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ローマへ〜ナポリ(時々UFO!?)編

 

カラカラ浴場から真実の口編からの続きです。

4日目。朝食を済ませると、先日ローマ半日観光で集まったテルミニ駅近くの集合場所に向かいます。そこでバスに乗り、今回初めてローマを離れることに。バスの中には「ナポリ観光組」と「青の洞窟観光組」の計40人程乗り込んでいましたが、ナポリ到着後二手に分かれることになってました我々は後者の方のツアーに今回参加します

ローマ市内から出るのは道路の混雑状況などで時間がかかりますが、歴史保存地区から郊外に出てしまえば高速道路が整備されているのでスピードが出ますそれでもナポリへの所要時間は3時間ローマから南へ200km以上の長旅です高速に乗ると空はブルースカイに晴れ渡り、絶好の行楽日和でした

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今回のガイドさんは田中さんという初老の男性。ところが話し方にクセがあるというか、どうもイタリアでの生活が長いのか、日本語がちょっと変です必ず語尾に「ですね」が付いてきます正直、初日のハーフのジローラモ風なガイドさんの方がよっぽど日本語が上手かったです

なので個人的にはそれが気になってどうもガイドの説明が頭の中に入ってこず3時間もずっとこんな感じの説明を受け続けるのかな、と思いましたが、そのうちいい加減慣れました

我々が目指す青の洞窟は、ナポリの沖合に浮かぶカプリ島というところにある有名な観光地現地人も知らなかった断崖絶壁の下にある海辺の洞窟で、外からの光が海面の反射で洞窟内全体を鮮やかなブルーに染め、奇跡の秘境に仕上げます1826年にドイツ人の画家によって発見され、その後観光の名所となってこの島を潤わせました

ただ洞窟の入口がものすごく狭く、潮が満ちてくると入れなくなりますまた波が少しでも高いと危険なので入れませんそんなわけで最近は天気が悪く、実はここ8日間ツアーは空振りに終わっている(つまり洞窟に入れず終了)とのこと

今回のツアーは本当に青の洞窟に入りに行くだけで丸一日を費やすツアーですから、入れなかったら貴重な一日が全く無駄になります余程天気が悪いのが事前にわかれば「ポンペイの遺跡観光ツアー」に変更になるらしいのですが、入れるかどうか現地に行ってみないとわからない程の微妙な天気の場合は、それに賭けるしかないとのこと田中さんも現段階ではちょっと微妙だ、ということを言っておられました

最初は見事なスカイブルーの空でしたが、次第に山の方に入ると霧ががかかって天気が悪くなってきましたうっ、今日は本当に大丈夫なんかいな?そんな我々のドキドキ感を乗せて、バスはそのまま走り続けました

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なんだかんだで一山越えると空にはまた青空が拡がり、行楽日和になってきましたまあここが晴れているからといって現地が晴れている保証はありませんが、道中も晴れている方が良いに決まっていますねただ日差しが強いので、晴れてたら晴れてたで皆カーテンを閉めてしまうので、あまり外がよく見れませんが

そこから小一時間車窓を眺めていましたが、イタリアの田舎の景色が流れておりのどかですそこでふと気付いたのですが、山々の山頂には必ずといって良いほど十字架が立っています。それを不思議に思い、帰ってからネットで調べてみると「頂の十字架は、山を恐ろしい場所として、悪魔のいる場所として信じられていたころ、登頂することによって悪魔にキリストが打ち勝ったシンボルとして備え付けられた」のだとかへぇ〜

↓写真では見えませんが、それぞれの山のてっぺんに十字架があります。
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しばらく行くと、途中でトイレ休憩として高速道路脇の土産物屋に立ち寄ることになりましたこういうツアーでつきもの、お土産を買わせることでツアー会社にもリベートがいくらか手に入る、というやつですねまあトイレも使わせてもらいますし、持ちつ持たれつという感じではありますが

西部劇の酒場の入口のような(胸元くらいの高さにあって、押して入ったら反動で戻るやつ)土産物屋の扉をくぐると、入口では女性店員が我々を待ちかまえて、早速割引券の配布お奨めの土産物などが日本語で書いてありました。しかもご丁寧に「使わないなら帰りに回収するから返してください」と非常にリサイクル精神の旺盛なお店ちなみに帰りにもまた寄るということで、今は目星だけつけて帰りにまた買ってもいいよ、というような話でした。

そんなわけでとりあえず今回はトイレを借りるだけにして、しばらく休憩した後にまたバスは出発ナポリに向けてまた1時間以上走ります。車窓は概ね同じような風景の繰り返しでした

が、やがて田園の風景が段々と街の中に入っていきますようやくナポリ近郊にまで辿り着いた様子。段々と市街地に入り込んで行くと、ナポリは港町ですから、工場や荷下ろし場が特に目立ってきました。

 


↓ナポリの景色。そして今気付いたんですが、真ん中の雲の上に何やら未確認の赤い物体が・・・
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↓拡大してみると・・・えっUFO教えて矢追さん
UFO

 

ナポリはイタリア南部最大の都市で、ローマ、ミラノに次ぐ第三の都市「ナポリを見てから死ね」と言われる程に風光明媚な観光地として知られていますナポリタンでも有名ですね(注:ナポリタンは日本で出来た名前です

↓港町なので工場などが目立つ
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バスを降りると南部なので太陽の日差しは暑く、人々のノリもラテン系でご陽気な感じですただガイドさんの説明によると、南部は特に不況で経済的には困窮している人が多いのだとのことビルなどもボロボロな感じで、耐震性などは無さそうですそれもそのはず、第二次大戦の時からずっと建っているビルが多く、当時受けた砲弾の跡も残っているものまでありました直すお金も無いのか、観光資源として敢えて残しているのか

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ですから、そんな町並みを眺めながら港まで歩く途中にも、ホームレスっぽいお婆さんが大きな声で我々を呼び止め、カゴのようなものを土産物として売りに来ます先日のローマ半日観光でもそうでしたが、バスから降りてきた観光客を狙うこういう人々の必死さは、日本ではまず見られない光景ですねアフリカ系難民が多い土地柄というのもあるでしょう

そんなんこんなで港に到着ここからはナポリ・ポンペイ観光組と青の洞窟組に別れます。一旦ガイドの田中さんともここでお別れ青の洞窟組には新たにアントニオさんという陽気なおばちゃんが付いて案内してくれるとのことでしたアントニオさんは完全な現地人ですが、雰囲気は何となく日本のおばちゃんという感じで、日本語も達者ですひとしきり挨拶が済むと、アントニオさんが掲げる日傘を先頭にして、我々は隊列を作って歩き出しました

↓ナポリ港前にあるカステルヌーヴォという昔の城
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チケットを手渡されて、今度はカプリ島行きの高速船(水中翼船)に乗り込みます時間は大体40分くらいまだ我々の長旅は終わりません(つづく)

↓遠くて見え辛いですがナポリ港の前にあったパイオニアの看板。頑張れ日本企業
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港には屋上にスライダープールが付いた超豪華客船が泊まっていましたここから避暑地カプリ島に行くブルジョワな人たちも多いのでしょう私もいずれはこういう船に乗って世界を周りたいものです

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やがて我々を乗せた高速船はいよいよカプリ島に向けて出発港内から出ると高速船は徐々に速度を増していき、30ノットくらい(時速56km程度)のスピードで海面を走ります水中翼船はちょっと海面から浮いたような感じになるので、スピードが出ても通常の船に比べて揺れません。・・・が、結構揺れます

私は運動神経が鈍いので、基本船酔いしませんから大丈夫ですが、こういう時は遠くを見るに限ります船外を見ると、すごく立派な山がそびえていました

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それはヴェスヴィオ火山という山現在は休火山ですが、紀元62年にその麓の街ポンペイを激しい地震が襲います。その17年後の79年にこのヴェスヴィオ火山が大噴火し、火砕流がポンペイ市を襲いました。そして街は一瞬にして壊滅。その後18世紀になって発掘されましたが、瞬間的に溶岩に呑まれたことから逆に当時の都市や人々の生活ぶりをほぼ完全な形で残していました。たまたま今年映画「ポンペイ」も上映されましたね

もし今回青の洞窟に入れないことが事前にわかればポンペイ観光になったのですが、現段階ではまだハッキリしないのでとりあえずカプリ島に向かいます。というわけでポンペイ観光は無し。また次にナポリを訪れる機会があったら是非行ってみたいところです

そんなこんなでやがてカプリ島に到着。約4時間を費やした我々の長旅はここに終結・・・はまだしませんカプリ島に到着するとすぐに今度は我々10数人が乗り込める小舟に乗り換えて、青の洞窟へと向かいました(つづく)

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ローマへ〜青の洞窟編

 

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