ドバイメトロ編からの続きです
無事バスに乗り込んで、ようやくジュメイラビーチホテルに戻ってきましたまだ15時くらいでしたが、日本時間では20時くらい
しかし散々動き回って疲れ果てましたし、飛行機の中でほとんど寝られなかったので時差ぼけMAXな状態
なので今日のところはもうホテルで大人しくしていようと思いました
何より、私にはドバイ現地調査以外にもう一つ重要な使命がありましたそれはドバイの宝くじを買うことです
ドバイの宝くじ「Millennium Millionaire(ミレニアム ミリオネア)」は1等が100万ドル、つまり日本円で約1億円相当の賞金となりますしかも賞金だけでなく、授賞式に参加するためのビジネスクラス航空券と、全室スィートのドバイの7つ星超最高級ホテル「ブルジュ アル アラブ」14泊分の特典もセットで付いてきます
なんだ、海外ならもっとすごい宝くじがあるじゃないか、日本でも7億円とかあるし・・・と思われるかも知れませんが、すごいのはそこではなくて当選確率の方ですなんと確率は1/5000
日本の宝くじは1/1000万ですから、全然当選確率が違います
ただ値段は1000AEDということで約2.7万円もしますですから、日本の宝くじで言えば90枚分の値段ですかね。それを勘案しても確率は20倍高いわけですから、これは非常に高確率なクジと言えます
そもそも、日本の宝くじは半分以上は胴元が取る最も期待値の低いギャンブルですが、このドバイの宝くじは特典も加味すれば世界で最も還元率の高い宝くじだと思います。採算度外視でほとんど観光事業の一環としてやっているようなものですね
ただし日本人は法律によって海外の宝くじをネットで買ったりすることはできませんなので、買いたければ現地に行くしか無いのです
HPではネットでも買えるようになっていますが、その点はご注意を
あと、当選した場合は日本の宝くじと違って税金がかかり、これが賞金の約1/4近くを取られることになります
http://www.dubaidutyfree.com/
なお、この宝くじは現在全部で3種類あって、現金の他にも1/2000の確率でBMWなどの高級車が当たるものや、1/1000でバイクが当たるものもあります
それぞれ、そのシリーズの宝くじが完売したら抽選が行われるそうです。現金のものの場合は大体2週間で5000口完売するので、2週間に一回抽選があります。購入できる場所はこのジュメイラビーチホテルか、ドバイの空港の2カ所のみ。と言うわけで、営業時間内にホテルに戻ってきて、一つ買ってみようと思いました。高いですけどまあ記念にもなりますし、ブログネタにもなりますしね
実はその日は丁度13日の金曜で仏滅。敢えてこんなに不吉な日に買えば、逆にイスラム教の神様が当ててくれるかも知れませんよ当ててくれれば宗旨替えしないといけませんね
日本の売り場同様、カウンターにはおばちゃんが座っていました。で、ミレニアムミリオネアを買いたいと告げます。ちなみに、私はここでのやりとりが一番スムーズに英会話できました
まず支払いはカードで、$かAEDを選択することになります。ドルもディルハムもレートは連動していますからどちらもあまり変わりませんが、カード会社のレートを確認すると若干ディルハムの方がお得だったのでディルハムを選択。
その後、おばちゃんがカウンターからいくつかのクジの束を出してきますその時は全部で20枚くらいあったのですが「番号を確認して良いか?」と聞くと「どうぞ」とのことだったので「私にはラッキーナンバーがあるんだ
」ということを言って嬉しそうに一枚一枚確認しました。その間おばちゃんは無表情で見守っていました
5分くらいかけて一つ決めると、その後は氏名、パスポート番号、住所、電話番号、メールアドレス、乗ってきた飛行機のフライトナンバーを書きます(免税店扱いなので)。当落の通知はメールと国際郵便の両方で来るので、ここは間違いなく書く必要があります
私は完全に当てに行くつもりだったので作戦を立てていましたと言うのも、今まで150回以上行われているこのクジは、過去の当選番号がHP上にズラッとアップされています
実は当たった人の国籍や名前までも公にされてしまいます
これを見ると日本人で当たった人は未だに居ませんから、日本人初のミリオネアになってやるぜ
この抽選方法が機械的なランダムなのか、はたまたロトのようにボールを取り出すものなのか何なのかわかりませんが、私はこの数字をずっと睨んで、何か規則性が無いか一生懸命調べました
結果、当然ながらハッキリした規則性は無かったのですが、何点か気付いた点がありましたそれを惜し気も無く公表するので、今後買いに行く人は参考にしてください
すなわち
・意外に同じ番号で2回当たっているものが多い(10個くらい)
・3と7という数字が入っていやすい
というものでした。以下の当選結果から確認してみてください。ややっ、特にまだ150回くらいしかやっていないのに、同じ数字で10回くらい当選しているというのは、確率論からいっても何らかの偏りがあると考えられますよ
http://www.dubaidutyfree.com/promotions/Millennium_Millionaire/winners
・・・ん?ところでこの当選結果にやっぱり日本人が居ませんねそうです。この必勝法をもってしても、私は残念ながら大外れでした
まあ、ぶっちゃけ当たったらブログには書きませんわね
ちなみに私は第152シリーズの、番号は4767番でした。当選番号は410番で、必勝法かすりもせず当たったのは全く見ず知らずのインド人でした
←知ってるインド人はほとんど居ない
↓こんな宝くじ
↓こんな結果が郵送で届く
そもそもその販売店に自分が思っている番号があるかどうかも運なので、まあ必勝法はあくまで参考程度に見ておくべきですねどちらにしても外れた奴の必勝法程アテにならないのもありませんが・・・
無事宝くじを買った私は、折角海辺のホテルなので浜辺に行ってみることにしましたしかし、ホテルから浜辺に通じるところで、係員みたいな人がしっかり門番をしています。一応ホテルのプライベートビーチということなので、宿泊客以外は入れなくなっているみたいです。
ただ皆当たり前のように素通りしており、チェックは外国らしくザルな感じそもそも私は宿泊客ですし、さも当然のように通り抜けよう・・・としたら、私だけ呼び止められ「宿泊客か?であればルームキーを見せろ
」と言われます
で、見せて名前を言わされ、本当に合っているか手元の名簿でチェックして、ようやく通過することが認められました
何でワシだけ?こんなホテルに泊まれなさそうな貧乏くさい格好していたから?
そう思うと非常に鬱屈した気持ちになりましたが、どうも隣の通路を選べばノーチェックで海岸に行けるようなので、次回以降は面倒がないようにそこを避けることにしました
そうして海岸に出たのですが無茶苦茶暑い夕方16時頃でしたが、一日通して40℃前後を維持していますし、海の傍ということで湿度も高い。にわかにぶらりと散歩に出かけたことを後悔し始める私
しかしそれではサウナに入って1分も持たずに出て行く根性無しのような奴なので、せめて隣の「ワイルドワディ」を冷やかしてからホテルに戻ろうと思いました
「ワイルドワディ」は巨大な水のレジャー施設で、流れるプールやら人工的な波でサーフィンなどが楽しめるやら、およそ砂漠の真ん中とは思えない贅沢な施設北陸人的には「芝政」のデカイ版と思えばわかりやすいでしょうか
http://www.jumeirah.com/en/hotels-resorts/dubai/wild-wadi/
入るのは有料なのですが、ジュメイラビーチホテルの宿泊客はタダになっていますなので私は何回でも入れますから、利用は後日またゆっくりするとして、今日のところは下見だけしておこうと思いました。
ワイルドワディの入り口に着くと、また厳重なチェックをされます私は命を繋ぐ貴重な水をエコバックみたいなものに入れて持っていったのですが「なんだコレは?」的な感じで念入りに調べられました
先のブルジュハリファでもそうでしたが、とにかくテロに対してものすごく警戒します。ファミリーやカップルが利用するここでも、男一人でやって来た私は不似合いだったのでしょうか?
その後、やはりルームキーや名前などを照合して、ようやく中に入れましたその際「中でお金を使うのか?」と聞かれ、イマイチよく意味を理解出来ないまま「NO」と言うと、一つ入場チケット代わりに腕時計型の非接触型キーを渡されます。
その質問で何がどう変わってくるのか後でわかったのですが、その腕時計型のキーに決済機能が付くか否か、が変わってきます。施設の中は水着だけで動き回るので、財布を持たなくても良いようにSuica的な機能が付いてくるんですね。いやー、ハイテクです
次回来た時のためにどこで着替えれば良いのか、を確認しておこうと思いました。海外のプールなどの施設は基本部屋で海パンに着替えて、そのままエレベーターに乗ってプールに行くパターンが多いのですが、ここは一応外部の人間も使えるのでロッカールームがありました。
ただいくら試してもロッカーが開きませんどうやら腕のキーをかざして開けるようなのですが、何度試してもダメ
それを見かねた係員が「有料だからお金を使えるタイプのキーじゃないとダメ
」と教えてくれました。
と言うわけで、それ以上何もできなかった私は楽しそうに遊んでいる人たちを横目に、5分くらいでワイルドワディから出ました係員の人は「もう終わりか?」と聞いてきたので、そこは明確に「YES」と答えました
ホテルに戻るとまだ18時頃でしたが、もう疲れ果てた私は寝てしまおうと思いました日本時間では23時に相当します
これから夕飯を食べに行く気力も無いですし、飛行機で寝られなかったのでMAX眠々・・・
しかしベッドで横になると突然ドアがノックされますなんだなんだ
と思ったら、若い女性の従業員がベッドメイキングに来たようでした。帰ってきたらすっかりキレイになっていたので、もう来なくても良いのですが
私今まであんまり良いホテルに泊まったことが無かったので初めて知りましたが、海外のこういう良いホテルは一日に3回くらいベッドメイキングに来るんですねこれじゃいくらチップがあっても足りません
金額云々よりも小銭作るのに苦労するのに・・・
私はもう十分キレイだから「No Thank you」と言いましたが、向こうも仕事なので「もう一度部屋を掃除させてくれ
」と言います。私は「No Thank you
」と繰り返し、さっさと部屋のドアを閉めようとしました
それでも「ちょっと待って何かご入り用なものはありませんか?
」と聞いてくるので「髭剃りがあれば欲しい」と言いました。すると「今手元に無いので、あとで係の者が持ってくる」とのことで「あぁ、じゃあ(もう今すぐ寝たいので)要らない
」と言うと「いや持ってきますから
」とのこと。
私ももうとにかく眠かったので段々不機嫌な感じになって「No Thank you」と語気強く言いました。すると女性の従業員はやや残念な感じで「ではこれだけ受け取ってください
」と一口サイズのチョコを二つ渡してきました
それは素直に「Thank you
」と受け取ってドアを閉め、外に「Don't disturb」の掛け札を出しておきました。
チョコはホテルのサービスで「Patchi(パッチ)」というドバイの高級チョコでした。ドバイの人々は甘いもの好きなので、チョコには色々うるさいとのこと。そしてこのパッチは、ドバイのゴディバとも言われるブランド品おみやげにもよく買われるそうです
何かそのチョコを一つ食べながら冷静になって、さっきちょっと悪いことしたな、チップ渡しておけば良かったと反省
そんなこんなありながら、ペルシャ湾に沈む真っ赤な夕陽を見ながら眠りに付いた・・・のは良かったのですが、夜中に突然けたたましい音で起こされます
なんだなんだ
真夜中の突然の音に驚いて飛び起きる私最初は前の客のセットした目覚ましが鳴ってしまったのか、と思ったのですが、どうも電話が鳴っています
寝ぼけ眼でよくわからないまま受話器を取り「Hello?」と言ってみます
するとよく聞き取れなかったのですが、女性の声で「△※×▲○・・・」と何か英語で言っています。「What?」と聞き返すとまた「△※×▲○・・・」と繰り返します
元々英語が弱いのですが、眠くて集中力が無いので益々理解できませんただ、どうも「ナターシャ(の部屋)ではないのか?」的なことを言っているような感じ。どうやら間違い電話のようです
後々考えてみて思ったのですが、多分旅行会社か何かがロビーでナターシャさんと待ち合わせて、夜間便のため空港に案内する、とかいった話だったのではないでしょうか。それでルームナンバーを間違えて、よりによって私の部屋にかけてきた、と
で、私は(えーと、間違い電話って何て言えば良いのか)と半分寝ている頭をフル回転させながら「Maybe,You have call the wrong number」と言ってみたのですが、発音が悪いのか、英語が間違っているのか、とにかく通じませんもう何でも良いから寝かしてくれー、と思い「I'm just sleeping
」と言いました。
しかし電話の向こうではまだ「ナターシャじゃないのか?時間だ」的なことを繰り返しています。段々腹が立ってきた私は「I'm just sleeping」と語気を強めてもう一度言いました。するとようやく「Sorry
」と、気付いたのか諦めたのかわかりませんが、電話を切ってくれました。やはり海外で何か思いを伝えようとした時には「怒る」に限るな、と思いました
←いやいや、良くない
それで興奮してしまった私は、再度寝ようにもなかなか寝付けませんでしたすると周りに言葉の通じる人のほとんどいない異国に一人で来た寂しさを突然感じ取り、ふっと心細くなりました
なまじ広くて真っ暗な部屋に一人だったので余計にそう感じたのではないでしょうか
対岸にライトアップされている「バージアルアラブ」が人工的で余計に孤独感を増幅させるので、ベッドに潜り込んで頑張って何とかもう一度寝ました(つづく)