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ドバイへ〜旅立ちからエミレーツ航空で到着編

 

また長い長いシリーズになりそうですが、9月にぶらり一人旅で突然行ってきたドバイの話を書いていこうと思います別にジャニーズのSexy Zoneの今のヒット曲「バイバイDuバイ」に感化されたわけでも、「ド倍返しだ」なんて流行語を作ろうと思ったわけでもなく、昔から行ってみたいなと思っていましたので

まず最初ですから簡単にドバイの説明を。ドバイは中東に位置するアラブ首長国連邦(UAE)の中の一首長国です。UAEは首長がトップの絶対君主制の首長国の集まり。だから「連邦」なんですね。UAEの首都はお隣のアブダビ。

ドバイは昔からUAEの中でも石油があまり採れない国だったので、ドバイの首長は何とか石油に頼らずに稼いでいく方法を模索していました。ただUAEは戒律に厳しいイスラム圏ですから、積極的にお金を稼ぐという行為はあまり好ましいものではありません。

それでもドバイは観光や金融立国として生きていこうという首長の方針の下、都市やインフラを整備して、イスラムの金融センターとしての地位を築きました。そのため砂漠の真ん中に世界一高い高層ビルがあったり、独特の人工島や人工スキー場が作られたり。基本有り余るお金に物を言わせて何でも揃っている国になっています。

と言うわけでドバイは今やヨーロッパ圏の人々を中心としたメジャーな観光地となっています。基本的にはイスラムの戒律も緩めで、治安の良い国です。人口の9割は出稼ぎ労働者であるインド人やパキスタン人とされています。

そんなドバイにはそもそも新婚旅行で行ってみたいと思っていたのですが、嫁に「暑いから嫌だ」と言われ、結局間をとって(?)沖縄になりましたその後6年の月日が流れ、今回も嫁を誘ってみたのですが「暑いから嫌だ」と、一句変わらぬ答えが返ってきました

当時砂漠に現れた摩天楼と言われた都市はその後どうなったのか?停滞しているか、未だ発展は続いているのか?ここから伸びるとされるイスラム圏の経済はどんな感じか?・・・などなどテレビで見たり人から聞くだけでなく、実際に肌で感じ、今やっている商売や今後に活かしたい、と。

と言うわけで、一応気持ちは「ビジネス」、しかしおまけで折角なので観光も、というスタンスでぶらり一人旅をしてみようと思ったのでした

 

で、行くと決めたのは良かったのですが、その前に問題が二つありました。一つは時期。本当は秋くらいに行こうと思ったのですが、その後の年間スケジュールを考えるとどうしても9月には行かないとダメです。後が詰まっています。しかし夏に砂漠は間違いなく死んでしまうでしょう雪国育ちの私は暑さに弱いのです←But寒さにも弱い

ネットで調べてみると、ドバイの9月の平均気温は39℃最高で43℃とか言ってます確かに今年は日本でも高知県の四万十市で41℃を記録し話題になりましたが、それが9月でも平気で起こるレベルです

「でも日本と違って砂漠はカラッとしているから、体感的にはそれ程でも無いんでしょ?」と言われますが、実は湿度はすごく高く80%とか90%がザラ。ですから普通に「どこでもサウナ」なんです

もう一つは英語。私、典型的な理系人間で英語は全くダメなんです一生懸命頑張ってもTOEICは500点を超えたことがありませんバリ島などのアジア圏の観光地であれば日本語が通じるところもたくさんあるでしょうが、特にドバイなんて日本人はあんまり行きませんから、日本語対応はまず無いでしょう

なので、出発前に今頃マイブームになっている刑事コロンボをHuluでシリーズ1からずっと見て勉強しかし、覚えた単語は「Police(警察)」と「Murder(殺人)」だけ。使う機会はかなり限定的でしょうスピードラーニングを上回ることは出来ませんでした

そんなクセに一人でぶらり海外へ行こうとしたので、周りからは「度胸がある」と言われましたが、正確に言えば「向こう見ず」という単語の方が適切かも知れません

ただ、私はこの年になるまで海外に行ったことがなく、留学経験や学生時代に一人でロシアを旅したりした友人の話を聞いたりすると、自分の中では一種のコンプレックスにもなっていました。というわけで、いきなら一人であんまり日本人の行かない海外に行って無事帰って来られれば、旅行者ランクは一気に上がるんじゃないか、と

なので、しゃべれないクセに敢えて一人でドバイへ行くことに今回勝手に意義を見出していました。

 

まあ言葉が伝わらなくても、皆同じ人間だもの伝えたいと真剣に思えば、何とか気持ちは伝わるんじゃないか。いざとなれば泣いたり怒ったりすればいいんじゃないか・・・と、嫁に言いましたが、嫁曰く「それは恥ずかしいから止めて」。日本語が通じる相手に既に思いが通じない段階

ちなみにガイドブックには「イスラム圏で怒るのは御法度」と書いてありました。まあどこでもあまり怒らない方が良いとは思いますが

とにかく、そんなにも英語ができない私が一人で行って無事帰ってきたら、ましてや上手くアラブの石油王に取り込んで懇意にしてもらえたりしたら、世の中の英語の出来ない人々に勇気を与えられるのではないか、と勝手に使命感も覚えたり

そんなこんなで世のTOEIC500点未満の国民の期待と不安を抱えながら(?)、いよいよ出発当日となりました。関空を夜23時のエミレーツ航空で飛び立つ直通便で、ドバイには午前4時に到着予定ドバイとの時差は5時間なので、約9時間〜10時間のフライトです。

空港ではまず両替が必要ですねそんなわけで向こうの通貨ディルハム(AED)に両替するわけですが、ちなみに現在のレートでは大体1AED=27円前後です。AEDはアメリカドルに連動しているので、ドル相場に合わせて上下します。

事前にガイドブックなどで言われていたのですが、日本で両替すると手数料が高いんですね。現地の方が安いとのこと。また手数料の安い米ドルに両替して、現地でAEDに両替するという裏技などもあるようでしたが、それは面倒臭いしかし日本では大体片道5円取られます。つまり、1万円分両替したら大体1500円くらいは手数料で取られてしまうのですひぇー、ぼったくり

ガイドブックなどではドバイは特にクレジットカードが使える場所が多いから、あまり両替しなくても良い、とありますとは言うものの、向こうに午前4時に着くので両替が現地でできるかどうかわかりませんし、ホテルのポーターとかにいきなりチップを払わないといけないので、少額でもここで両替しておかないといけません。向こうで両替するにしても、言葉が通じなかったら難儀しそうですし

ただ、そう思って両替したのですが、結局日本では小銭を扱ってくれないんですね。大体チップの目安が5AEDということなんですが、その銀行では50AED札までしか小さくしてくれませんでしたえー、チップ用に欲しかったのに、それだとあんまり意味無いなので、やっぱり現地で両替した方が結果的に良かったです

 

無事出国審査などを済ませると、出発までサクララウンジで一服関空のラウンジではさすが関西、たこ焼きが食べられますしかも美味いというわけでついついパクパク食べてしまいました有名な「うどんでスカイ」も食べて、満足満足ただ、ここのラウンジには残念ながらシャワーとかは無いそうです。それだけ残念

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ラウンジで夕飯をとりお腹をいっぱいにした私は、あとは寝るだけ、と機内に乗り込んで出発の時を待ちました予定より15分早く出発することになった、ということでしたが、遅れるのは聞いたことありますけど、早まるのは初めて聞きました。

座席は窓側を確保できず、隣は初老のアラブ系の男性。頻繁に利用しているのか、CAさんと親しげに話しておられました。残念ながら石油王では無い様子まあ旅は始まったばかりですから、これから出会う機会はたくさんあるでしょう←ホンマか?

エミレーツ航空はお陰様で(?)「ワールド・ベスト・エアライン賞」を受賞し、今やあのシンガポール航空を抜いて世界1位の評価を受けていますドバイの航空会社らしく全体的に非常にリッチな感じが漂い、空飛ぶブリリアントな空間

事前にHPで確認してみるとファーストクラスはおよそ飛行機とは思えないブルジョワな空間になっています・・・が、当然ファーストクラスなんて夢のまた夢

↓ちなみにファーストクラスはこんな感じ
http://www.emirates.com/jp/japanese/flying/cabin_features/first_class/first_class.aspx

 

↓こちらはビジネスクラス
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で、座席にあったメニューを見ると、どうやらちゃんと機内食が出るようですげげったこ焼きと「うどんでスカイ」でお腹をいっぱいにしちゃった

そんなわけで折角の空の楽しみ機内食を泣く泣くキャンセルする私何と勿体ない・・・タッパーを持ってきていないことを悔やんだ私は、悔やみきれないのでメニューだけ写真で撮っておきました

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ナイトフライトで行くエミレーツ航空は、機内の照明を落とすと天井に星が出るようになっていますアラビアンナイト気分を満喫してお休みなさい、という心憎い演出

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ただ私、高速バスとか飛行機とか、移動する乗り物で寝られない人なんですですから何とか一生懸命寝ようとするのですが・・・隣の人が機内食をカチャカチャと食べている音とかが気になって寝られず満天に浮かぶ天井の星を見ながら「うー」とか「あー」とか言って苦しんでいました

幸いエミレーツ航空は私が今まで乗った海外の航空会社の中では一番邦画が充実していました。比較的新作が数十本用意されています。行きはプログラムで見付けたまさかの「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」(柴崎コウ、真木よう子主演)を観て、帰りは「舟を編む」(松田龍平、宮崎あおい主演)。

どちらもぼんやり観るには適度な面白さだったので、まったりと眺めます特に「舟を編む」は古き良き日本映画テイストと時々クスっとさせるコミカルさが絶妙なバランスで名作でお薦めです。辞書を端から端まで読んでみたくなりました。ともあれ、きりの良いところで適当に頑張って寝ます

3時間くらい浅く寝て座席の脇のサブモニターを見ると、インディージョーンズ風に飛行ルートが表示されていましたもうインドを過ぎてだいぶいいところまで来ている様子。いよいよアラビアンな国寸前

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窓側のアラブの男性越しに外を見やりましたが、現地時間でも午前4時ですから真っ暗ですただ、陸にはポツポツとオレンジ色の点が光っていました翼よ、あれがドバイの灯だ次第に興奮も高まって、眠気も吹き飛んでいきました

間もなく飛行機は着陸態勢に入り、オレンジ色の点が近づいてきます。そして無事ドバイ国際空港に到着こうして私は生まれて初めて中東の地に足を踏み入れたのでした

 

ドバイ国際空港はとてもキレイで大きな空港ですヨーロッパのハブ空港としても大いに利用されており、年間6000万人近くが利用する世界でもトップクラスの規模。

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さて飛行機を降りたは良いものの、次はどこに行けば良いのやらこの瞬間から最早日本語が通じる世界では無くなっており、未知の体験ゾーンです私は金魚のふんのように、他の乗客達に必死についていきます

ところが、やがて乗客達が右と左に分かれて進んでいきますその中心では係員らしき人が何やら叫んでいます。うーん、ここは運命の分かれ道だぞ思い切ってその係員にチケットを見せながら、知りうる単語で聞いてみました

で、どうやらトランジットならばこっち、ドバイが最終目的地ならあっち、という風に分かれているとのこと。ドバイでの初めてのコミュニケーションは何とか上手くいきました

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で、エレベーターを降りると入国審査の前のところで、日本語のできる旅行会社の人が出迎えに来てくれていました一応ホテルまで連れて行ってくれて、チェックインまでしてくれるそうで、ほっと一安心その他のお客さん数人と共にドバイでの注意点や簡単な説明を受けると、次は入国審査ということになりました。

入国審査では黒い布で頭を覆う「アバヤ」という民族衣装をまとった女性が検査官でした。パスポートの写真と私をアラビアンeyesの怪しい瞳で見比べます緊張する私

実は私、普段ヒゲは生やしていないのですが、アラブの国と言えばやっぱりヒゲが特徴。男はヒゲがあって一人前と聞きます。なので、とりあえず床屋に行ってから一度も剃らずに2週間分くらい伸ばしていきました。これでアラブでなめられずに済むぞ、と。なので、別人と怪しまれているんじゃないか?

すると、その女性の審査官は手で「しっしっ」とあっち行けみたいなことをされます。何だ?ワシは臭くないぞ、と思っていると、頭上にカメラがあるので、そこに顔を向けろとのことでした。そこで顔認証をして、危険人物ではないかどうかがチェックされている様子。おぉ、ハイテクやないですかなお、これは他の人もやられていたので、一応全員そこで登録されるみたいです

そうして無事入国審査を通過して手荷物を受け取ると、ようやくドバイ国際空港から外に出たのでした(つづく)

 

ドバイへ〜ブルジュハリファ編

 

 

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