もう昨年11月の話になりますので一年近く経っていますが、今度はシンガポールにぶらり一人旅で行ってきましたドバイで変に一人旅の自信が付いたので、ドバイよりは簡単だろう、と今回はビジネス目的で、中でも一番確認したかったのはカジノ株式市場でも話題になっているカジノは、一体どういうものなのか、そして日本にどのようなものをもたらしてくれるのか、それを実体験してきたいなと思いました(いや、遊びたいんじゃなくて・・・)。
また嫁の実家で前泊し、京成スカイライナーで成田空港へこれで3度目ですからいい加減成田の勝手もわかってきましたちゃちゃっとシンガポールドルの両替を済ませると、またラウンジでビールなどを飲んで一服し、飛行機に乗り込みます
ちなみにシンガポールドルは私が使った世界の紙幣の中で一番キレイで格好いいです透かしが本当に透けていて、ツヤツヤしていてクール写真に撮っても伝わらないので載せませんが
それから搭乗までラウンジでゆっくり過ごしますここであんまり食べ過ぎると肝心の機内食が食べられないことをようやく学習した私は、今回は程々に自重しました
今回はシンガポール航空で昼11時発の便世界で快適度合い1,2位をエミレーツ航空と争う非常にクオリティの高い航空会社です機体はエアバスA380あのスカイマークが導入を試みて失敗し、今でも違約金の支払いで争っている豪華二階建て大型旅客機ですいやー、二階建ての飛行機一度乗ってみたかったんですよねシンガポール航空はANAともスターアライアンスで提携していますから、ANAのマイルが貯まることも魅力的です
ただ実際に乗ってみて、自分が乗っているのが一階なのか二階なのかよくわかりませんでしたというわけで結論としては、二階建てでも普通の飛行機とあまり変わりません。なーんだ
シンガポールは私が昨年行った海外では最も近い国でしたが、それでも7時間半のフライトになりますというわけで機内食を食べると、後はゆっくりシンガポールスリングでも飲みながら映画タイム
シンガポール航空は機内映画も日本の最新のものが充実していて、色々選べましたその中で私がよりによって選んだのは「俺はまだ本気出してないだけ」堤真一主演のコメディで、あまちゃんでブレイクした橋本愛も出ています機内でまったり観るには妥当な作品で面白かったです
ちなみに機内で記入する入国カードを見ると「インク」が「イソク」になっていたり、他にも怪しい日本語がたくさんありましたこれ、ホンモノなの?まあちゃんと入国できましたが
↓右下の「記入方法」の2に「イソク」の誤植
そんなこんなでシンガポールに近づいてきて、いよいよ着陸態勢へと移ります段々と眼下にシンガポールが迫ってくるのを眺めながら思ったのは、木が整然と並んで植えられているな、ということと、船がむっちゃいるな、ということ私元々海の男ですけれど、こんなに大型船が密集しているのは見たことないですねさすが東南アジアで最も経済活動が盛んな国です
やがて無事チャンギ国際空港に到着時差も日本と1時間しか差が無いため、18時には到着しましたこうして私は無事人生で6ヶ国目の国に足を踏み入れたのでした
シンガポールを知らない方はおられないと思いますが簡単に。シンガポールはマレーシアの南に位置し、国土が東京23区と同程度の小さな国です。気候は当然のように赤道に近いので暑いですしかも赤道に近いので11月に行こうと真夏に行こうと、あまり差は無いそうですただ、ドバイのように砂漠の真ん中ではありませんから、あれに比べると全然大したことはありません。半袖短パンで結構快適に動けました
人口は500万人超。そのうちの3/4を中国の華僑などの人々で構成するため、実質的に中華系の国です。ですから言語も公用語としては英語ですが、中国語やマレー語など大体4ヶ国語が入り交じっている感じです。しかもシンガポールの英語は俗に「シングリッシュ」と言われ、ちょっと独特のイントネーションがあるようです。まあ元々英語がよくわからない私にはあまり差がわかりませんけれど
金融立国として経済発展がすさまじく、東南アジアで最も裕福な国ですその分、世界で最も物価の高い国として知られています。
例えばシンガポールで車を持とうとすると、1000万円近く必要になりますと言うのは、まずシンガポールが国として自動車を増やしたくないという政策を採っていることもあり、そもそも所有しようとする際に新車購入権として約800万円近くかかるらしいのですまた市内に一々ETC的な料金徴収システムがあって、街中に乗り入れる度に通行料を徴収され、ランニングコストもバカ高い
と言うわけで、車本体の価格より高い費用がかかるため、街の中を走る車は高級車ばかりそりゃ確かにそこまでして権利を買って、安い車に乗ろうとは思いませんわねですからシンガポールはお金持ちの国で、13年の一人あたりのGDPは世界8位でアジアでは日本を抜いて1位(日本は世界24位)となっています。
なので、そもそも富裕層でないとシンガポールでは暮らしていけませんそれでも非常に都会的で洗練されていて、キャピタルゲイン税や相続税が無いので、日本の富裕層で節税対策などもあって移住する人が多い国でも知られています。村上ファンドで名を馳せた村上世彰氏も今はシンガポールで暮らしていますね。残念ながら今回出会う機会はありませんでしたが
一方、刑罰に厳しい国としても知られています。まずガムそのものを持ち込むことが原則禁止。またゴミのポイ捨てや道路に唾を吐いても罰金(約8万円)。渡ろうとするところの50m以内に横断歩道があるにもかかわらず、無いところを渡るとやはり罰金(3万円)。あってはなりませんが、麻薬の持ち込みなどは即死刑です。
と言うわけで行く前は道がさぞかしキレイなんだろうな・・・と思いましたけど、まあ日本とあまり変わらない程度でしたポイ捨てする人は見かけませんでしたが、横断歩道の無いところは、少なくとも観光客はてけてけっと渡っていましたし、私も一応パッと見て横断歩道が無さそうならささっと渡っていましたですから、普通にルールを守っていれば、その辺りは問題無さそうです。
金融以外では観光に力を入れており、この辺はドバイに似ています。最近話題なのはやはりカジノで、11年に開業してからは一気にマカオに次いで世界2位の規模になりましたこの辺り詳細はまた後述していきますが、それによって同国への観光客は約1.5倍に増加し、人口の3倍近い1550万人の観光客が同国を訪れています。ひとまず成功していると言って良いでしょう
チャンギ国際空港に到着して入国手続きを終えると、ガイドさんが迎えに来てくれていました。他の旅行客と一緒にそれぞれのホテルに連れて行ってくれるということで、大体10名程の日本人観光客と一緒にバスに乗ることになっていました
しかしそのうちの一人がなかなか現れず、約1時間程空港に足止めで、ようやく見つかったその人に事情を聞くと、どうも荷物を紛失してしまって、その手続きをしていたのだとかそんなわけでようやく出発となった頃には19時を回って、辺りは薄暗くなっていました
ホテルまでは大体1時間くらいその間にバスで色々とシンガポールについてレクチャーを受けます。今回私が泊まるホテルはあのソフトバンクのSMAPのCMで有名になったマリーナベイサンズ3つのホテルの上に巨大な船が乗っているところですねそこにカジノも併設されているので、今回はそこにしました
バスの窓から外を見ると、雨は特に降っていませんけれど、遠くに稲光がずっと見えていましたやはり南国でスコールなどがあり、稲妻は日常茶飯事っぽいようです。
そして色々なホテルを回ったあとにマリーナベイサンズに到着した時には20時近くでしたロビーでチェックインを済ませ、部屋に向かいます事前に見たネットの口コミで「マリーナベイサンズのロビーは無茶苦茶混雑していて30分以上待たされるのが当たり前」みたいなことが書いてあって警戒していましたが、私はチェックインアウト両方共にすんなりいきました
マリーナベイサンズのエレベーターはちょっと特殊で、ルームキーを差し込まないと動かないようになっています宿泊者以外は使えないようになっているんですね。あと、泊まっている部屋のランクで使うエレベーターも松竹梅とあり、ヒエラルキーが出来ています
私が泊まったのは中層階で、窓からあのマーライオンを遠くに見晴るかせるマリーナ湾側都会の夜景もキレイで、ガウンにワイングラスが似合いそうです
ただ、マリーナベイサンズ内の冷蔵庫の飲み物は高いので我慢します話に聞くと、冷蔵庫を開けただけで係員が間もなくやってきて、中身の使用状況を確認して料金を徴収されるそうなので、私は結局怖くて一度も冷蔵庫を開けませんでした
マリーナベイサンズは典型的なカジノホテルで、高層階に高いお金を払って泊まっているからといって必ずしも上顧客というわけではありませんこのホテルで一番の上顧客はカジノでお金を落としていってくれる宿泊客ですからカジノで使ったお金の額に応じて、次回宿泊がスィートルームになったりするそうですそもそも名前のサンズは、アメリカのカジノ運営会社「ラスベガス・サンズ」から来ています
マリーナベイサンズに関するSankeiBizの記事
なので正直、値段の割にはホテルのサービスはあまりよくありません私が泊まった部屋もトイレに入ってみると早速便器に前の客のう○すじが残っていて、ブルジョワな気分からいきなりブルーな気分に垂直落下しました
マリーナベイサンズの部屋から夜景を見ていると、やけにキラキラしています空は相変わらず稲光でキラキラしていましたけれど、それ以外にレーザービームを使ったショー「ワンダー・フル」を夜に2回(20時と21時半)にやっている様子まあこれは毎日やっているようなので、とりあえず明日以降のお楽しみにしておくことにしました
それで、私がホテルに泊まってやる事と言えば・・・そう、すっかり恒例になった(?)プールで泳ぐことです最上階の船は全長150mの巨大なプールで(と言っても、50mおきに一応区切られていますが)、宿泊者しか入ることが出来ません
ただその日はさすがに移動で疲れたので、今日のところはとりあえず様子だけ見に行こうと思い、エレベーターで最上階へと向かいますプールの入口で専用のカードに日付のところにスタンプを押してもらうと、早速中に
中で泳いでいたのは大体東洋系の人種。やはり中国語が多く飛び交っていますなるほどー、と思いながらプールサイドを歩いていたら、おばちゃんの声で「こんながになっとるがいねぇ」という日本語が聞こえました。あぁ、日本人も居るんだなぁ・・・と思いながら「ん?これって富山弁だ」と思い、振り返りましたが、既にどこにいるのかわかりませんでしたあまりにも地元感覚だったので、富山弁を自然に聞き流してしまいました
そんなこんなでその日は部屋に戻ってそのままお休み。早めに寝て明日に備えるのでした(つづく)