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ドバイへ〜デザートサファリ 前編


ドバイファウンテン編からの続きです

そんなこんなで砂漠の女神のお陰で何とかシャトルバスに間に合った私ホテルに戻ってクロワッサンを食べて一息付くとやがて15時になりました今日は「デザートサファリ」を申し込んであり、そのお迎えがホテルのロビーまでやってきます。デザートサファリとは甘いおやつをジャングルで食べ歩く・・・わけではなくて、砂漠の中を4WDの車で走り抜けるという、砂漠の醍醐味を味わえるツアーやっぱり砂漠の国に来たので、本格的な砂漠を満喫したいではありませんか

ところがやって来たのは日本語が出来ない英語スタッフ一人だけサングラスをした腕っぷしの太い、体格の良い男性がロビーに迎えに来ましたパッと見「たむらけんじ」に似た人でした(以下たむけん)

ただ「たむけん」の愛想は正直良くなく、名前を確認すると「黙って俺に付いてこい」と言わんばかりに無言で私を車に誘導します。そして車の助手席を開けると自分はやはり黙って運転席の方へと回り込みましたどうやらここに乗れということのよう

「今日はあとはこの家族だけだ」と言うことで、後ろには既に親子5人の家族が乗っていました。こちらは正直どこの国の人かわからなかったのですが、英語圏以外のヨーロッパ系でも無いような外国人親子。カーラジオから流れる曲に反応して一緒に歌っていましたから、ひょっとするとこの辺りの人なのかも知れませんが、皆別に民族衣装は纏っておらず、我々と同じような西洋系の洋服。とにかく子供達(大体小学生〜中学生くらい)はテンションが高かったです

そんなこんなで車は出発します。しますが、冷房がガンガン効いていて非常に寒い私は半袖Tシャツ一枚だったのですが、車内温度を見ると20℃を下回っていましたしかも助手席なのでモロ直撃するのです私は腕を組んだ状態で固まっていました。ちょっとでも動くと余計寒いので

ただ目的地まで実に1時間半以上かかりますと言うわけで、私はただひたすら正面を見据え、一言も発せずジッと耐えていました他の人から見ると正に「ジャパニーズサムライ」「寒いので弱めてくれ」とか言えば良いのでしょうけれど、周りの外国人の非難の目の方が嫌だったのであぁ、何て弱っちぃ侍対して後ろの席のガキんちょ達は何かツボにはまるギャグでも思いついたらしく、同じフレーズを繰り返して終始ご機嫌にケタケタ笑っていました

ドバイの中心部から、正確なところはよくわからないのですが、恐らく南東方向にずっと100km以上車を走らせていきますほぼ高速状態で、信号もほとんど無いところをずっと時速100kmくらいで走ってましたからちなみに車はトヨタのランドクルーザーさすがこんな過酷な環境下で品質の日本製が選ばれていますねしかし車内も過酷な寒さですが

街から段々と外れ、後半は辺り一面の広大な砂漠に景色が変わります。おぉ、いよいよ砂漠の国に来たという印象で、テンションは上がります・・・が、寒いくどいようですが、移動の時の思い出は全て「寒かった」に集約されます寒い、寒げ、寒げたん、あぁ温かいサムゲタンが食べたい・・・という連想に繋がっていた程ですから

で、そんなこんなでようやく目的地に到着。車は一旦停まりました

 

空き地のようなところに車が停まると、既に同じツアー会社の車が何台も停まっていましたここで色々なホテルからのツアー参加者と合流し、まとまって行動する様子。また、ここで一旦タイヤの空気を抜くのだそうです。と言うのも、ある程度タイヤを柔らかくしておかないと、砂漠の砂に足を取られるので。

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その作業が終わると、準備が終わった車から出発し、一列になってゆっくりと進んでいきますするとまずオリックスが居ました。オリックスは日本のプロ野球団を持つ総合リースグループ・・・のことではなくて、角の長い牛のような白い動物どうやらここで飼われているようで群れを成していました

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正確には「アラビアオリックス」という種類で、このアラブの紙幣にも描かれている象徴的な動物ですかつて乱獲にあって絶滅寸前になり、今はこうやって保護下で繁殖されているとのこと。しかしオリックスって動物が居たんですねじゃあオリックス・バッファローズって何か無茶苦茶ですね←それは関係無い

それを見ながら「たむけん」が遠くの方に一本だけ生えている木を指さして「little deer」と言います。その指先を辿ると、小さな子鹿が木陰で休んでいましたおぉ、可愛らしい後部座席の外国人のガキんちょ達も「Wow」と非常に外国人っぽい歓声を上げて、身を乗り出して喜んでいましたしかしちょっと遠かったので写真は撮れず

そんなこんなで進んでいくと車が一旦停まり「ここで降りて30分程案内を受けながら見て回ってきてくれ。終わったらまたこの車に戻って来るように」と言われます。ここからは徒歩で見学の様子他の車も10台ほど停車して、次々と観光客が降りてきますドライバーは各車で待機私もようやく寒い車から解放された・・・と思って外に出ると、今度は一転焼けるような灼熱地獄が待っています正真正銘の砂漠ですからね。あ、熱い・・・

周りを見渡すと、観光客は全部西洋系の外国人でした日本人はおろか、東洋系の「平たい顔族」の顔が一つもありませんやはりドバイ観光自体明らかにヨーロッパ系の人が多く、東洋人そのものが少ない様子

かなり心細さを感じた私は「バディの国籍不明外国人親子と離れないようにしないくては」と思って必死でした大体外国人の顔は皆同じように見えるので、他のドライバーも皆「たむけん」のようにそもそも見えますもし私一人になった場合、ちゃんと元の車に戻れる自信がありません(今考えれば車のナンバーを覚えれば良かっただけ

上手いこと国籍不明なパパさんは真っ赤なシャツを着ていたので目立ったので、若干距離を置いてさり気なく付いていきましたあまり親子にピッタリ付いていくと、みにくいアヒルの子のように間違って家族に混ざった異国の長男のようで気持ち悪がられそうだったので

で、少し歩くとまず飲み物が配られます砂漠のサブリミナル効果(?)でコーラを貰って飲んでいると、まず最初にラクダが地面に寝そべっている光景に出くわしました

 

私はラクダを生まれて初めて生で見ました他の観光客も「Oh」と嘆声を挙げて皆パシャパシャ記念撮影ただ私は実はガイドブックに「この最初の地点で記念写真を撮ってはいけない。これは実は有料なのだ。後でゆっくり無料で撮る機会があるから我慢すべし」とあったのを思い出しました。その後もコンドルが居たりして、皆パシャパシャ撮りまくっていますあーあ、皆ダマされちゃって

・・・しかし、その後も特段お金を請求されている様子はありませんでしたあり?またしてもガイドブック情報はデマだったようです

ここでちょっとした事件が発生し、人だかりが出来ていましたなんだなんだ、と野次馬根性で見てみると、西洋人のおばあちゃんが足から流血して倒れていますしかも結構激しい流血ぶりで、最初は獰猛な砂漠の動物に襲われでもしたのかと思いましたが「転んでしまった」とのこと。ただ、どういう転び方をしてこんなに激しく裂傷を負ったのかは不明です

間もなくタンカが運ばれて来ましたが、おばあちゃんは「大丈夫」と言っています。ただ結構な出血ですから、どう考えても大丈夫じゃないだろう、と私は思っていました

その後おばあちゃんがどうなったのか、私は顛末を見守るよりもバディの外国人親子から離れないようにするのに必死でしたこんな言葉も通じない砂漠の真ん中で置き去りにされたら死んじゃうので真っ赤なシャツのパパはあらゆる事象に興味が無いのか、この5〜60人の観光客グループの先陣を切ってドンドン先に進んでいきます私はもう少しゆっくり見ておきたかったのですが、尾行するように微妙な距離感を保ちながら付いていきます

少し行くと長イスが並んでいる広場に出ました。そこでは今からファルコンの狩りのショーをやるとのこと。ファルコンは「ネバーエンディング・ストーリー」に出てきた竜のような動物・・・とは全く異なり、猛禽類のハヤブサです。

真っ赤なシャツのパパが座った後ろの席に、さり気なく私も腰を下ろしますしばらくすると、やがて広場の中央に腕にファルコンを乗せたサングラスの男性が現れました。マイクも付けた彼はあのお昼の国民的番組の司会者・・・ではなくて、インストラクターファルコンは目隠しをされて、男性の腕の上でジッとしています。

↓ちなみにこの赤いシャツを着ているのが国籍不明なパパさん
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全員が着席したのを見届けて、男性が早速説明を始めました。当然英語で結構長い時間(10分くらい)説明していましたが、私には全くのちんぷんかんぷん

やはり外国らしくジョークを交えて言っているので、時折皆が一斉にドッと笑います何のこっちゃかよくわかりませんが、私はそのタイミングを逃さないように神経を尖らせながら、まるで理解しているかのように一緒に笑っていました(一つだけ「ファルコンが餌をガールフレンドの尻と思って飛んでいく」みたいなことを言っているのだけわかりました)

ようやく説明が終わると、いよいよファルコンの目隠しが取られ、実演の時間です男性が「Go」と言うとファルコンはものすごいスピードで飛んでいき、あっという間に夕暮れ空の点になりました

このままどっかへ行ってしまうんじゃないかと思いましたが、上空をグルグル獲物を探して旋回していますやがて男性が手元に持ってる餌(ネズミの肉)をヒモの先に括り付けたものをグルグルと回してファルコンにアピールします。

↓中央の点がファルコン。右下の砂漠と空の境界線くらいにある線状のヒモが餌(共にわかり辛くてすみません
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しばらくするとそれに気付いたファルコンが、今度はものすごいスピードで男性めがけて突っ込んできます危ない

しかし当然男性は慣れた感じでヒョイッとファルコンをかわします餌を採り損ねたファルコンは、勢いそのまま再び上空に飛び去って、再度餌を探すために旋回こうやって3度くらいファルコンを弄びます

男性が「もうそろそろ餌をあげようかな?」と言うと、次の瞬間ファルコンはようやく餌をゲットそのまま地面に着地して食べます。皆ここで拍手

↓男性の足元で餌を食べるファルコン
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ショーが終わるとすかさず立ち上がる赤シャツのパパ余韻を楽しむでもなく用済みとばかりにさっさと戻っていってしまいます奥さんも子供もすかさず付いていくので、私もやはり離れないようにあとを追い掛けていくのでした

 

ひとしきり見学が終わって車に戻ると、やっぱり今度は寒いですしかも汗をかいているので余計に冷えますただ、私は一番最初に乗り込んで誰も見てないタイミングを見計らい、ヒョイッと吹き出し口の風向きを変えておいたので、後は比較的助かりました←小者

車が動き出すと、次は砂漠に自然と出来た丘陵を4WDで駆け抜けます車がそれぞれ一列になって、グオングオン上下動を繰り返しますそれにしてもよくこんな砂漠の道も目印も無いところを決められたルート通り行けるなと感心します

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一昔前に流行った「チンさむロード」を地で行くスリリングさがウリ砂漠に出来た天然のジェットコースター感覚で、後ろの子供達は当然「WOW」と大興奮私も「おぉっ」と思わず声が出ます。当然どこかに掴まっていないと身体は跳ねますし、運動神経の良い人なら車酔いしてしまうかも知れませんね

↓例によって私が撮ったものではありませんがこんな感じ


こんな感じでスリリングさを味わいながらグオングオン10分程進んでいくと、先行していた車が順番に停車していました「ここでsunsetを見るんだ」ということで、丁度夕陽が沈む時間。一番良いロケーションで夕陽が地平線の先に沈んでいくのを見せてくれるそうです

車から降りると完全なる砂漠で、当然靴の中に砂が思い切り入り込んできますそうやって歩き辛い丘の上に到達すると、既に観光客がたくさん並んでいました。沈んでいく夕陽は非常に幻想的で、あー、やっぱり来て良かったなぁと感慨にふけさせてくれます

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丘の上で砂漠の風を心地よく感じながら沈む夕陽をパチリ絶妙な時間だったので、みるみる夕陽が地平線に近づいていきました

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はっ、と気付くと、やはり真っ赤なシャツのパパさんが居ません丘から下を見下ろすと、とっくの昔に降りていたようで、どうやら私待ちみたいな感じになっています完全に沈む最後の瞬間まで見届けたかったですが、慌てて降りる私

ただ別に出発まで時間があったようなので、結局丘の下でやや時間を持て余しましたいつ出発になるのかわからないので、とりあえず車の傍でガイドブックを取り出しながら眺めていました

すると「たむけん」が日本語のガイドブックをのぞき込んで「面白い文字だな。どこの国だ?」と初めてフレンドリーに話しかけてきました。私は「Japanese」と答え、丁度このデザートサファリのところを見ていたので「このツアーの紹介がしてある」というと親指を立てて「Good」と言ってきます。

折角話しかけてきたので、私も何か色々と話をしてみようと思い「やっぱりこの辺にサソリとか居るの?」と聞いてみました。しかし私の「Scorpion」の発音が悪かったのか、どうも頭に「?」が点灯しているような表情

なので、私がジェスチャーで両手でチョキを作って「tail、シュッシュッ」と曲がったしっぽを描くと「Ok,Ok,この先に居るよ」とのこと。「私は蠍座だから見てみたいんだ」と言いましたが、また頭に「?」が点灯したので、それ以上余計なことを言うのは止めましたで、結論を言えばその先にも結局サソリは現れず、本当に私のジェスチャーが伝わっていたのかどうか、未だに謎です(つづく)

 

ドバイへ〜デザートサファリ 後編

 

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