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ドバイへ〜ドバイミュージアム編

 

デザートサファリ 後編からの続きです

 

4日目。この日は遂にこのドバイで過ごす最終日となりました。いつものように朝食を大量に食べてお腹をいっぱいにすると、私はまた日課の朝のペルシャ湾で一泳ぎその後部屋に戻って風呂に入り、出かける準備をしますこの日は完全にフリーだったので、自分の好きなように行動できます

いつものようにシャトルバスに乗り込んで最寄りのモール・オブ・ジ・エミレーツ駅に向かいますそこからドバイメトロレッドライン(本線のようなもの)に乗り込んで、途中グリーンライン(レッドラインに次いで出来た新線)に乗り換えます

今まで近代的なドバイを観てきたので、ドバイの昔を巡ることにしようと考えていましたバスタキヤ地区という昔ながらの町並みが保存された所から、ドバイ発祥の地と言われるオールドスークと呼ばれる地域をぶらり散策してみようという計画。最寄りのアル・ファヒディ駅というところで降りて、そこから歩いて向かいます

ガイドブックを見ると駅から距離的には1kmも無い感じでした。これならまあタクシーなんて使わなくても楽勝でしょう

↓アル・ファヒディ駅入り口。ドバイメトロの駅の入り口は皆こんな近代的な形。
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・・・と思ったのをひどく後悔しました何と言っても暑い、いや熱いのですその日も見事なピーカンで、午前10時頃から既に気温は40℃を越える猛暑駅から出て歩いていくうちに、分単位で私の楽勝ムードは辛勝ムードに、そして惜敗ムードから惨敗ムードに変わっていきました

いやー、今まで散々クーラーのある場所からクーラーのある場所に移り歩いていただけですから、灼熱の国と言えどまともに炎天下の中を進むのは最終日にして初めてでした当然なるべく日陰を歩いているのですが、ほとんど暑さは変わりません現地の人も日陰を選んで歩いているので、対向者とは何度もぶつかりそうになりますただ向こうは慣れたもので表情に苦悶を浮かべているのは私だけ

現地のスーパーやドリンクショップ、その他電気屋さんや雑貨屋さんが軒を連ね、今までのようなブルジョワなドバイから一気にローカルなドバイに変わり、興味を引くものはたくさんある・・・のですが、とてもじゃないですが立ち止まって眺める余裕なんてありません半分くらいまで進んでもうタクシーを捕まえようか、なんて思いましたが、たかだか500m程先に行くのにタクシーを使うのも気が引けます。正に進むも地獄、戻るも地獄

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嫁に持たされた日本チックな柄の手拭いはもう完全に汗で濡れきって、水を吸うという本来の役目をとっくに放棄していますそれでも私は何度も汗を拭きながら、この天然のサウナの中を服を着たままリュックを背負って歩いていきます

そうこうしている間に、どうも道に迷ってしまいましたちょっとこれはホンマにピンチですよただそんなに多く歩いたわけではないので、日陰に入って冷静に作戦タイム。ガイドブックに滴る汗を拭いながら、地図を見て現在地を測ります

どうやら最初の目的地であるバスタキヤ地区をスルーしてしまった様子戻るにはまた500mくらい引き返さないといけませんいや、それはもう無理死にますマジで手足に痺れを感じてきて、熱中症手前な感じこれはどこか一旦クーラーのあるところに避難しなくては私の中のカラータイマーが点滅し、私は一人焦っていました

 

地図を見ると、すぐ近くにドバイミュージアムがあると書いてありました正直、博物館なんてそんなに興味が無かったのですが、入場料も3AED(約83円)と非常にお安く、これなら気兼ねなく涼むことが可能です

と言うわけで、一旦予定外の博物館に退避最初入り口がどこにあるかわからず、最後の最後でマジ焦りましたが、何とか見つけ出すと、無事入ることに成功しました

博物館はアル・ファヒディ砦という1799年に建設されたドバイ最古の建造物を利用して作られたとのこと。なので、外見は土色の西洋風な砦そのものです

↓ドバイ博物館の紹介HP
http://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g295424-d319686-Reviews-Dubai_Museum-Dubai_Emirate_of_Dubai.html

博物館の入り口では、中国語が書かれたバスが停まっており、中国人観光客と思われる集団が降りてきてぞろぞろと入っていきました結果、入り口の受け付けには大量の中国人がたむろしていて、私はその最後尾で順番を待っていました団体客はそれぞれチケットを受け取ると、係員に渡して入場していきます

私の順番が回ってきて、受け付けでチケットを買います。黒い民族衣装をまとった女性が受け付けに座っていました。そしてチケットを買おうと思った瞬間、私の傍に居た係員が突然走り出し、中国人団体客に怒声を挙げました何事か、と受け付けの女性が聞くと「チケットを見せないで入っていった奴がいるんだ」と怒鳴っていました。結局、係員は諦めた様子で戻ってきました

私は気を取り直して「一人分」と言い10AED紙幣を出しましたすると案の定ここでも「小銭は無いのか?」と非常に嫌な顔をされます私が無いと答えると、受け付けの女性は自分の財布を取り出してお釣りの7AEDを捻出していました本当に日本の決済システムは優れているなぁと実感する日々

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外に飾られているダウ船や大砲などは一見してスルーし、さっさと屋内に入り込みます入り込むと相変わらず尋常じゃないくらいクーラーが効いていて、一気に体温が下がりますただ、ここで冷気を食い貯めしておかないと、外には出られません

中には映像でドバイの歴史(と言っても、最近100年くらいのもの)を放映していたので、じっくりと見ることにドバイはかつて真珠が主要産業だったのですが、何と遠い我が国日本の真珠養殖に負けて、産業が衰退その後石油で潤ったところで、国王はいつ枯渇するかわからない石油に頼らないでも発展していけるよう、総合的な金融サービスと観光業を産業として育てようと画策したのだとか。いやー、先見の明がある国王ですね立派です

 

映像を見終わると、後はゆっくりと見学。中は薄暗いところに蝋人形が大量に飾られており、ドバイでの昔の生活を再現してある小部屋がいくつも配置されています。はっきり言って非常に無気味です

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↓真珠取引の再現
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あとはドバイに住む動物の剥製やら映像やらが展示してあったり。大体20分くらいで全て見終わると、土産物コーナーで3Dホログラムの絵ハガキ(ラクダが飛び出るやつ)を買いました。基本海外から嫁宛に必ず送るようにしているので、絵ハガキは必須です。そして大体私が日本に戻ってから到着するわけですが

で、40度を超える灼熱地獄に戻る前にソファで座って水分補給をしながら休憩外に出るのは相応の覚悟が必要です出来ることならもうこのクーラーゾーンから一歩も出たくはありませんしかしここでボヤボヤしていると、昼の一番暑い時間帯になってしまって、完全に身動きが取れずジ・エンドですから、私は意を決して外に出ることにしました

次は少しだけ戻ってバスタキヤ地区へと向かいます。ここはドバイの歴史的建造物を保護している地区で、非常にエキゾチックテイスト溢れる場所。土色の壁やら建物がずらっと並んだ迷路のような一画で、今もカフェやら土産物屋やら色々営業していますが、景観を崩さないように配慮されて、この辺りまで来たら必ずチェックしておきたいスポットです

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ところが、私が行った時はほとんど人が居ませんでしたあまりの暑さに観光客もさっさと店の中に入ってしまったのでしょうか?どこかに人は居るはずなのですが、不思議と人の気配が無く、非常にひっそりとした空間シンと静まりかえっており、入り組んだ路地裏の中でかくれんぼの鬼にでもなったかのような錯覚を覚えます。何となく「ジョジョの奇妙な冒険」の世界の一コマのよう

本当はもっと色々歩き回ったりしたい魅力的な風景なのですが、時間がありません。いや、時間はあるのですが、ウルトラマン並に地上を歩き回れる制限時間があるのです程々に諦めると、私は次の目的地であるグランドモスクに向かいます

この「バスタキヤ地区」「ドバイミュージアム」「グランドモスク」は本当に至近距離、というか隣同士なのですが、何度も繰り返しますけれど、事実上サウナの中服を着て移動しているようなものなので、それだけでいっぱいいっぱいなんですもう少し涼しい季節、時間帯に来たら何ともなかったのでしょうが

ともあれグランドモスクに到着。ここは1200人収容可能な大きなイスラム教の教会です。しかしそれでも礼拝の時間には中に入りきれない程の人が集まるのだとか建物の内部へはイスラム教徒以外は立入禁止ということですが、外から中が見えるようになっていますし、もう1時間ほど待てば礼拝の時間らしいのですが・・・当然、残念ながらそんなに待てませんなので、とりあえずスタンプラリー気分で、来たことだけを記念して事務的に外からパチリ

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で、次はオールドスークに向かおう・・・と思って歩いていると、また手足に痺れが生じて熱中症寸前にこれはまずい、ということで、日陰のベンチに座り込んで、持ち歩いていたミネラルウォーター二本目に早くも手を付けました。人通りが少なく、現地の人がたまたま通るだけの路地裏のベンチに、相当にくたびれた顔をしてへたり込んだ日本人が一人万一今ここで襲われたら死ぬな、とか思ったりしました(つづく)

 

ドバイへ〜オールドスーク編

 

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