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ローマへ〜旅立ちからアリタリア航空で到着編

 

私がローマに行ったのは昨年の10月の話になりますが、ドバイ編が長引いてしまったので今更書きます今回は完全な観光目的で、私と嫁と嫁のご両親の4人で行ってきましたお義父さんが定年されたので、そのお祝いという意味合いも兼ねまして。

埼玉の嫁の実家で前泊して、9時半に成田発の飛行機だったので朝4時に起床身支度を整え5時の電車に乗って、まずは日暮里へ向かいますそこで京成スカイライナーに乗り換えて成田へ

京成スカイライナーは私が尾久に住んでいた当時、通勤の高崎線の窓から「あぁ、あれで成田に行ってどこか行きたいなぁ」と常々思って眺めていましたが、今回晴れて夢が叶いました日暮里以降ノンストップで成田まで運んで行ってくれて快適ですが、ただなんだかんだで1時間くらいかかってしまうので、やっぱり成田は遠いなぁという印象ですねちなみにおそらく日本人は安い特急の方に乗っていくので、スカイライナーは外国人比率が高かったです。

成田空港に到着すると早速ユーロへの両替をして、手荷物検査や出国手続きを済ませます。ユーロの両替に関してはドバイなどより全然需要がありますから、交換レートも比較的落ち着いたものになっています

今回利用するのはアリタリア航空。イタリアの半国営的な航空会社です。ただ昨今は経営難で、フランスのエール航空に救済されかかったり拒否したり、結局最近になってようやくUAEのエティハド航空の支援を受けることで合意しました。

正直あんまり評判は宜しくなく、空港職員が顧客のトランクをこじ開けて中の貴重品を組織的に盗んだ事件が起きてかなりの逮捕者が出たり、ホンマに大丈夫なんか?と思わせてくれますしかしローマへの直行便はアリタリアしか無いので仕方ありません

↓成田空港のデルタスカイクラブラウンジ
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ともあれ無事成田から出発経路としてはロシアの上空を通過して、真っ直ぐローマに向かいます。ローマまでは丁度1万kmで、13時間のフライトとかなりの長旅実に半日以上空の上に居る、ということで、相当な暇々っぷりが予想されます

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そんなわけで気になるのは日本人好みの映画の充実度個人的にはちゃんと見たことのない「ローマの休日」は100%あるでしょうから、ここでローマの予習をしようと思って出発前に敢えて見なかったのですが・・・ありませんえっ、マジ無いの普通あるでしょ?

じゃあ何があるか、というと正直B級クラスの映画のラインナップしかありませんうわー、これで13時間はきつい・・・そんなこともあろうかと小説は持ってきましたが、多分片道だけで十分読み切ってしまいます

ただ、アリタリア航空の良いところは、ワインが充実していることワインは10数種類揃っていて、バーカウンターに行けばいくらでも飲めますと言うわけでCAさんにメニューのワインを片っ端から注文していましたが「これはデザートワインですから食後になります」と指摘されましたデザートワインって何だよあぁ、酒ならなんでも飲む派の無知をさらけ出す私

また料理も本格的なイタリアンが楽しめます航空会社の中ではピカ一でしょうそんなわけで早速昼食となって、空での食事を堪能。テーブルに皿が並べられ、ワゴンで料理を運んでもらい、その場で希望の量を盛りつけてくれます肝心のお味もボーノ(美味しい)

お腹が満たされたら、あとはアルコールを頼りに寝てしまえば良いかー・・・と思いましたが、相変わらず飛行機で寝れずその後も結局座席の上で悶えたまま数時間を過ごしました

↓モスクワ上空
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↓真ん中の方の煙は他の飛行機とクロス
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そんな退屈な長旅を終えて無事ローマのフィウミチーノ空港(通称ダヴィンチ空港)に到着13時間近くのフライトでしたが、サマータイムの現地との時差7時間の関係上、現地時間は夕方15時過ぎ我々にとってみれば夜の22時の感覚です特に私はほとんど飛行機で寝れなかったので、時差ぼけ満点

ローマについてご存じ無い方はおられないでしょうが簡単に。ローマはイタリアの首都で、かつては「全ての道はローマに通ず」と言われ、世界の中心とも言える文明の栄えた都市でありました。現在の人口は260万人程度。歴史的な建造物が多数残っており、ヨーロッパの中でも超メジャーな観光地です。

ただ、イタリアを行った人によく言われるのは「スリに気をつけな」ということ。スリ、物乞い、ジプシー(ここではスリの女性版と同義語)など、観光客を様々な人が狙っているらしく、ガイドブックなどでも数ページ割いて注意喚起しています元々マフィアが有名な土地柄でもありますし、偽警官まで居るらしく、一体誰を信用して良いのやら・・・

↓スリなどの注意喚起サイト
http://italia.cheris.net/spot/tips/post-30.html

なので私は行く前にかなり警戒していましたが、結論を言えば今回の旅で幸いそのような危険な目に遭うことはありませんでしたいやー、昨年は色々な国に行きましたけれど、つくづく感じるのは日本って何て良い所なんだ、ということですね基本スリなどにそこまで警戒しなくて良いですからね。

ともあれ飛行機から降りて入国審査などを済ませると、現地旅行会社のイタリア人ガイドさんと合流。日本語が出来る方でした。ただ、空港で手荷物を受け取るのに時間がかかりますなかなか飛行機から荷物が出てこず、ベルトコンベアが動かないのです結局荷物が出てくるまで15分くらいかかりましたが、ガイドさん曰く「イタリアでは日常茶飯事。むしろ今日は早かった方」と陽気に言っておられました

ガイドさんに限らず、イタリア人は皆陽気南欧の気質が出ています飛行機の中でも男性客が恐らくは見ず知らずの人同士ずっと喋っていましたし、おしゃべり好きですそして中年男性は本当に皆ジローラモに見えますし、年をとった男性はムッソリーニみたいに頭がスッキリしていて強面です

そこから車まで案内してもらいましたが、待っていたのはベンツのワンボックスカーの新車でしたひぇー。別に高いコースでお願いしたわけでもないですが、たまたま前日に納車されたばかりだそうでピカピカでしたただイタリアなのにイタ車じゃなくて良いのかしら?

実際、イタリアで走っている車はフィアットが主流で、その他アウディやらフォルクスワーゲンやらヨーロッパの車ばかりでしたトヨタやホンダなども時々見かけますが極々少数。昨年色々行った中で、日本車の占める割合が一番少なかったですね。ただイタリアが得意とするスポーツカーはローマの街の中では全然見かけず、むしろドバイの方が多かったですね

車の話で言えば、未だに縦列駐車する際には映画などで見るように、前後の車に軽くバンパーをぶつけてどかす強引な停め方をするそうですと言うのは、特にローマは土地が限られているので駐車場がほとんどなく、路上駐車が主流。こんなんじゃ出られないだろう、というようにピッチリとした間隔で車が停められています。

ですから、車の前後がボコボコしていてもノープロブレム。実に南欧らしい大らかな気質ですしかしそりゃ余計高級スポーツカーに乗れませんわな

 

ともあれホテルまでの移動の間に、ガイドさんからイタリアについて色々とレクチャーを受けます。まず第一に先ほどのスリの話。真っ先にこういう話をしなければいけないのは残念なことだ、と嘆いておられました。

物価については丁度10月から消費税が上がり22%になった、ということでしたイタリアはEUでドイツ、フランスに次いで3番目の主要国ですが、その財政の不安定さは昨年も欧州危機の引き金になった程マフィアがはびこることで徴税率も低いと言われていますなので税金はビックリするくらいに高いわけです「日本は低くて良いですね」と言われましたが「残念ながら日本も来年の4月から8%になるんだ」と言うと「どこの国も同じですね」と。

そこからホテルの向かう道すがらにも、あの有名なコロッセオが見えました「最近ようやくスポンサーが付いて修復が出来るようになった」ということで、一年遅れでようやく修復工事が始まる見通しになったとのこと。高級ブランド「トッズ」が2500万ユーロ(約34億円)を拠出。厳しい財政事情では大切な観光資源の維持もなかなかままならない様子とりあえずコロッセオは翌日以降またゆっくりと見学する段取りになっていたので、今はスルーします

ふと気付くと、我々の乗った車がどうも道ではないようなところを走っています大丈夫か?前に路面電車が走っているのですが、何とその後ろを追い掛けるように路面電車の線路の上を走っていますイタリアでは車の地位が高く、日本のように歩行者優先とかそういったルールもありません車は走れるところをどこでも走る、という感じで、何か本当にルパン三世の世界です

そんな路面電車には半旗が掲げられていました。実はこの丁度前日、イタリアを目指して難民を大量に乗せた船が沈没したという痛ましい事故があり、それに追悼の意を込めて掲げられていたのだとか陽気なクセにこういうところは案外しっかりとやるんですね

↓Wikipediaより「ランペドゥーザ島難民船沈没事故」
http://ja.wikipedia.org/wiki/2013%E5%B9%B4%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%82%B6%E5%B3%B6%E9%9B%A3%E6%B0%91%E8%88%B9%E6%B2%88%E6%B2%A1%E4%BA%8B%E6%95%85

引き続きガイドさんのレクチャーは続き、タクシーに関しての注意を受けました海外大体どこでもそうですが白タクが多いので、車体に書かれた4桁のナンバーを乗る前に必ずチェックしてメモ書きしておけ、とのこと後で○○番のタクシーで被害に遭った、ということを言うための措置で、現地に住むガイドさんすらタクシーを利用する時は毎回やっているのだそうです

特に「流し」のタクシーに白タクが多いので、できるだけホテルやタクシー乗り場から乗りなさい、とのことそれを聞くと何かタクシーに乗るのが怖くて、結局最後の最後まで我々はタクシーを利用することがありませんでした

そんなこんなで車は市街地を走り抜け、段々と中心地に向かっていきます途中目に付いたのは噂のジプシーと見られるようなちょっとイタリアっぽくない感じの人達の存在や、物乞いなど。やはりこの辺りはちょっと警戒が必要ですね。特にイタリアは失業率が高いので、若い男性がくたびれた様子で階段に座り込み、俯きながらハットを前に差し出して物乞いしていたのが印象的でした。世知辛い世の中ですね

 

そんなこんなで無事ホテルに到着今回利用するホテルは「ボスコロ・エクセドラ」。ローマ駅の近くにあり、街のど真ん中の共和国広場に面しています。元々ローマ帝国時代の浴場跡を改装した昔ながらの建物で、日本人としては耐震性とかは大丈夫なんか?と思ったりしますが、イタリアでは滅多に地震なんて起きないですから杞憂ですねちなみに隣に三越ローマ店があり、日本円を使って買い物することも可能です

↓ボスコロエクセドラHP
http://exedra-roma.boscolohotels.com/

そんな古い建物なので、あまりユーザーフレンドリーではありません廊下はほぼ一本道ですが、細く入り組んだ作りになっています。一応5つ星ホテルということで、非常に歴史と高級感を感じさせる荘厳なホテルでもありますが、我々の部屋はランクが下なので、外の景色は裏の雑居ビルしか見えないところでした残念お義父さんお義母さんの部屋は我々の階上に用意されていて、二手に分かれました。

こんなホテル
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こんな部屋
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残念な景色
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イタリアらしいジョジョっぽい画が飾ってありました
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ここでガイドさんとはお別れ。最後に「ところで今回申し込んだ際に、初日は到着時間が遅くなるので晩ご飯が付いてくる、ということだったのですが、どこで食べれるんですか?」と聞くと、ガイドさんは怪訝な表情を見せますどうもその話はガイドさんに伝わっておらず行き違いに

最終的に確認してもらった結果、手違いでそもそも手配されていなかったことが発覚なので「申し訳ないけれど翌日の晩ご飯を用意させていただきます」という話で決着実は飛行機の中でいっぱい食べた我々はあまりお腹が減っておらず、時差ぼけやら長旅やらで疲れていたので、正直翌日の方が逆に有り難かったのでしたラッキー。

とりあえず荷物を置いて一服すると、お腹も空いておらず眠いけど、一度外に出てちょっとだけ何か食べてから休もうということになりました。パスポートなどの貴重品を室内の金庫に預けます。ただ先述のように窃盗率が高いローマでは、ホテルの金庫すら持っていかれることがある、と聞いていたので、じゃあ一体どーすれば良いんだと悩みましたが、大人しくホテルを信用することにしました。

そんなこんなで改めて外に出ますと、やはり歴史のある街街全体が博物館のような、そんな重厚な空気感がありましたとりあえず我々はホテルから徒歩5分程の距離にある、ローマのターミナル駅「テルミニ駅」を目指してみます。明日予定を入れていたオプショナルツアーの集合場所でもあるので、とりあえず下見しておこうということで。

あれだけ散々「スリに気をつけろ」と言われたものですから、私はホテルの外に出た瞬間から戦地に入り込んだような気分で周囲を常に警戒特に何かあった時に一番対応しないといけないのは年齢・性別的に私ですから、SPにでもなったように周囲に殺気と意識を張り巡らせ、一人落ち着かない感じでした

↓ホテルからテルミニ駅周辺のGoogleストリートビュー
https://www.google.co.jp/maps/@41.902654,12.496591,3a,75y,132.47h,73.35t/data=!3m4!1e1!3m2!1s-qG42A0Lf_1uMIpYHe0k0w!2e0

 

道路は昔ながらの石畳。そこには本来馬車が似合うのかも知れませんが、現代は車や観光バスがビュンビュン走っています先にも書きましたが車優先なので、横断歩道を使う際にも車の切れ目を見つけないといけませんあんましスピードも緩めてくれないものですから、かなりスリリング

そんなこんなで慎重に歩いていくと、間もなく正面にテルミニ駅が見えてきました当然テルミニ駅にも歴史がありますが、あの第二次世界大戦で有名な独裁者ムッソリーニがその威厳を保つために、大理石やガラスをふんだんに使った現在の駅舎への建て替えを命じたのだとか。ただ皮肉なことに完成したのはそのムッソリーニが居なくなった1950年でした。

まあ比較するものではないですが、個人的には歴史があると言えば東京駅の和モダンな感じの赤レンガの方が好きですねなので正直特段感慨深さもありませんでした。乗降客は一日約50万人とのことですが、300万人を超える新宿駅と比べると、観光客は多いですけれど比較的落ち着いた感じがありました。なお、ここも当然スリが多いので注意とのこと。人混みはスリの大好物ですからね

歩道には色々と露天も並んでいましたが、我々は駅前の交差点の角にあった「U.Giuliani Caffe」という、いかにもローマチックでおしゃれなお店に入ってみました。店内で食べることもできますが、サンドイッチとかケーキとか持ち帰りもできるようなので。

ガイドブックを読むと「店に入る時は「Ciao(こんにちわ)」と言うべき。日本人は恥ずかしがり屋なので黙って入るが、それは向こうの人に感じの悪い印象を与える」ということだったので、嫁は「Ciao」と実践していました。私は典型的な恥ずかしがり屋さんなので、嫁の背後で必殺愛想笑いを浮かべるのみそれで何とか切り抜け(?)ました

で、ショーケースに並んだサンドイッチやらパンを眺めながら色々注文したのですが、ショーケースの裏にいた男性店員は「向こうに言ってくれ」と入り口のレジスターの女性店員を指し示します。どうやらパンを取る係と会計係はしっかりと役割分担されているようで、融通が効きませんそれで注文する商品を覚えて入り口に戻り、レジの女性店員に言うと、女性店員が大声で男性店員に指示して注文した商品を袋に詰め始めました。うーん、なんて二度手間

お値段も結構しますし、その後ホテルに戻って食べたのですが、何かパサパサして特段美味しくもありませんでした後でたまたま口コミを見付けたのですが、やっぱあんま評判良くないですねさっきの店員の態度も、この店特有なのでしょうか?

↓このお店の口コミ。
http://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g187791-d1823324-Reviews-U_Giuliani_Caffe-Rome_Lazio.html

とりあえず初日は地球半周近い大移動で疲れましたし、翌日は結構朝早くからオプショナルツアーが組んであったので大人しくさっさと寝ることにしました(つづく)

 

ローマへ〜バチカン市国編

 

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