員問題なくスムーズに終了。皆で押されたスタンプを見せ合って、喜んでいましたあぁ、きちんと押されるスタンプの有り難さよ。というわけで、またバスに全員乗り込むと出発しました

そこで同行の夫婦に突然「すごく色々と旅行されているんですね」と話しかけられました。「いや、さっきの審査のところで、あなたのパスポートがチラッと見えたものですから」と。確かに私のは5年ものの青いパスポートのクセに、スタンプはいっぱい押してあります。その年だけで今回のマレーシアも含めて6ヶ国行ったので、出入国分を加えるとその4倍のスタンプが押してありますから。

「一人であちこち行かれているんですか。旅慣れていらっしゃる」などとおだてられたもので、私もちょっと得意げに「えぇ、まあ」なんて返事。実はその年生まれて初めて海外旅行に行ったことは黙っておきました「どこが良かったですか?」と聞かれ「どこもそれぞれ違いがあって良かったですが、もう一度行きたいトコはやっぱりバリ島ですかねあそこは時間を忘れてのんびりできるから」などと応えました。

すると奥さんが「まあ私たちもバリに行こうと計画していたんですよそれをこの主人が・・・」と、何らかの事情で断念せざるを得なかった様子。それから夫婦のちょっとした口喧嘩が始まり、私が「まあまあ」となだめる始末調子に乗って余計なことを言っちゃったなー、と後悔しました

マレーシアからは今までのおばちゃんガイドに加えて、マレーシア人の恰幅の良い男性ガイドが一人加わりました。こちらはひょうきんな感じのおじさんで、ユーモアを交えたトークで我々を楽しませてくれます

ふと見ると、バトンを男性ガイドに渡してすっかり自分の仕事を終えたつもりのおばちゃんは、iPad的なタブレットでドラマの動画を見ていましたどっだけやっつけ仕事感を丸出しにしとんねん

 

そんな感じでバスはマレーシアに入り、最初の目的地「アブバカール回教寺院」に到着しますここは小高い丘に建つモスク。ジョホール州の初代王様(現在の首長)アブバカ王が140年前に建てたそうで、統治されていたイギリスの建築様式を強く受けた珍しいモスクになっています。

キレイな白壁と青色の屋根が青空に映え、また遠くにはシンガポール島を見晴るかし、非常に良い景色のロケーションですちなみにこの青色の屋根には日本の三州瓦が使われているとのことそういう「日本製」情報をチラッと交えておくと、日本の観光客は喜びますね

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↓海の向こうがシンガポール
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周辺にはアリ塚があったので、物珍しさからパチリしかしバリ、ドバイでも思ったのですが、暑い国のアリはどこも高速で動きますやはり地面が熱いからでしょうか?

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周辺では路上で絨毯や絵画を売っていましたが、男性ガイドさん曰く「買わない方が良い」ということ。買ったらしつこかったり質が悪かったりぼられたりするのでしょうというわけで、観光客相手に笑顔で近づいて売り込んできますが、我々はスルーします

バスに乗るため駐車場に戻ってくると、車が色々と並んでおり、男性ガイドさんが「これがマレーシアで一番シェアのある自動車会社です」と指します。それはプロトンというマレーシアの自動車会社で、元々は三菱自動車も出資していたようですが、経営不振の際に全株売却して資本提携を解消。以後技術提携は続いているようです。それ以外には小型車でシェアの多いプロドゥア(ダイハツとの合弁)があり、他は専らトヨタ、ホンダ、日産という日系自動車メーカーが続きます

ちなみにそんな男性ガイドさんのポケットからはBMWのキーが出ていましたそれを見て「ガイドさんお金持ちですねぇ」というと、ガイドさんは謎の笑みを返すだけでした

 

バスは再び出発し、次なる目的地「マレー文化村」に到着しますここはその名の通りマレーシアの文化をギュッと濃縮した施設で、現地の生活や植物、舞踊など様々に見たり体験したりできるところですまあ限られた時間の中、手っ取り早く現地の情報を吸収するにはうってつけです

↓「セキュリティチェック」とありますが、普通に素通りできるのどかな場所です
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入口に大きな銅鑼が置いてあって「ジャーン」と盛大に鳴らしてみたい衝動を抑えつつ、我々は施設の中に入っていきました。まずは昔からのマレーシアの生活ぶりを示すために作られたモデルハウスやはり熱帯ですから風通しの良いエキゾチックな造りで、そこで使われる食器やポットなどが展示してありましたテーブルなどではなく、床に座って食事をするタイプですが、食器は結構洋式な感じなので違和感があります

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続いてバナナの木などを通り抜けて進んでいくと「バティック」という伝統の民芸「ろうけつ染め」体験ができるコーナーがありました布にまずロウで輪郭を描いて、その中を染色して絵を描いていくというものです。残念ながら時間の関係上我々は体験はしている暇がありませんでしたが、出来上がった作品はなかなかスタイリッシュで、民芸品特有の古くささが無いものもあり、案外なるほどーと思いました

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更に奥の方に進んでいくと「Teh Tarik(テ・タレ)」の実演が見られるとのこと。テレビのCMなどで手だけがアップで使われる手専用タレント(手タレ)のこと・・・ではなく、マレーシアのミルクティーだそうです煮出した紅茶にたっぷりのコンデンスミルクを入れたもの。その実演の何が珍しいかというと、カフェオレのように必要以上に高い位置からコップに注ぐので、見た目の派手さが売り物です

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色黒で中背の愛想の良い男性のコックさんがやってきて、我々の眼前で早速実演両足でしっかりと踏ん張り、右腕と左腕を最大限に拡げて、その高さで右手に持ったポットから左手に持ったコップに滝のように注ぎますさすがに手慣れたもので、一滴たりともこぼしていませんでしたワンダフル

何故こんなことをやるかというと、まずは暑い国で熱い紅茶なんか飲みたくないため、冷ますということが一つ。もう一つは空気が入って泡立ち、飲み口がまろやかなカプチーノのような感じにするためだとか。なるほどー

実際にどんな味か飲んでみたかったのですが、残念ながらそのパフォーマンスを見るだけ我々は次の場所に移動しました。(つづく)

 

 

マレーシアへ〜ジョホールバル観光後編

 

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