コロッセオからトレビの泉編からの続きです。
トレビの泉を跡にした我々は、とりあえずどこかでお昼を食べようということになりましたと、その前に美味しそうなジェラート屋さんがあったので、吸い寄せられるようにぶらり立ち寄り
すると珍しいピスタチオのジェラートがありました食べてみるとこれがまた美味い
さすがイタリア、美食とデザートの国です
日本でも売れば良いのに。ま、どこかにあるんでしょうが
そもそもトレビの泉周辺は、結構有名なジェラート屋さんが並んでいるそうです。我々が入ったところも有名なのかも知れませんが・・・適当に入ったのでよくわかりません
で、デザートを先に食べてしまった我々は、土産物屋を覗いたりしながら、昼を食べるところを探しますお食事処は色々とあるのですが、どうもなかなか決まりません
色々あれでもない、これでもないと選り好みしているうちに、当初店員さんが客引きしていた店に戻って決めました
10ユーロでランチセットが食べられるお得感がある、という触れ込みに後ろ髪引かれまして
ただ、何か色々独特のシステムがあるようで、色々と事前説明を受けます。それがイマイチ理解できませんどうもプレートにバイキング形式で好きな料理を乗せて、規定の量以内なら10ユーロ、それを越えたら超過料金が取られるという、携帯電話の定額従量制のような料金設定になっている様子
美味しそうな料理はズラリと並んでいるのですが、秤の上に乗せるのが最後のファイナルアンサーですから、果たして今自分が盛ったのがどの程度なのかを見極めないといけません誰か別の人のを参考にしよう・・・と思ったのですが、お客さんは我々の他に一人だけで、飲み物だけ飲んでいます
確かにお昼の時間も結構過ぎてはいたのですが、ひょっとして店のチョイス間違えた?
と言うわけでお腹はかなり空いていたのですが、オーバーを恐れて程々にしたので、小食な日本人を演出してしまいましたちなみに料理自体はやっぱり美味しかったです
さて、色々食べて人心地つくと、問題はチップです。私はどうもこのチップという制度が苦手で、なのでもう食事はファーストフードや持ち帰りで済ませてしまいたいとすら思います世界的にチップ無くしましょうよ
話が飛びますが、バリに行った時に食事中に「流し」がやってきて、頼んでもいませんけど日本の歌を歌っていきましたで、帽子を差し出してきてチップを要求されたのですが、まあ大体こんなもんだろう、と思って帽子にいくらか入れました。が、それを見た「流し」にビックリするくらいに渋い顔をされました
それから私、チップというものに対してものすごく警戒感を抱くようになりました・・・
それはさておき、イタリアでは料金の5%くらいが相場のようです。ただ今回の場合はバイキング形式だから(サーブしてもらったわけではないから)要らないんじゃないか?という説をひそひそと家族会議で話し合いますそもそも今回の支払いはカードで行いますが、カードだとチップはどうするの?
ガイドブックによると、伝票の空欄にチップの金額を手書きすれば、チップもカードで払える・・・ということなのですが、よくわかりません
で、結局わざわざ店に小銭に両替してもらって、ちょっと多めのユーロを置いて、そそくさと立ち去りましたしかしこうして考えると、日本はなんだかんだで物価安いんじゃないでしょうか?だってイタリアで外食すると本体価格+消費税(22%)+チップ(5%)の支払いが必要になってきますからね。外食するには相応の覚悟が必要です
そんな感じで遅めの昼食を済ませた我々は、その後歩いてホテルに戻ります途中迷いもしましたが、まあ迷うのも旅行の醍醐味
「ローマの道は全てに通ず」ですよ
←既にローマに居る場合はどうする?
ちなみにローマは全ての通りに「Via ○○」といった感じで名前が付けられており、本来あまり迷う必要は無いですが・・・ともあれ、なんだかんだで我々は無事ホテルに到着しました
↓迷った途中にあった謎の教会
ホテルに着くと、皆グロッキーで夕飯まで部屋で大人しくしているとのこと私はまだ動く元気があったので、屋上のプールで一泳ぎしようと思いました
基本、ホテルに泊まったらプールで泳ぐのが私の習性
当然海パンは常時必携です
ところが、いざ屋上に向かおうとすると、どうも通路が見あたりません残念ながら10月から冬期間は閉鎖、ということで、もう一週間早く来ていれば泳げたのですが・・・
あーあ、ガックシ
記念に見るだけでも・・・と思いましたが、見ることもできませんでした
↓ちなみにこんなプールだそうですよ
http://crea.bunshun.jp/articles/-/134
しかし折角の時間が勿体ないと思った私は、一人ぶらぶらホテル周辺を出歩くことにしましたオペラ座やサンタ・マリーア・マッジョーレ教会など、建物を見ているだけでもテンションが上がります
オペラ座時間があれば見てみたかったのですが、今回は断念
サンタ・マリーア・マッジョーレ教会有名な教会だと知らず、写真だけ撮って帰ってきてしまいました
ローマの路面電車日本でも海外でも路面電車ってノスタルジックな感じがして良いですね
で、ぐるりと回って最後にホテルの隣にある三越に行ってみることになんでわざわざローマにまで来て三越行かないといけないのか、という説もありますが、やっぱり日本語が通じるところは安心感があります
実に40年近く歴史があるということで、すっかり地元に根付いたお店になっている様子。ここでは日本円が使えてお土産も買えるので、なかなか重宝します
↓ローマ三越HP
http://www.mitsukoshi.it/
お客さんもやはり日本人観光客が多いようでしたが、中国人観光客も同数程度居て大賑わいでした。ただフロアは1階と地下だけで、三越のアンテナショップというような感じ。地下には休憩所があり、日本の新聞が2日遅れ程度で置いてありました。ただ高齢の日本人観光客が大量に座り込んで休んでいて、座れる場所が無く高齢化社会の縮図を見たような気がしました
そうこうしている間に夕方になったので、ホテルの部屋に戻り夕食に出かける準備をしました。
その日の夕食は前日に手違いでキャンセルになり、旅行会社が用意してくれたものでした現地の女性日本人ガイドさんがホテルのロビーに出迎えにきてくれ、そのガイドさんがお勧めのシーフードレストランに連れて行ってくれるのだとか
ホテルの前で用意してくれたタクシーに乗り込んで現地に向かいますただ5人乗りのタクシーに運転手とガイドさんと我々4人が乗っているので、ものすごく手狭でした
ともあれ出発進行
タクシーの中ではラジオが流れていましたが、アナウンサーが興奮気味に何やら早口でしゃべっています。どうやらサッカー中継らしく「セリエAのACミランvsインテル戦だ」と教えてくれましたさすがイタリア
日本なら巨人戦と相場が決まっているようなものですね
応援しているチームがなかなか得点を決められないらしく、運転しながらも一々「Oh
」などと失望感を露わにしていますが、しっかり安全運転でお願いします
で、どこにあるレストランに向かっているのかはよくわからなかったのですが、城壁を越えて外側に向かっている様子ローマは元々防衛のために城壁で囲われた街でしたが、紀元前に作られた全周11kmの「セルウィウス城壁」と、その外側に200年後半に作られた全周19kmの「アウレリアヌス城壁」があるとのこと。
それぞれ現存しているのはその城壁の一部ですが、基本後者がローマ市の境界線になっているのだそうです。そして城壁の内側は基本的に歴史保存地区になっているので、近代的なビルや派手な看板は設置できないとのこと。
そんなこんなでタクシーで15分くらい行ったところに目的のレストランがありました坂道の途中にあるおしゃれなレストラン。辺りが薄暗くなっているところに、ほのかな灯りが柔らかく包む感じのお店でありました
タクシーから降りて店に入ると、オーナーかシェフかわかりませんがお出迎えガイドさんとは親交が深いようで早速陽気にハグしていましたが、ガイドさんもイタリアに住んで長いらしく、すっかりノリがラテン系
テンション高く我々そっちのけで陽気に話し合っています
いや、元々ラテン系だからイタリアにマッチしたのかも知れませんね
ともあれ彼女らの話が止むと、ようやく店内に招き入れられました。
まだ時間が早かったようで、店内のお客さんは現段階では我々のみでした。そもそもイタリアは夕食の時間が遅いスタイルで、大体20時くらいから賑わい始めるのだとか。15時くらいにコーヒー飲んだりしながらちょっとつまむからお腹が空かないのでしょうね。階段を下りて地下の部屋に案内されます各テーブルにはキャンドルが用意してあって、非常に落ち着いた感じで夕食を楽しむことができる様子
いやー、これは良さそうなところですよ
シェフがイタリアのどこかの島(サルデーニャ島?)の出身らしく、シーフードが得意だ、とのことただ非常に迂闊なことに、店の名前もちゃんと記憶していなかったので全ての情報があやふやです
もう一年近く前の話ですからね
あしからず
で、昨日の夕食が手違いでキャンセルになったお詫びとして、ワインを一本サービスしてもらえるとのこと正直手違いがあってつくづくラッキーでした
料理もコースで非常に美味しい料理が次から次へと運ばれてきますガイドさんが「facebook用に写真撮らなくても良いですか?
」と言う程完成度の高い料理でしたが、私は料理の写真は撮らないというポリシーがあるので止めました
ガイドさんが料理の一品一品を解説してくれましたが、よっぽどこの店と馴染み深いんでしょうね。そのうち地元のお客さんも次々とやってきて、陽気な話し声があちらこちらから聞こえるようになってきました
ところで我々が食事している間、ガイドさんは何をしているんだろう?我々のために時間取らせて悪いなぁ・・・と思いながらトイレに立つと、我々から少し離れたテーブルで一人同じコース料理を食ってました
あぁ、ガイドさんも会社の経費でこの豪勢な食事にありついているのね
ならいいか。
そう思いながらトイレを済ませて席に戻ろうとしたのですが・・・ガチャ・・・ガチャガチャ・・・あれ?トイレの扉が開きませんよ解錠したつもりなのですが、何回ドアノブを回しても扉が開いてくれないのです
うわっ
閉じこめられた
トイレの中から「ドンドンドンHelp me
」・・・と叫ぶのも格好悪いので、自分で何とかしようと試みます
ガチャガチャ・・・が、扉はウンともスンとも開きません
冷や汗が滴り落ちます。
そのうち異変に気付いたガイドさんがやってきて「大丈夫ですか?」と声をかけてくれ、「すみません、開かないんですけど・・・
」と言うと、店の人に聞きながら「カギを外して、ドアノブを回したまま左側に強く押して・・・」などと教えてくれます。
その通りやってもなかなか開かなかったのですが、言われる通りに何度も何度もやって1分くらいかかってようやくドアが開きましたいやー、九死に一生を得ましたよ
今回日本語の出来るガイドさんが付いてきてくれていたから良かったものの、自分たちだけで来ていたら、見知らぬ地で一生を終えていたかも知れません
←大げさ。ちなみにその後嫁がトイレに行きましたが、全く普通に出てきました
そんなこんなで2時間近くゆったりと食事を楽しむことができましたが、やはり海外っぽく量も多いのでかなりお腹一杯皆頑張って何とか食べましたが、デザートのメレンゲはこっそりお持ち帰りすることにしました
本場イタリアのシーフード料理を堪能した我々はホテルに戻って休みました
ちなみにその夜、嫁の携帯を充電しようとしたら、携帯がスパーク変圧器を繋ぎ忘れたら充電器が断線する程の衝撃でした
そして携帯の電源が入らなくなりました
皆さんお気を付けを・・・(つづく)