マリーナベイサンズカジノ編からの続きです。
カジノに飽きた私は、とりあえずまた例の屋上のリッチなプールに行ってみることにしました夕方になると、夕焼けが摩天楼を縁取って、非常に見目麗しい景色の完成プールに一段とセレブ感を盛りつけます
行く前まで私は「高いビルだし、海も近いから最上階のプールなんて風がビュービュー吹いて寒くて大変かなー」・・・と思っていたのですが、全然そんなことはありませんでした案外風は穏やかで、11月でも十分暖かいですただそうは言ってもやっぱり日中が一番プールに適しているので、プールサイドの席を確保するのもなかなか大変
というわけで、お約束のプールで何とか一泳ぎした後は、すっかりお腹が空いたので晩ご飯を求めて出かけます本当は先般書いたように「ホーカーズ(屋台村)」で安く色々なものを食べたかったのですが、近隣のホーカーズが改装工事中でやっていませんでした
↓一応裏手でやっていたようですが、規模は小さくなってしまったので魅力減
というわけで、とりあえず今回は大人しくマリーナベイサンズのショッピングモール内にあるフードコートで食べることに折角海外旅行に来たのに味気ない感じがしますが、まあホーカーズっぽく色々な店が集まっていたので妥協しました
そのフードコート「Rasapura Masters」にはアジア各国の様々な料理が集まり、どれもこれも食べてみたいものばかり日本からはラーメンや丼ものがエントリーしていましたが、わざわざこんなところにきて日本で食べられるものをチョイスする必要は無いですね
それぞれ大体10Sドル前後で食べられるので、その辺りのレストランに入って食べるよりはリーズナブルです。ちなみにシンガポールは私の苦手なチップ制度が原則無く、ホテルのベッドメイキング以外不要なので安心。追加料金の心配はありません
ただ19時頃で一番混み合う時間帯ということもあって、フードコートは人混みどの店もそこそこ行列が出来ていました
私にはシンガポールに行ったら食べてみたい、と思っていた料理がありましたそれは「チリクラブ」名前で何となくわかりますが、辛いソースがたっぷりかかった大きなカニの料理ですエビチリのカニバージョンと言えばわかりやすいでしょうか。
ただ、人気店のものはやっぱり高くて100Sドル(1万円弱)くらいしますしかも量が多いので、普通は何人かで行って分けて食べる感じのようです。場所によってはハーフサイズなどもありますが、それでも結構お高いというわけで今回は断念しましたまあ他にも美味しいものはいっぱいありそうですしね
で、一通りぐるっと店のメニューを見て回って、結局何を食べたかというと豚の挽肉の載った麺正式名称はよくわからないですし、どこの国の料理かも判然としなかったのですが、何となくフォーっぽい感じなのでベトナムかなと思いました。セットで唐揚げ的なものも付いて11.8Sドルとまあまあお手頃
行列に並んで注文し、料理を受け取ると座席を探します1000席くらいある大きなフードコートなのですが、それでも混んでいるのでなかなか空いている席が無く唯一立ち食い用のテーブルが空いていたので、そこでようやくありついた夕飯をせわしなくいただきます味は美味しかったですが、一回食べれば良いかなという感じ
で、食べ終わったのでお盆ごと食器を返そう・・・と思い、買った店のところに戻りますが、やはり数人の列が出来ていて、なかなか忙しそうです食器を返却する場所を探したのですが、どうも見つかりません
そんな感じで私はしばらくタイミングを伺いながら突っ立っていました。ようやく女性店員と目が合ったので、空の食器をアピールしてみたのですが、そのまま無愛想に無視こういうところがやっぱり日本と違いますね気が利かないというか、サービスが悪いというか
その後もどうすれば良いかわからず、しばらくまごまごと突っ立っていると、見かねた隣のインド料理屋のコックさんが「テーブルに置いておけ」と言います。えっ、テーブルに置いておいて良いの?こんなに混んでるのに?
で、適当に空いているテーブルの上にトレイごと置いておいて、何となく良心の呵責を感じながら席を離れます心配なので遠巻きに様子を伺うと、やがて係のおばちゃんが回収していってくれましたははぁ、なるほど。そういうシステムなんですねしかしそれならそうと一言言ってくれれば良いのに
ちなみに後で冷静にレシートを見ると「Please return your used tray to the tray station」と書いてありました。やっぱり正式にはどこかに返す場所があって、そこに戻すようです。
ともあれ無事晩ご飯を食べた私は、夜の街をぶらりと散歩してみますシンガポールは治安の良いところなので、人通りの多いところであれば夜に出歩いても大丈夫
マリーナベイサンズの北側の方はまだ行ってなかったので、北側から出てみます。まずマリーナベイサンズと湾を挟んで向こう岸を結ぶ「ヘリックス・ブリッジ」を渡ります。
へリックス・ブリッジは車両用に隣を渡るベイフロントブリッジに並んで10年に出来上がった歩行者専用のキレイな橋。長さは280mあって、シンガポール最長の歩行者専用橋とのこと。形状がユニークで、鉄骨が二重のらせん状にぐるぐるとなっており(歩道自体は真っ直ぐ)、夜はそれに付いたライトが点灯して煌びやかかつロマンチックに彩ります
なんでらせん状になっているかというと、見た目の斬新さもありますが、これもやっぱり風水的に良いとされているからだそうです。らせんで「人生と継続性」「無限の富」「成長」などを表現しているのだとかうーん、さすが風水の街。徹底しています
その橋を渡っていると、突然若い西洋系の男性外国人に呼び止められます何かと思ったら道を教えて欲しい、とのこと。「いや、残念だけど私もよくわからない」と応え「No problem(問題無いよ)」と返されました。
何故これだけたくさんの人が行き来する中で、明らかにリュックを背負った観光客風の私に道を尋ねたのかわからないのですが、私日本人でも外国人でもよく道を聞かれる人なのですただ残念ながら、もしその場所がわかったとしても上手く道案内ができない人なので、いつも後で「あぁ、もう少しこういう風に言えば良かった」と後悔します。だから正直あんまり道を聞いて欲しく無いのですが・・・そういう星の下に生まれてしまったのでしょうか
対岸にたどり着くと、昼に乗った「シンガポールフライヤー」がキレイに回っていました中では夜景と共にディナーを楽しんでいる人々がいるのでしょうね
湾岸沿いをしばらく歩くと、昼にたくさんのランナーが走っていた「THE BULL CHARGE」のゴール地点があり、パラパラと幾人かのランナーがゴールしていました今からゴールする人はだいぶ遅い人のようですが、ともあれ皆達成感から笑い合って、非常にピースフルなイベントです
↓マスコットと記念撮影するランナーたち
そこから更に進んでいくと露天が並んで、実はここにもミニホーカーズのような地帯がありましたあぁ、じゃあ今度はこっちに来ようかな夜の野外で食べるのもまた楽しそうです
もう少し奥に進むと、日比谷野音のような、オープンスペースのイベント会場がありましたそこで客の入りからすると恐らく地元のアマチュアミュージシャンか何かだと思うのですが、ハードロックの音楽をガンガンにかき鳴らしていました無料だったので恐らく彼らを知らない様々な国籍の外国人観光客も座って聴いたり、ノリノリで踊ったりしていましたこういうのも良いですね音楽に国境はありません
やがて20時になったので、マリーナベイサンズのレーザービームを使ったショー「ワンダー・フル」が開演しました昨日はホテルの部屋から見たのですが、今日は対岸からホテルを望みながら眺めてみます
あちこちにあるスピーカーから音楽が流れると、それに合わせて色んな色のレーザービームがマリーナベイサンズから照射され、マリーナベイの夜を15分程度、近未来的かつゴージャスに彩ります
まあこれもこれで一つ絵にはなるのですが、実際にはマリーナベイサンズの麓の噴水に照射される映像を見ながら楽しむのが一番のようで、これはまた後日の楽しみとしてとっておくことにしましたというわけで、その日はそれでマリーナベイサンズに戻って、さっさと寝ました(つづく)