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ドバイへ〜デザートサファリ 後編

 

デザートサファリ 前編からの続きです

 

また車に乗り込んでチンさむロードを繰り返していくと、途中3頭のラクダを引き連れた「カンドゥーラ」という白い民族衣装を着た男性を見かけましたおぉ、何てアラビアンな光景なんだしかし残念ながらシャッターチャンスを逃してしまったので写真はありませんあしからず

ちなみに民族衣装カンドゥーラは富裕層には圧倒的に日本製(東洋紡、シキボウ)が人気なようです。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/131219/wec13121907010000-n1.htm

やがて最終目的地であるキャンプ場的な場所にたどり着きましたそこではその日ツアーに参加した全ての車が集結し、実に100台以上の車がズラリと並んでいますですから観光客の人数も500人前後ということでしょうか。更に遠くの方を見渡すともう一ヶ所キャンプ場みたいなところもありました

車を降りると「たむけん」から「ここで夕食を食べたり色々体験して楽しんでくれ。2時間後には(キャンプ場の)入り口で落ち合おう」と言われます。さすがに2時間ずっと赤シャツのパパさんにくっついているわけにはいかないので、私は時間と場所をしっかり覚えますこれからドンドン暗くなっていって、ましてや砂漠のド真ん中なので夜は真っ暗迷子になってしまっては大変です

しかも辺りを見渡して思いましたが、本当に今回のツアーに東洋人が私一人しか居ないようです500人中たったの一人何かの間違いで私だけ西洋人コースのところに入れられてしまったのでしょうか?どう見ても平たい顔族の一員ですが

ともあれ、入り口の方ではラクダ乗りの体験をやっていました。やっぱり皆体験してみたいので長蛇の列が出来ています。私も乗りたかったのですが、とりあえず列がもう少し落ち着くのを見計らうことにして、まずはこのキャンプ場をぐるっと見て回ることに

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キャンプ場の入り口には「ふくろう」が居て、これを腕に乗せて記念撮影ができるようです私も是非やってみたかったのですが、奥手なものですから、これは人がやっているところをパチリと撮って終わり

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キャンプ場の中に入ると昔この辺りで飲まれていたコーヒーが振るわれます・・・が、正直あんまり美味しいものではありませんねその他昔の生活を再現した住居や井戸(ただしあくまで模したもの)が展示されていました

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そうこうしている間にだいぶ陽も暮れてきたので、先ほどのラクダ乗りゾーンに戻ります。まだ長い列がありましたが、並んでおかないと撤収されても困るので

 

ただ乗ラクダの順番は意外に回転が早く、15分くらい待っていたら私の番になりましたラクダ一頭につき2人乗りなので、家族やカップルはドンドン乗せられますしかし私は一人なので、もう一人の「独り者」とペアになる必要があります

こりゃまだ待ってないといけないな・・・と思ったら、私のすぐ後ろに並んでいた赤シャツのロシア人風の20代くらいの若者も一人だ、とのことなのでこの若者とペアでラクダに乗ることになりました。そんな異国タッグチームの前にラクダが乗りやすいように跪いてくれますなんて健気な動物なんだ乗馬の経験もありますが、馬は跪いてくれないですからね

えーと、そんな健気なラクダに言うのは酷ですが、第一印象はやっぱり「臭い」です獣特有の糞臭さがありますまあ自然に生きるものですから仕方無いですね

ともあれ私がラクダのコブの前に、ロシア人風の若者が後ろに、それぞれ跨ると、おもむろにラクダがスゥっと立ち上がりますふわっと浮き上がる感じで、思わず「おおぅ」と口から出てしまう上昇感しかも前足、後足を同時に立たせるわけではなくて、後足から立ちますから、一旦急勾配で前につんのめりそうな感じになりますしっかり手綱を握っていないといけません

↓ラクダの上から撮った後頭部
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それで動き出すと、当然スタビライザーなどは付いていませんから、結構揺れますこれで砂漠を長旅するとなると、腰がかなり痛いでしょうねで、やはり陽の沈んで薄暗闇の中、月が浮かんでいる砂漠でラクダに乗ると「月の〜砂漠に〜」と歌いたくなるのが古い日本人ですが・・・今回はあくまで体験用なので、周囲を50mくらい歩いて終わり歌っている暇はありませんでした

ここでもやっぱり観光地特有のカメラマンが居て、一頭一頭写真を撮ってくれます後に販売されるわけですが、まあこれはちょっと記念だし買おうかな・・・とも思いました。ただ、カメラマンは引き替え券を一枚しかくれませんこの異国タッグチームは友人同士とでも思われているのでしょうそしてそのカメラマンは引換券を後ろのロシア人風若者の手に渡します

私は「うーん、まあいっか」と諦めかけました。が、彼が後ろから黙って手を伸ばして、私に券を渡してきます私が「need not?」と尋ねると彼は黙って頷きました。あー、じゃ遠慮無く・・・と思ったら、スタッフの人が「あんたのカメラで撮ってやろう」と言うので、私のiPhoneで撮ってもらいましたと言うわけで、じゃあ私も写真買わなくても良いやーってことになりました

 

↓ただし全然ピンぼけ
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そうこうしている間にだいぶ辺りも暗くなり、やがて夕食の時間に周りには石窯で作られた色々な料理が用意してあり、バイキング形式で好きなだけ取ることができます昼はクロワッサンのみで済ませた私は、待ってましたとばかりに皿に大量に載せますチマキ的なものからナンのようなもの、鶏肉やらコーン、野菜などなど。また、ドバイはBAR以外原則禁酒ですが、ここではちゃんと缶ビールも用意されていました

中央にステージが用意されており、そこで妖艶なベリーダンスショーを見ながら食べる形式。周囲の地面にカーペットが敷いてあり、そこに座布団とテーブルが並べてありました。

私は隅っこの方に空いている席を探し出し、そこに腰を下ろして一人で食べていました周りは結構高齢の夫婦がリタイア後の観光旅行で来ているっぽい人達ばかりで、おそらくそれぞれ見ず知らずの夫婦同士ですが、和気あいあいと会話を楽しんでいる様子独り者の明らかな東洋人に語りかけてくる物好きはいませんでしたまあ話かけてくれるなオーラ出してましたけど

すると、先ほどラクダに相乗りしたロシア風若者が隣にやってきて座りました。まあ単に空いている席がそこしかなかった様子で、別に何ら話しかけてくるわけでもなく、ただ独り者同士隅っこで肩を並べて食べようぜ、というような感じ私も英語が堪能なら同じ独り身同士、色々と話しかけてみたのでしょうけれど、そんなスキルは備えておらず大人しく黙々食べていました

で、さっさと食べ終わりましたが、まだベリーダンスショーが始まらない感じだったので、ロシア風若者を置き去りにしてもう少しキャンプ場をぶらぶらとしてみることに。キャンプ場では他に「水タバコ」や「ヘナペインティング」というものが体験できるようになっていました。

まず水タバコですが、壺のような、化学の実験で使う器具のようなものを使って、タバコの煙を一旦水の中を潜らせ、それをチューブを使って吸う、というなかなか面倒くさい(?)装置です暑い中東などで流行っているタバコの吸い方だとのこと。

↓上の銀紙みたいな中にタバコの葉を入れて燃やす
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私普段タバコは吸わないのですが、やっぱり旅先で折角ですから色々経験したいものです一応スタッフの人に「私は普段タバコを吸わないけど大丈夫?」と聞いてみると「普段吸わないならあまりお奨めはしない」と言われたのですが、まあちょっとくらいなら大丈夫だろう、と

水タバコはどちらかというとフレーバーを楽しむものになっていて、この辺りで特に好かれるバニラ風味。そう言えばホテルのシャンプーもバニラの香りが強かったです。

私が頼むと火を付けた状態で持ってきてくれて、簡単に吸い方を説明してくれます。で、実際に吸ってみたのですが、普段タバコを吸わない私が全然むせたりすることなく、そして特に抵抗感なくすんなり吸えました吸うと水の中を「コポコポ・・・」と煙が通ってきて、それを口の中いっぱいに吸い込みます。そして吐き出すとバニラの香りが鼻から抜けていきます。なるほどー、こりゃいいや

・・・で、数回繰り返しましたが、そのうち飽きましたまあ元々タバコ好きでは無いですからね終わるまで吸っていようと思いましたが、10分以上吸っても一向に終わる気配がありませんどうも1時間くらいは平気で吸える代物のようで、途中で「もう止めます」と言って終わりにしました後で調べてみると、普通のタバコより健康に悪いとかで、やっぱりあんまり長いこと吸うもんじゃないですね

一応お土産として売ってもいるらしく、そしてガッチリした装置の割にはそこまで高い値段でも無いようなので(1500円程度とか)、インテリア感覚で買ってみても良かったのですが、結局買わずに帰ってきましたやっぱりかさばるので

 

もう一つ体験できるのは「ヘナペインティング」というもので、これは簡易タトゥーといいますか、一週間ほどで消えるような植物(ヘナ)の染料を使って身体に直接模様を描くもの。普段民族衣装で素肌を隠している女性達が唯一見せられる素肌部分(手とか)に描いておしゃれする、伝統的な文化のようです。大体花柄の模様を描かれるのが一般的

水タバコが男性向けの体験であれば、ヘナペインティングは女性向けという感じでしょうかただ今の時代、少なくとも先進国では男女間の違いなんて無いので、私もやってもらおうかな・・・と思ったのですが、やはり体験しているのは女性ばかりなんか向こうの女性が男性と接するのはやっぱり禁忌なのかな、と思って止めました男の子はやってもらってましたけど。

・・・と思ったら、後々結構アメリカンな筋肉のごつい大柄な男性が、思いきり腕に鳥のヘナペインティングしてもらっていたのを発見あぁ、なら私もやってもらえば良かったな、と後悔

そんなこんなしている間に、いよいよ魅惑の(?)ベリーダンスショーが始まるよ、という案内が流れました。私も先ほど食事した席に戻ります

やがて肌の露出の多い衣装を着た女性がステージ上に現れましたアラビアンな感じの音楽が流れ、それに合わせて踊りを披露してくれますそれにしても肌の露出が禁忌な地域なのに、こんなに露出してて良いものなんでしょうか?

↓また人の動画ですがこんな感じ


激しく腰を振ったりステッキ状のものを使って踊ったり、相当カロリーを消費しそうな踊りです最近は日本でもダイエット目的で習う人が増えていると聞きますが、なるほどと合点がいきましたなんだかんだで3曲分、計15分くらい踊り続けてダンサーは戻っていきました。さすがに汗だくになっていて、間奏の合間に体中の汗を拭う姿が艶めかしくもありました←ややエロ親父

ベリーダンスショーが終わると、いよいよこのツアーも大詰め。また英語でアナウンスが流れます。相変わらずよくわからなかったのですが、どうやら「そろそろこのツアーも終わります。最後に皆さんに素晴らしいもの御覧いただきましょう。今からblack out(消灯)しますが、停電ではないですよ」というような事を言っている様子。

それで間もなく電気が消されます。辺りが本当に真っ暗な暗闇に包まれ、参加者も一様に黙ってシンとした静寂が訪れますこの自然なプラネタリウムであまねく星々の煌めきを楽しんでくれ・・・という趣向でしたが、残念ながらその日は曇り空だったので、ほとんど見えませんでした

 

やがて電気が再点灯し辺りが明るくなると、宴は終了観光客はそれぞれ立ち上がり、三々五々キャンプ場の入り口に向かって歩き始めました。総勢500人近いと見られる人数ですから、早く指定された集合場所に行かないと入り口に人混みが殺到し、わからなくなってしまいます私は小走りにキャンプ場入り口を目指しました

すると案の定と言いますか、バディの赤シャツのパパさん一家は既に入り口に居ましたドライバーの「たむけん」も、あまりの集合力の高さに驚いた様子我々のグループが全集団の中でトップ「たむけん」は他のドライバーに「うちのチームは優秀だ」と笑いながら話していました

ただ「たむけん」は帰りの道に自信が無いのか、先頭を走るのを嫌がって一台他の車が出発するのを待ってから後について走り始めました確かにこんな砂漠で道に迷ったら終わりですからね

帰りはチンさむロードは通らずに、真っ直ぐ帰る道がある模様。平坦な砂漠の道を通ってショートカットし、一番最初にタイヤの空気を抜いた空き地に戻ってきましたそこで空気を再度入れて、また1時間半くらいかけて道路を走りホテルに戻ります帰りの道中は子供達もさすがにくたびれて眠ってしまったのか、車内は非常に静かでした

帰りはまずその家族のホテルに寄ってから私のジュメイラビーチホテルに帰るという段取り。それでその家族が泊まっていたホテルというのは・・・前日に私が行ったパームジュメイラの超高級ホテルであるアトランティス・ザ・パーム・ホテルでした

↓アトランティス・ザ・パーム・ホテルHP
http://global.atlantisthepalm.com/jp


「あんたはここで待っていてくれ」と「たむけん」が言うと、家族をホテルの入り口までエスコートしていきました。やがて「たむけん」が戻ってきて発車。車内は二人きりになりました。

ここから大体私のジュメイラビーチホテルまでは20分くらい。二人きり黙って帰るのは微妙に気まずいな、とも思いました

すると突然「たむけん」が運転しながら「How are you?」と笑顔で話しかけてきました。今までずっと黙って仏頂面で運転を続けてきた男が突然喋りだしたので、私は豆鉄砲を喰らったような顔で「fine」とだけ応えました

 

それから「たむけん」は別人のようにテンションが高くなって、ニコニコと色々話し始めましたどうやら仕事も終わりが見えてきたし、さっきまで乗せていたファミリーに気を遣う必要も無くなったしで、気が緩んできたのだと思います

「今日のツアーはどうだったかい?」「ドバイにはいつ来たんだ?何泊していくんだ?」「一人で来たのか?」「奥さんはどこに居るんだ?」「パームジュメイラはもう見たか?」「夜のドライブも良いもんだろ?」・・・マシンガントークが止みません

私は6月にバリ島に行って、今回が人生で2回目の海外旅行でしたが、バリ島ではガイドさんが全部日本語でしたから、ほとんど現地の人と話す機会がありませんでした。今回も当然幾度と無く現地の人と英語で話す機会はありましたが、それぞれ一言二言業務的な言葉を交わすだけで、会話をずっと続けるという機会はありませんでした。

私の拙い英語を理解しようとしながら話し続けてくれる、ということもあって、私も何だか嬉しくなってきました夜も更けてきたこともあったのか、異国でずっと独りぼっち感があったせいか、何故だかホロリと泣けてくるような感傷すら受けました

なので、私も積極的に話をしてみようと思い「next next Olympic will be in Tokyo」という非常に時事的で外国人受けの良さそうなことを言ってみたら「ふーん」みたいな反応前日のホテルの従業員に続き連敗案外、オリンピックネタは関心が薄いようです

「それはともかく、さっきのアトランティス・ザ・パーム・ホテルはとっても高いホテルなんだあなたも今度来たら泊まると良い
私は内心「ジュメイラビーチホテルも5つ星だし結構高いホテルのはずなんだけどなぁ」と思いながらも「そんなにお金が無いからね」というような返事をしました。

すると「Don't worryMoney will come」と彼は笑顔で言い切ります。実は私の中でこの一言が今回の旅で最も衝撃的でしたと言うのは、恐らく彼のこの一言がこのドバイの人の気質、今の景気を言い表していると感じたからです。「心配すんな、金はどっからでも入ってくる」こんなことを自信を持って口に出来る日本人は今どれくらい居るでしょうか?

ドバイという国は大変に裕福な国です。しかし、彼を含めて大部分の「外からやってきた人(※出身は聞いていませんが、恐らく土着ではない)」は、そこまで極端に裕福ではありません。金持ちがあまりにも金持ち過ぎるので、土着以外の「その他大勢」の一般人は相対的に貧乏なようにも映ります。

ただドバイという国には仕事がいくらでもあり、賃金水準も高いので、外部から移り住んできている人や出稼ぎに来ている人も物価が高いこの国でも生活に困ることはありません。治安も良く、金持ちが襲撃されたり貧富の差に抗議をするという話は聞きません(※当然0では無いのでしょうけれど、少なくとも社会問題化はしていません)。

そして高級ホテルに裕福な観光客やお金持ちを送迎しながらも、自分にもいつかチャンスが訪れるかも知れない、と思わせるようなバブリー感、羽振りの良さが国全体に漂っているからでしょうこの未来に対する当然の期待感や希望や夢が、ドバイにはあって今の日本には無いものです

そんな無条件に楽観できない国からやってきた代表の私は「実は一昨日ミレニアムミリオネア(宝くじ)を買ったんだ。もし当たったらアトランティスに泊まりにやってくるよ」と返すのが精一杯。彼は笑いながら「OK,OK」と言いました。

そうこうしている間にジュメイラビーチホテルに到着私の今回の旅で一番楽しかった時間がこの20分間にありました非常に別れが惜しい感じがしましたが「Very,Very,thank you I'll be back soon」と言って車を降りました。そして車が見えなくなるまで手を振っていました

・・・結局、ご存じのように宝くじは見事に外れてしまったので、その約束は守られることはありませんでした(つづく)

 

ドバイへ〜ドバイミュージアム編

 

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