チャイナタウン、植物園編からの続きです。
マリーナベイサンズの外に出ると、既に大勢の人が湾に面したステージに陣取っていました私も何とか場所を見付けて座ります
周りを見渡すと多国籍な観光客の顔ぶれが並んでいました
ショーが始まるギリギリに駆け込んできた東南アジア系の若いカップルが、やはり空いている場所が無いのか、私の両隣に分かれて座りますこのままだと私単なるお邪魔虫なので、席を替わってあげました
そうこうしている間にショーの開演音楽が流れると同時に眼前に噴水が噴き上がり、薄い霧状のスクリーンを作り上げます
そこに映像が投射されます
今流行りのプロジェクションマッピングってやつですね
噴水の向こうにはシンガポールの高層ビル群が織りなす摩天楼が透けて見えて、非常にメトロポリタンな感じです
おー、すげー
かっちょえー
↓誰かが撮った動画
映像は人間が生まれてから大人になり、恋をして結婚して子供を産んで育て、そして老いていく、という人生の素晴らしさを伝えるもの世界の誰でも共感できる内容ですね
映像に合わせて噴水が上下したり、レーザービームが飛び交ったり、火を噴いたり
最後はシャボン玉がどこからともなく飛んできて、仕掛けが豊富です
15分くらいのショーですが、非常に見応えがありますよ
なお、このショーはドバイのドバイファウンテン同様、誰でもタダで観ることが可能です個人的にはドバイファウンテンよりこっちの方が良かったですね
そして日本もこういったショーをどこかでやるべきです。やはりカジノとか出来たら出来るのでしょうか?
ワンダー・フルを堪能すると、これで私がシンガポールでやり残したことは全て無事終了あとはツアー会社の人が迎えに来るまでマリーナベイサンズのロビーで待機していました
(つづく)
↓当時はクリスマス前だったので、ロビーにでっかいツリーが飾られていました
しばらく待っていると、日本人らしきガイドのおばちゃんが迎えに来てくれて、いよいよ帰国の途に就きます。さようならマリーナベイサンズ、さようならブリリアントな生活よ・・・
用意されたワゴン車に乗り込むと、あともう一組連れてチャンギ国際空港に向かうという話それで寄ったのが例のラッフルズ・ホテルでした
うーん、こんな高級なところに泊まるとは
ワゴン車で待っていると乗り込んできたのは私よりも若い感じのカップルで、新婚旅行か何かだったのでしょうか
とりあえず嫉妬の念を彼らの背中に送り続けました
それから約30分くらい車に揺られ、チャンギ国際空港に到着一応私はビジネスクラスだったので、別カウンターということで彼らとは分かれました
ここでようやく送り続けていた嫉妬の念を解除
しかしガイドのおばちゃんが当然エコノミーとばかりに一緒に連れて行こうとするので、違うという旨を伝えると虚を突かれたのか「マジで」と存外驚かれました
えぇ、どうせ私はあまりにも貧乏くさい格好しておりますとも
まあそれに傷つくというよりも、ガイドさんが「マジ」という単語を使った方に驚きました
そんなこんなで一人でカウンターに向かい手続きします今まで色々な国に行きましたが、チャンギ国際空港のシンガポール航空の受付が日本以外で一番丁寧でした
ちゃんとマイルも入れてくれましたし(バリ、イタリア共に言ったのに結局入っておらず、後日再手続き
)、聞かずともラウンジの場所もきちんと教えてくれます
また「ラウンジから搭乗ゲートが遠いから注意してください
」という旨も。
そんなわけで無事出国手続きを済ませると、さっと土産物屋などを覗いた後にラウンジへと向かいました。受付で聞いた通りに進んでいくと、ちゃんとありましたよ、ラウンジがあぁ、早くシャワーを浴びたい
が、ラウンジの受付に数人並んでいますそして何か「ここじゃない、もう一つ向こうのブロックだ
」というようなことを言われています。その次の人も同じようなことを言われています。あぁ、ビジネスじゃない人が迷い込んだんだろうな、と思って私がチケットを見せると、当然の如く私も同じことを言われました
実はここはファーストクラス用の超VIPラウンジだったので、ビジネス風情はもう一つ向こうのラウンジです、ということだそうですと言うわけで、私も何となく小っ恥ずかしさを感じつつ、踵を返して教えられた通りもう一つ向こうの入り口へと向かいました
ようやく無事ビジネスラウンジに到着すると、とにもかくにもまずシャワーです一日中歩き回って汗だくになり、それが染みついた下着も何とか着替えたいところです
そうでないと帰りの飛行機の中で痒くて臭くて仕方ありませんよ
シャワーを浴びてようやく人心地付くと、次は食い気またここで食べるだけ食べる作戦です
和洋中そしてお酒も色々揃っていたので、ガンガン食べてガンガン飲んで、新聞を読んだりネットを見たりして過ごします
そうこうしていると、すっかり気分良く眠くなってきました
これは飛行機の中でよく眠れそうです
やがて出発の20分くらい前になったので、そろそろ行くかな・・・と思い腰を上げ、ゆっくりほろ酔い気分でラウンジを跡にしましたそう言えば「ラウンジから搭乗ゲートまで遠い」とか言ってたなぁ・・・なんて思いながら歩いていましたが、あら、本当に全然見えてきません
途中にあった地図を確認すると、本当にターミナルの端から端まで移動する必要があるような遠さですげげっ
マジで
私は一気に酔いが冷めて、走り出しました幸いというか、途中に動く歩道があったので、マナー違反ではありますが構っていられず走ります
マナー違反と言えば、途中広いターミナルの中で我が者顔のようにサッカーをしている二人組が居ましたが、さすが海外というか何というか・・・
走ったお陰で何とかギリギリ間に合って、手荷物検査を受けて乗り込むことができましたしかし折角シャワーしたのに、結局また汗だく
最後の最後で本当に「シンガポールスリリング」になりました
そんなこんなで飛行機も無事離陸し、夜のシンガポールを離れましたさらば、シンガポールの街の灯よ
結局最後に走ったりしたので目が冴えてしまい、しかも当時は日本の南には台風が発生していて、結構飛行機がエアポケットに入って揺れましたと言うわけで、またシンガポールスリングを頼んだりして余韻に浸りながら寝ようと試みましたけれど無理でした
そして5時間くらい格闘してもほとんど眠れず、沖縄の辺りまでやってきましたもう寝るのを諦めて何か映画でもと思い、その年の夏に映画館で観た「真夏の方程式」を鑑賞
いやー、映画って本当に良いもんですねぇ
空の上で一人感動します
やがて朝食と合わせて入国カードを手渡されたので、食べながら書こうと思いましたところがペンが手元に無かったので、CAさんに「すみません、ペンありますか?
」と尋ねると、おもむろに胸元を探り出してペンを取り出し、手渡されました
シンガポール航空の制服はシンガポールの伝統衣装「サロンケバヤ」を採用していて見た目もセクシーですが、ポケットが無いため胸元に入れているのだとか渡されたペンは人肌に温もっていて、何てセクシーなサービスなんだ(?)とドキドキ
そうこうしているうちに飛行機は成田に近づきます成田の上空は混んでいて、前後に各航空会社の色んな飛行機が見えましたが、順次着陸態勢に入ります
「当機も間もなく着陸態勢に入ります」
しかし「真夏の方程式」はまだ終わっておらず、途中途中機内アナウンスで途切れたりします内心「わかったから、もうちょっと飛んでてくれー
」などと思いながら観ていたのですが、無情にも機首を下げて成田空港へ「ドン
」と着陸
最後の博士と少年が駅で別れるくだりで映像はプツンと切れてしまいました
まあ映画館で観たから良いんですけど・・・
そんなこんなで飛行機から降り、税関を通ったりして入国手続きを済ませ、手荷物を受け取って成田空港を出ました帰りはJRの成田エクスプレスを利用しようと思ったのですが、私「首都圏往復フリーキップ」という企画キップを持っていたので、成田から東京までそれを使えばタダでJRに乗ることができました
ところがよくよく聞いてみると「成田からはそれを使えるけど、成田空港駅では使えない」ということが判明し、東京までの特急券と合わせて成田までの乗車券を追加で買わされました
うーん、なんて中途半端
正直成田駅に用がある人なんてそんなに居ないと思うのですが・・・(失礼
)。
ともあれ、その後東京で新幹線に乗り換えて、無事富山に帰りましたこうして私のシンガポール旅行は無事終わったのでした
最後に海外旅行恒例の総括。シンガポールは非常に洗練されていて、都会的でスタイリッシュな街です不潔な国が嫌いだ、という人にはオススメなのかも知れないですね
治安も良いですし、ぼったくりなどの被害もありません
ただやはり面積自体が狭いので、観るべき所は限られます観光目的なら、まあ2回くらい行けば全て見終わってしまうのではないでしょうか
食べ物は比較的安く食べられて、そして美味しいですWi-Fiも大体どこのホテルでも備わっているようですし、全般的にどこに泊まっても大丈夫そうな感じはあります
中でもマリーナベイサンズはやっぱりプールが気持ちいいですし、カジノも一度行くだけ行ってみたら良いと思うので、1泊くらいしてみても良いのではないでしょうか
また日本人観光客の多い場所なので、店によっては日本語も通じたりしますその辺がドバイとは違って便利とは言えます。まあ個人的にはあまり日本語がアチコチに書いてあると、折角の異国感が無くなってつまらないと思ったりもするのですが
シンガポール航空に関しては非常に快適でした受付の対応も良く、CAさんも親切
料理も美味しかったです
ラウンジやシートなど設備の豪華さはエミレーツ航空の方が上でしたが、トータルのサービス力ではシンガポール航空の方が良いような感じがします
と言うわけで、私が今まで使った各航空会社のビジネスクラスでは、シンガポール航空がNo.1です
以上、シンガポールの感想でした。
13年は旅行の年と位置付けて国内外アチコチ出回り、このブログもすっかりここ2年半ほど旅ブログ一色になってしまいましたが(沖縄、広島、ドバイ、イタリア、シンガポール)、これで一区切りとしますもし要望が多ければバリ島旅行記のブログも書きますが、まあ今となってはだいぶ忘れてしまったところも多いですね
【完】