3連休を使って京都に行ってきました土曜の朝7時台の新幹線を使って向かったのですが、まずいきなりピンチを迎えたのが「駐車場が無い」
今回3連休ということで警戒してはいたのですけれど・・・
新高岡駅周辺の空き具合はネットでリアルタイムで更新されるのですが、6時半時点で見た段階では100台くらい空いていて余裕だなと思っていましたところが我が家を出る直前で20台を切っていて、分単位でみるみる減っていきます
向かっている最中に、遂に0になってしまいました
一応、高岡市の公式的な無料駐車場も近所の公共施設にあるのですが、そこから駅まで歩いて15分くらいかかります。なので、嫁と娘と荷物を新高岡駅で降ろしてから、私一人でそこに向かい、それから走って戻ってきました私は「朝早く起きないといけない」と緊張して4時半に目覚めてしまってかなり眠かったのですけれど、旅立ち前にいきなり良い運動となりました・・・
ともあれ何とか新幹線に乗り込んで敦賀まで。今まで特急サンダーバードで2時間かけて行っていたところが実に1時間に短縮されましたいやー、新幹線速い速い
そして敦賀でサンダーバードに乗り換え、更に1時間弱かかりますけれど、1駅で京都乗り換え時間などを考えても30分程短縮され、随分と関西が近くなりました
有り難やー。新幹線でもサンダーバードでもWi-Fiが使えるで便利です
京都駅に着くと、私は嫁と娘と別れて一旦単独行動です。彼女らは娘のお友達の家がある高槻市までそのまま行きます私は夜に高槻市に向かい、晩ご飯を一緒にする方針
私は嫁と娘の荷物を抱え、宿泊予定の京阪ホテルまでまず向かいますしかしウワサに違わぬ程、京都は観光客でごった返していますね
人の波を縫うようにくぐり抜け、手荷物を預けると、さていよいよ観光モードです
前日に作戦を練り、概ねルートを決めていました。今回必ず行きたかったのは高台寺です。秀吉の正室ねねが秀吉の死後に建立したとされるお寺。
ここは今年の元日に亡くなった私の師匠(と勝手に思っているだけですが)である故大江英樹さんが京都講座をやっていた時に紹介された「京都で必見のお寺10選」の中の一つになっていたようです。「ようです」というのは、残念ながら私はその講座は受けていなかったのです当時あまり京都に関心がなかったからですが、今となっては大いに悔やまれます
ですから、大江さんが何故ここをお勧めされているされているのかまでの詳細はわかりません。しかし行けばわかるでしょう。ちなみに傍にある圓徳院も合わせてお勧めされていたようなので、その二つが見られるここが良いだろうと。
その高台寺と圓徳院を軸に考えて、夕方16時に京都を発つまでの正味5時間半、どれだけ効率よく名所を回るかと考えると、まずはベタな清水寺→高台寺→圓徳院→八坂神社と東山に向けて南から攻めるルートがよさそうです。途中、前田珈琲の高台寺店で昼食をとれば、まあ大体良い時間になるのではないかと思いました。
そんなわけでまずはバスで清水道へ。事前にGoogleストリートビューで下見しておき、準備もバッチリ・・・のはずが、あれ?ストリートビューで見た感じとどうも違うような・・・消防署の前で隊員達が軽い訓練をしていましたが、消防署なんてあったかな?
どうも、いきなり停留所から逆方向に向かって歩いて行ってました他の外国人観光客は次々と停車するバスから降りると、ちゃんと清水寺に向かって歩いています
もし道がわからなかったら外国人に聞いた方が良いかもしれませんね・・・
清水坂を登り始めると、多くの修学旅行生を見かけました。やはり京都旅行は定番中の定番ですね私も中学の時に来ました。ただ当時はバブル真っ盛りで、京都、奈良、そして東京まで新幹線で大移動して東京ディズニーランドという修学旅行だったので、ほとんどディズニーランドに思い出を持って行かれ、京都はあまり覚えていません
ちなみに当時北陸新幹線は無かったので、体育館で新幹線に乗る練習をさせられたことを覚えています
そんなわけで、確か当時清水寺も行ったはずですけれど、全く景色を覚えていませんし「懐かしい」「あぁ、こうだったよな」という感じもありません彼ら同様に実に新鮮な感覚でした
その日は見事な秋晴れで全国的に暑かったですが、盆地である京都は更に暑く最高気温は28度十分半袖でOKでした。ましてや上り坂の連続ですし、おびただしい観光客の数々
上る程に道幅が狭くなり、そして人口密度も増します
時折点在している土産物屋を覗きつつ、ようやく清水寺に着いた頃には日頃の運動不足が祟り、足がパンパンになっていました
お次は京都観光で一番の目的地、故大江英樹師匠が愛した高台寺に向かいます。高台寺は豊臣秀吉の正室北政所(ねね)が秀吉の冥福を祈るため建立した寺院。1606年建立ということで、この辺の寺社仏閣の中では比較的若い方だと思います。もう一つ、傍にある圓徳院も目的地で、こちらは「ねね」のお住まいに当たります。
拝観料600円也。支払う際に「ここだけで良いですか?」と聞かれたのですが、後ろに人が並んでいたのと疲れなどで「はい」と適当に答えました。すると「美術館はここをこう行って・・・」と教えられました。ここだけで良いと言ったのに、美術館もセットになっているのかと思いながら進みました。
現在は客殿を建設中ということで、一部工事中でしたが、とにかく見事な佇まい。開山堂と臥龍池、偃月池、そして観月台の配置が良いですねそして先に進んでいくとお茶室である傘亭、時雨亭がありましたが、だいぶ歳月の経過を感じさせるボロボロ感でした。それがまた味わいを生んでいる説もありますが。更に進むと見事な竹林
いやー、ザ・京都というような趣ですね
一通り堪能できました
ところで、高台寺の入り口辺りに謎の「アンドロイド観音」という案内がありました。興味本位で覗いてみると、中は薄暗い中でがらんとしていました。そして観音様の顔をした人型のロボットにスポットが当たり、直立しています
すると係の人が「あぁ、すいません。今丁度終わったところなんです。でも見ていってください。写真もどうぞ」とニコニコ勧めてこられました。言われるがままに席に座ってアンドロイド観音を眺めていると「これは大阪大学の教授の方が作成され、プロジェクションマッピングと共に般若心経をわかりやすく解説してくれます」と説明されました。
「次は13時半からなので、時間があれば是非いらしてください」と言われ「わかりました。13時半ですね」と応じましたが、現在12時。恐らくその時間帯にこの辺には居ないだろうなと思いつつ、観音様を跡にしました。私の直後に女性の外国人観光客が室内を覗き見ましたが、すぐに踵を返していきました・・・
高台寺を跡にして、次は圓徳院へ。その入り口ではたと気付きます。拝観料は高台寺とセット料金があり、セットで900円、別々だと高台寺600円+圓徳院500円で200円割高に。しかもセットだと「記念品付」とありますあぁ、さっき高台寺で聞かれた「ここだけで良いですか?」はこのことだったのか・・・
高台寺の受付では料金表が目に付かず気付きませんでした
ダメモトで「あぁ、セット料金があったんですね。高台寺だけで買っちゃった」と受付の人に言って配慮があるか試みたのですが「あぁ、そうなんです。500円です
」と淡々とあっさり流されてしまいました
記念品って何だったのか、拝観しながらずっとモヤモヤしていたのですが、あとでネットで調べてみると絵ハガキだった模様。なら良いですけど、多少融通を利かせてくれてもいいじゃん、ケチー
圓徳院は写経体験などがあり、また景色を見ながら抹茶を楽しむところがあり、そういう雅な人ならば好みそうですが、私の琴線にはあまり触れなかったですね。あくまで好みの問題ですね。
圓徳院から出ると、お土産屋やお食事処が数件並ぶところに出てきました。その中にひっそりと「高台寺 掌美術館」と看板があり、階段を少し上った二階が入り口となっている様子。えぇこんなところにあるの?
というような感じ。折角なので入ってみます。
一応入場料がかかる美術館ではあるのですが、中は狭い感じ。部屋二つ分という程度です。展示されているものは鎧や刀、蒔絵など。個人的に気を惹いたのは昔の「絵本」です書かれたのは江戸末期辺りかと思うのですが、小さな冊子に、結構しっかりとした絵と文字が入っていました。昔からこんな本があって、しかも結構ちゃんと現存しているんですね。感心しました。
「高台寺 掌美術館」を出て「ねねの道」を通り、円山公園へと向かいます。結局、前田珈琲での昼食は諦め、円山公園のベンチに座り、池を眺めつつこんなこともあろうかと持ってきたカロリーメイトを食べて休憩と腹ごしらえ。もう京都で昼食を食べるのは諦めて、夜に高槻で皆で食べる晩ご飯に賭けました。とほほ・・・
↓「ねねの道」ライブカメラ
さて、時間がもったいないので先を急ぐことにします。たまたま見つけた「龍馬と中岡慎太郎」の銅像を見て、八坂神社へ。八坂神社は正直個人的にはあまり興味を惹かなかったので、写真だけ撮って次の目的地に向かいます。
次の目的地は個人的にGoogleマップで見つけて気になった「明智光秀の塚」です。明智光秀の首塚ということですが、地下鉄の東山駅に向かう途中にあるようなので、折角なので寄ってみることに。白川に沿って北上します。しかしこんな小さな川でも一々風情があるのが京都ですね
「明智光秀の塚」付近に到着すると看板が出ていました。随分と細い路地に入るな・・・と思ったら、民家やアパートが並ぶ路地奥にひっそりと、小さなお堂がありました。乱世の奸雄にしては随分雑な扱いのような気もしますが
お堂には先客があり、外国人のやや年配(50代くらい?)の女性が一人食い入るように見学していました。いやー、こんな日本人しか知らないような戦国時代の謀反人にそんなに関心があるのか
もし私が英語に堪能ならば聞いてみたかったのですが、残念ながら「This is a pen」くらいしか言えないので、じっと待っていると女性は私に気付き、そっとお堂から離れていきました。私は入れ替わりにお堂に近づき、少し眺めると、次は日本人の女性の親子がやってきたので、そっと私も離れました。うーん、明智光秀、死して尚古今東西の女性にもてるんですね。羨ましい
明智光秀の塚を見届けた私は、地下鉄東山駅に到着。当時は「ザ・ぼんちお暑ちゃんでーす
」というセリフが頭に回っていたくらい、盆地の京都は夏のような暑さだったので、地下のひんやりした空気に逃げ込みたかった・・・のですが、駅前まできたところでふと思い立ちました。やっぱりこのまま歩いて行こう、と
二条城までたった3駅、3kmくらいの距離だということですし。
元々、私は知らない土地を歩き回るのが好きな性分自分の歩いた足跡が残っていくようで気持ちが良いですし、何と言っても景色が入ってくる。地下鉄の無味乾燥な風景を眺めるより、京都の空気を感じていきたい、と。寝不足の身体でしたが、何とか行けそうな感じはあります。運賃220円も浮いて、先ほど高台寺のセット料金にし損ねた分もカバーできますし
(←セコい)
というわけで三条通りを西に向かって進むと、まず三条大橋がありました。あぁ、これが東海道五十三次の西の出発点かーやっぱり歩いて正解でした
ところで、先日「ブラタモリ」で丁度三条大橋をやってました。しかし私は事前の知識が無かったので、ここで紹介されていた擬宝珠に付けられた刀傷や「豊臣」の文字を全く見ずに、傍を素通りしてしまいました。ガーンもう少し早く放送してくれれば見れたのに・・・
↓写真は撮ったものの、肝心の刀傷や文字は見えない・・・
三条大橋を渡って少し進んだところに、次の歴史的な遺物があります。それは池田屋。あの明治維新の頃、尊王攘夷派志士を新選組が襲撃した有名な池田屋事件が起きた場所です双方の激闘で多数の死傷者を出し、さぞ凄まじい怨念が渦巻いている場所なのでしょう
さて、そんな跡地は今どうなっているのでしょう。当然、規制線などが貼られているわけではなく、むしろ居酒屋「池田屋」が営業しているではあーりませんかこの辺りに関西人の商魂たくましさを感じました
ちなみに私が写真を撮っている間にも、数名の観光客が店の前にやってきて、ガイドの人が池田屋事件の説明をしていました。店内も入りたかったですが、時間の都合上パス
ところで、三条大橋を渡る手前に話を戻しますが、当時はまだ10月の衆院選前の休日だったことで、京都地盤で政界のキングボンビー(?)こと前原誠司氏の事務所を見かけました。丁度支援者が集まっていて、マスコミもいたことから、中に本人もいる模様。たまたま前を通りかかると、秘書のような人達が皆にお茶を配りながら、事務所の中に招き入れていました。
私は「ふーん」と思いながら一旦通り過ぎ、「あぁ、暑いし歩き疲れたし、クーラーの効いた事務所で冷たいお茶飲みながら一休みできるんじゃないか」と思って、Uターンしたのですが、私が戻ってきた時点で扉がピシャリと閉められてしまいました
邪な私の野望は潰えました・・・
ちなみに前原氏の力で(?)所属政党の日本維新の会は議席数を減らし、同氏は共同代表に就任。あぁ、お茶欲しかったなぁ・・・
その後、寺町通アーケードの商店街を通り、本能寺にチラッと立ち寄ります。まあここで実際に信長が自害したわけではないので、ここはそれ程有り難みもなく(?)程々に通過
それから御池通を西へ西へ。やがて二条城に到着します二条城は昔中学時代の修学旅行で来たことがあります。ただ当時の記憶なんてほとんど残っていませんから、もう一度入っても良かったのですが、入り口に大量の観光バスが停まっているのを見ると、微妙にテンションダウンしてしまい城壁だけを見てパスすることにしました
ちなみに「信長の野望 出陣」のレア武将足利義輝は、二条城の中に入らなくても北側の辺りで近づけば、無事ゲットできます裏技です
私はそこから京都御所へ。観光できる時間は残り1時間ばかり。京都御所を見学できる時間は30分ほどに限られます。というわけで、本当に京都御所の南側「間之町口」から入り「閑院宮邸跡」だけお邪魔することに。
閑院宮邸跡ではクーラーの効いている部屋で、昔の京都御所の生活の映像などを流していました。結構面白かったので、休憩がてらにジッと見ていました。ちなみに見ている人は私一人でした。
↓九條池
早々に京都御所から立ち去った私は、阪急京都線の烏丸駅を目指して烏丸通りをひたすら南下。道中おしゃれなお香のお店があったり、さすが京都だなぁと感心しながら歩いて行きます。NHK京都放送局もあり「あぁ、以前ここで井上あさひさんや大森華子さんが仕事をしていたんだなぁ」と、少々マニアックな感想を抱きつつ通り過ぎました
そして烏丸駅から大阪高槻市駅へ高槻にお住まいの娘のお友達宅へと向かいます。これにて私の単独での京都観光は終わり。その日はほとんど寝ていないのに計3万歩歩き回りましたが、充実していて意外に大丈夫でした
私もまだまだいけますね
高槻市駅に到着すると、そこから合流地点のJR高槻駅に向かいます。途中「CBDセレクトショップ」なるものがあり「さすが大阪やなぁ」と妙に納得していましたが、やはり12/12から大麻使用罪が適用されることになったことで、お店も閉店したようです。オープンしてから1年ちょっとらしいのですが、まあ元々ギリギリなところを攻めたようなので、仕方無いですね。
そして高槻駅に到着すると、また有名な某政治家を発見地元の立候補者の応援に来ていたようですが、まさか一日に二人も野党の大物政治家を見かけることになるとは。うーん、さすが関西恐るべし
その後、娘のお友達のお父さんにクルマで迎えにきてもらい、皆で一緒に夕飯を食べると、我々は京都のホテルに戻りました翌日またお友達と会って遊ぶ予定。泊まった京阪ホテルは、イメージより全然高級感があって良いホテルでした
ちゃんと大浴場もあって、色々と話題のRefaのシャワーヘッドも付いていました
アイスも貰えますし
ただ私は案の定、旅先で眠れず。これだけ寝不足で、これだけ歩き回って、ふかふかのベッドでも・・・この体質は何とか改善できないものでしょうか・・・
(つづく)