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娘が不登校に

 

無事夏休みに入りましたが、その前の段階で我が家に問題が発生しました娘が一時不登校になったのです結果として無事解決したのですが、当時はもうバタバタでした

小学校を嫌がるところまでは普通の子供だとは思います。私も子供の頃には学校嫌でしたから。なので普段から「嫌だ−」とは口にしていたものの、特に気にしていませんでした。

ところがある日、朝家から出て集団登校の待ち合わせ場所まで行ったものの、出発前に泣きながら引き返してきたのです「頭が痛い」ということでしたが、熱も無いし他に症状もない。見たところ大丈夫そうだったので「とりあえず学校に行って、もしどうしてもダメなら保健室にでも行けば?」という提案をしても「今日は休む」の一点張りでした。

2年生になってそれまで2回休んでいました。1回は本当に病気でしたが、もう1回はややズル休み気味個人的には「無理せず、まあ一学期に1回くらいはズル休みしても良いかな」とは思うものの、2回目となると休み過ぎ今回は行かせた方が良いと思いました。

ただどんなに説得してもダメ。「じゃあとりあえず1時限、2時限くらいまでで治ったら、途中からでも行こう」とし、ひとまず「うん」ということで納得しました。ただ結局「頭は治ったけど、途中から行くのは嫌だ」ということで、その日は改めて学校に連絡し、休みにしました

 

 

翌日朝はいつも通り6時半頃に起きて、Eテレの番組などを見て学校に行く準備はしました。したのですが、登校の段になると、また「あたまがクラクラする」などと言い出してグズり出しました。嫁が説得しましたがダメ登校班の上級生が家に呼びに来てくれましたが「今日もちょっと行けない」と伝えて先に行ってもらいました。

一体何が原因なんだ、ということで話を聞くと、前の週に席替えがあって、嫌な男の子の隣になったのだとか名前を聞くと、クラスでもよく目立つガキ大将的な存在の身体の大きな男の子。私も学芸会でみたことがありますが、やんちゃそうな感じは確かにあります

ただ普段学校の様子を聞く時は、彼のことをそんなに嫌そうに話すことはありません。むしろ彼がやる「おふざけ」の話を嬉々として話してくれますそもそも彼以上に嫌な男子がいるっぽいのですが、その子ではないようです。

「その子にいじめられたり、暴言を吐かれたりするのか?」と聞くと、貸した文房具をすぐに返してくれなかったり、体育の時間に同じチームになって負けたら「お前らのせいで負けた」と皆を責めてきたり、給食の時間に「もっとおかわりして食べろ」と言ってきたりするそうで。

「え、それだけ?死ね!とか酷いことを言われたりするわけではないの?」と聞くと「そういうのは無いけど・・・」とのこと。話を聞く限り「えぇ、そんなイジメられているわけでもないのに、そんなことで学校に行けない程嫌なのか?」と思うものの、まあ実際はどういう感じでやられているのかは不明ですし、娘の伝え方がヘタなだけなのかも知れません。

結局その日も「頭が治ったら途中からでも学校に行こう」と言い、10時くらいには治ったということでしたが、休むことになりました

 

 

その日の夕方、担任の先生が心配して電話をくださりましたただでさえ先生は忙しいという話を聞くのに、娘が厄介事を提供してしまい、恐縮しきり事情を説明すると「わかりました。じゃ席替えします」ということでした。

個人的には「え、そんな簡単に席替えで解決を図るものなの?」と思いましたが、まあ先生にしてみても、原因がハッキリしているのなら、それが一番手っ取り早いんでしょうね。確かに娘とその男の子は1年生の時にも同じクラスだったので、仲良くするような努力をして、これから突然馬が合う・・・というのは確率的に低いです

ただ先生の対応はそれで良いとして、私自身は「それで良いのか?」と思ったり困難にぶつかった時に、頑張ってそれを乗り越える・・・のではなく、避けてもらう、というのでは、今後同じようなことがあった時にまた同じような結果になります。これはピンチですが娘が成長をするチャンスでもあるのに。

以前、私の防衛大学校時代の話をブログでも延々と書いていましたが、学生時代に私が達した真理は「人間関係で嫌なことや困難があっても、人を変えることはできないから、解決策は自分が変わるしかない」ということでした。結局は自分の意識を変えてその人に対する見方を変えたり、自分の中で気にしないようにしたり、開き直ったり。

そういうことを小2の娘に実体験を交えて懇々と説き、娘も「うん・・・」などと聞いていましたが、やはり理解にはほど遠い感じでした

 

 

3日目の朝。梅雨時で朝から雨がシトシトと降る中、これまで同様に娘はとりあえず学校に行く準備までは整えます。しかしまた「頭がクラクラする」と言い、ネガティブな印象。「先生が席替えしてくれるって言ってたから、今日はちゃんと行こう」と背中を押すも「でも休憩時間とかに自分の席の方に来るかもしれない・・・」などと過剰に怯えています。

一応、玄関から「行ってきます」と力の無い声が聞こえ、さて今日こそ登校するか・・・と思っていたのですが、案の定「嫌だー」と言って、泣きながら引き返してきました。「学校行かなかったら、日に日に行き辛くなるよ」と説得しましたが、やはりダメでした。娘も「サボりたくてサボっているわけじゃない。学校に行きたいけど・・・」と訴えてきます。

嫁はある程度寛容で、行きたくなるまで休んでいても良いと言っていました。ママ友の体験談として、そのママ友自身が不登校だったけれど、周囲の理解の元、今では立派に3児のお母さんを務めている、という人も居るという話もあり、そんなに深刻に受け止めなくても良いという考え方です。

私も例えば学校でイジメられたりして精神的に追い詰められるくらいならば休んでも良い派ではあります。ただ話を聞く限りそんなイジメられているような感じではないし(事実は違うかも知れませんけれど)、ちゃんと一緒に遊ぶお友達もいるので、孤立しているわけでもありません。個人的な考えとしては小4までは頑張って行って欲しい、小5くらいから色々なことがわかるようになって、それでも嫌なら休んでも良い、という考えです。

どちらにせよ、私自身、結構理解がある方だと思っていましたが、いざ自分の娘が不登校になった時にこんなにも動揺して、焦るもんだなぁとビックリ。将来の良い予行演習になったのかもしれません

結局3日目も学校を休み。授業についていけなくなるといけないので、ネットで問題集を検索、プリントアウトしてやらせますただ遊ばせるわけにはいかないので、全般的には無為に過ごす時間も長くなります。

雨がシトシト降りしきる中で、気持ちもどんより15時近くなって、下校時刻になると家の周囲にも学校から帰ってくる子供達の声が聞こえてきます。娘は2階の窓から、お友達が楽しそうに下校してくる様子をジッと見つめており、見えなくなると部屋の隅っこで体育座りをしてうずくまっていましたその姿が何とも不憫で、切なくなりました

 

 

いつまでもシュンとしている娘の姿を見て、私の方が涙が出てくる程に情けない気持ちになりました先生が席替えまでしてくれて、そして親がこんなにも尻を叩いているのに、なかなか勇気を持って一歩を踏み出そうとしない。勿論まだ子供ですし、理屈よりも感情が優先されるとは思います。

普段家ではギャーギャー騒ぎ、わがままで親の言うコトを全然聞かない内弁慶ぶりを発揮しています。普段教室でどのように振る舞っているのかはわかりませんが、友達と家などで遊んでいる時はそれなりにワイワイと楽しそうにやっています。

なので本質的には決して大人しいタイプではありません。負けず嫌いでもあり、本来「何くそ」と気持ちを奮い立たせていくことができるはずです。なのに何故その気持ちを打ち出すことができないのか。ほんの少しの勇気で解決できることではないのか、と。

最初はイジワルをしてくる同級生に腹が立っていましたが、事ここに至っては段々娘に対して腹が立ってきました。「お前はそんなにその男の子のことが嫌なのか。視界に入るのも嫌なのか。その子が居なくならない限りお前は学校行かないつもりか。その子がお前にそこまで酷いことをしたのか?こうなってくると逆にその男の子が可哀想だわ」と強めに言いました。

ちなみに私は普段から娘に精神的に強くなって欲しいこと、また兄弟が居ない分兄代わりにもなっておこうと、結構子供っぽいちょっかいを娘に出して圧をかけています。だから娘に「その子は俺よりも嫌な奴なのか?」と聞いてみると「そんなことはないけど・・・」との返事でした

 

 

私の檄が奏功したのか、単にその日の給食がハンバーグだったからか(?)、とにかく4日目ようやく娘は登校しました「久しぶりに行ったら皆に何言われるか・・・」と心配していましたが「大丈夫、自分が思う程誰も自分のことは注目していないもんや」と。

そして無事一日学校を終え、家に元気そうに帰ってきました「教室に行ったらもう席替えが済んでいて、仲の良い女の子と隣になっていた」と。「学校楽しかった」と。案ずるより産むが易しという言葉があるぞ、娘よ

しかしその男の子は何故突然自分だけ席替えになったのか、どういう理解をしていのでしょうかまあその辺り、先生が上手く説明されているとは思いますが

親になった時、できるだけ自分の人生経験を娘に伝えて、少しでも早く成長できたり、危機を回避したり、仕組みを理解したり・・・と手助けしていきたいなぁと考えていたのですが、それを実際伝えることの難しさを痛感した出来事でもありましたまた、嫌なことや辛いことがあったら親に相談して欲しいとも思います。今回のように相談することで解決できることもあるかも知れませんから。

それから夏休みまで娘は無事学校に通い、夏休みに突入しました。本当に子育ては一筋縄ではいかず、色々なことが山あり谷あり起こるものですねやれやれ。今後人生にはまだまだ嫌な事があるとは思いますが、色々な経験を積んで強い大人になってもらいたいものです

余談ですが、その男の子はクラスで同じくらいワンパクな男の子と隣同士になったそうですが、間も無くコロナか何かの感染症にかかって、二人とも学校を休んでいました。少なくともどちらかは席替えしなければ感染しなかったと思うのですが、間接的にとんだご迷惑をおかけ致しました(完)

 

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