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宇奈月温泉とトロッコの旅

 

我らがドラゴンズが見事引き分けでペナントレースを2連覇したものの、坂井球団社長のやり方に我慢ならない筆者ですが、話は全然変わって先週嫁と宇奈月温泉へ行ってきました。ただし車で日帰りなんですけど

その日は晴れの特異日と言われる体育の日そして富山も秋晴れの清々しい日で、ドライブや観光に最適な日でもありました

まず到着したのが、宇奈月麦酒館地ビール「宇奈月ビール」の製造タンクなどを見ることができる施設です。
http://www.unazuki-beer.jp/index.html

宇奈月ビールは知る人ぞ知る美味しいビールだそうです。正直私は今まで地ビールというもので美味しいと感じたビールは飲んだことがありません大抵高いだけで、結局メーカー製の方が美味しいというのが正直な感想です。

ところが、宇奈月の地ビールは黒部の名水を用いて製造され、あのモンドセレクションをトリプル受賞する程美味しいと言われています実際に飲んだ人の評判も上々これは是非一度飲んでおきたいしかし車を運転してきているので、残念ながらお持ち帰りに家に帰った後の楽しみにしておきました。

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一方で、そんなビールを使ったカレーが食べられ、それはアルコール0ということで安心して食べることができます丁度お昼だったこともあり、我々はそのビーフカレーならぬビールカレーを注文。嫁は美肌角煮丼にしました

そしてものすごく期待して食べた・・・のですが、味は正直ボンカレーっぽい味でイマイチでした屋外のパラソルのところで食べたこともあって、やや冷めてしまったこともマイナス材料。嫁の美肌角煮丼を分けてもらいましたが、こちらは激ウマでしたううむ、最初かららこっちにしておけば良かった

そんな感じで腹ごしらえを済ませた我々は、トロッコ電車の黒部峡谷鉄道の駅へと向かうのでした

 

駐車場に車を停めると、どうやらトロッコの発車時刻ギリギリに走って走って、何とか間一髪間に合いましたふー。

しかし行楽シーズンまっただ中のトロッコ電車は定員ギリギリのぎゅぎゅう詰め乗れただけでも御の字という感じでした肌寒い山間で息をゼーゼー切らせながら後から乗り込んできた客に、隣や向かいの席の人は大迷惑

トロッコ電車は実際に乗られた方はご存じだと思いますが、大人4人がギリギリいっぱい横に並んで乗るような形で、まるで遊園地の小さな小さな電車のようですそれが13両編成になっていて、定員いっぱいに乗るとかなりの狭さ

実際、私の乗った車両も定員いっぱいで、荷物の置き場にも一苦労向かい側のおじさんと終始膝を合わせていました私は小学生の頃に両親に連れて行ってもらった記憶があったのですが、その時はやはり身体が小さかったからか、ここまでギュウギュウだった印象はありませんでした。その時は空いていたのかも知れませんけれど。

そんなトロッコは間もなくゆっくり動き出します。黒部川にかかる見事な赤いアーチが、晴天に恵まれた太陽と川辺から反射される太陽光の両方に照らされて、まるで単一色の虹のように幻想的に浮かび上がります

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トロッコがようやく通れるくらいの幅ギリギリに掘られたトンネルを何度もくぐって、我々をどんどん標高の高いところへと誘いますトンネルに入ると冷蔵庫の中のように瞬間的にひんやりし、抜け出すと今度はギラギラの太陽に照りつけられ、加熱と冷却を繰り返します我々はまるで原子炉の冷却水にでもなったかのような錯覚に陥りました

 

我々を乗せてトロッコはドンドン上っていきます車内では富山出身の有名人と言えば室井滋、ということで彼女の声で要所要所のアナウンスが行われます色々なものがトロッコから見えますが、やがて西洋のお城のような発電所が見えてきました

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更にしばらく行くと、水力発電のダムがあります。富山はその名の通り山の多い県なので、水資源が豊富です。なので水力発電比率が高く、天然の再生可能エネルギーをいかんなく活用しています。

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ところで、トロッコの進行方向に向かって右側は様々な景色を楽しめるのですが、左側の人は山の斜面ばかり見せられることになって非常につまらない感じになっています幸い我々は右側の席に座っていたので色々楽しめましたが、左側に座っていたカップルの女性は一番端でしたから、最高につまらなそうな感じでした

私も替わってあげたいのは山々でしたが、どちらにしても空間が狭すぎて、運行中に入れ替わるには大変な苦労を伴います仕方ありませんから帰りに逆側に座って見てください、と心の中で願うだけに止めておきました

そんな左側でずっと続いているのが高さ1.5m程度の人工の壁なのですが、これは一体なんでしょう?

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黒部峡谷鉄道はそもそもそういった電力会社関係の方々なども利用するのですが、雪の関係で11月いっぱいまでしか運行しておらず、次の春までトロッコが使えません当然その間にも電力会社の方は保守のために上っていかないといけないのですが、そのためのトンネルだそうです。

このトンネルを冬の間は徒歩で通り、各設備まで行くのだとか片道実に6時間の行程で、職員さんの苦労の上で我々は電力を安定的に使えるわけです。ありがたやありがたや

とまあ、色々と書いてきましたが、実に上手くまとめてあるページを発見したので、こちらを見れば私の拙い解説などは全く無用でしたしかしそれでも話はまだ続きます

http://4travel.jp/domestic/area/hokuriku/toyama/kurobe/unazuki/travelogue/10484178/

 

そんな感じでゆっくりと1時間近くかけてトロッコに揺られた我々は、終点の欅平駅までは行かず手前の鐘釣駅までにしておきました一応事前にガイドを見ていたのですが、鐘釣なら黒部川の河原に降りて足湯に浸かることもできるし、特に泊まりでもないので、わざわざ終点まで行かなくても良いかなと。

大抵の方は欅平駅まで行きますが、鐘釣駅で1/3程度の人が降ります。そのうち大部分の人は再度トロッコに乗って終点まで行くのでしょうね。ちなみに一般観光客が降りられる駅はあと手前の黒薙駅しかありませんが、そこでは数人しか降りません。あまり見るべきところが無いようなので。

それで鐘釣駅で降りると、我々はまず帰りのトロッコの座席予約をしました観光シーズンのトロッコは常に満員で、団体客の姿も多数散見されます。なので席を予めとっておかないと、最悪帰れないということにも成りかねません

次のトロッコは1時間後のものが一本ありましたが、ゆっくり見て回りたいので、我々は2時間後のトロッコを選びました。すると駅員さんから「えっ?こんなところに1時間もあれば見て回れますから、そんなに長く居たら時間余りますよ」と言われました

それを聞いて、我々は「じゃあ間をとって一時間半後のやつにします」と言いました。すると駅員さんは「なんて物好きな人たちなんだ」・・・とはさすがに言いませんでしたが、不思議そうな顔で座席をとって、チケットを我々に渡してくれました

ちなみに我々の後のお婆さんは数分後に発車するトロッコの席をとっていました。この方にとってはトロッコ電車に乗って景色を楽しむこと自体が目的だったようです。そういうのもアリでしょう。

しかし我々はこの後衝撃の事実を思い知らされるのでした

 

鐘釣駅で降りた我々は、黒部川の河原に湧き出る足湯を目指して歩きますと言うか、駅から一本道でそこしか行くところはありません皆同じ方向に向かって歩きます

河原に降りる前に「足湯」と書かれた人工の足湯がありましたが、こちらは有料で、どうやら足が悪くて河原に降りれない人のために温泉をくみ上げてきているようです。最初「えっ、これが目的の足湯」と思いましたが、皆スルーしているのでここが目的地ではないようです

やがて河原が見えてきて、階段が脇まで続いています。それを降りていくと下には黒部峡谷鉄道の職員さんかどうかわかりませんが、ヘルメットを被った作業員のような方が、観光客が岩場で足を滑らせないように注意していました。

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そうやって河原に降り立つと、既に大勢の人が足湯に浸ってほんわかしていました我々も早速足を浸けますあぁ、暖かい山の肌寒さと足湯の温かさの対比が実に心地良いです川の流れる音を聞きながら、対岸の山の斜面などに生い茂る樹木を見て、非常に癒されます

誰もいなかったら裸で入っても良いくらいで脱衣所もあるのですが、さすがにこれだけ観光客が居て全裸になっている人はいませんでした。子供くらいですね

それにしても地熱の力はすごいですね。地下からこんな暖かいお湯が湧き出てくるとは。地球は表面だけ冷え固まって地面になり、あとの大部分はマグマでドロドロと対流している、というのを実感します。それでマグマが動くから地震が起こるようですが。

そんなことを考えながら足湯に浸ったり、岩場で写真を撮ったりしながら時計を見ると、駅に着いてからまだ30分ほどしか経っていませんそして鐘釣駅の散歩コースはここが終点で、これ以上見るべきところは特にありません。げげっあと1時間ほど時間があるけど、どーしよう

他の観光客は足湯を堪能すると、帰り支度を整えて駅に戻っていきました。やがて次の列車から降りてきた観光客が降りてきて、観光客が一巡。やがて彼らも帰っていって・・・を繰り返し。ヘルメットを被った職員さんが「足湯の好きな人たちだねぇ」というような目線で我々を見ています。

しかし他にやることが無い我々は、そのまま足湯でややのぼせかけていましたそんな我々を知ってか知らでか、見知らぬ観光客のおじさんに「おたく、足の色良い色になってるねー(赤いねー)」と言われました

 

何とか足湯で結構な時間を費やせたので、我々は駅へと戻ることにしました。途中、万年雪が見られる展望台があったので行ってみました・・・が、すっかり溶けて跡形もなくなっていましたどうやら我々は一万年に一度の奇跡的なタイミングに出くわしたようです皆もとりあえず万年雪がある態で記念撮影をしていました

トロッコが来るまであと10分位あり、余裕だなと思って我々はトイレに行きましたすると長い行列がぶっちゃけ男性用はすぐ進むのですが、女性用は待ち時間が長くなります。私が済ませて出てきても、嫁は先ほどと同じ位置で列は一向に短くなっていませんでした

ようやく嫁がトイレに入ったところで、駅にトロッコが入ってきてしまいました私は内心焦っていたのですが、焦ってもこればかりは仕方ありません発車ベルが鳴り出した頃に嫁が出てきて、我々は急いでホームへと走ります折角早めに駅に向かったのに、乗り遅れては台無しです何とかギリギリのところで乗り込めましたが、もう席がほとんどなかったので、私と嫁はバラバラの席になりました。

私は最後尾の車両の後ろの方の席になり、車掌さんの程近くに座しました。私の後ろには、どうやら関西の方からやってきた家族4人が座っていました。その家族は車掌さんによく話しかけ、車掌さんも気さくに応じて何でも応えていました。黒部峡谷鉄道の社員さんは観光で成り立っていることもあって、皆さん愛想が非常に良い感じです

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なので、流れる景色を見ながら「この辺りは掘ったらいくらでも温泉が出てくるんです」「機関車は一両2億円するんです」とか色々後ろの方から聞こえてきて、私も「ふんふん、なるほどー」と聞き耳を立てていました

ただ小学校低学年っぽい子供が二人いて、二人とも峡谷の崖が怖いらしく、トンネルから出るとすぐに「うわーっ」と顔を下に向けていました。その度に私の背中に彼らの頭がガンガン当たり、私はトンネルを抜ける度に背中が「痛っ、痛っ」となりました。

親の方は車掌さんの話に夢中で、子供の頭突きに気づいていない様子私も彼らが悪気があってやっているわけではないので特に注意もできず、終点の宇奈月温泉までの小一時間、ただひたすらトンネルが終わらないように願っていました

 

宇奈月温泉に戻ってきた我々は、最後に温泉に入って帰ろうということになりましたただ目的とする「とちの湯」を必殺iPhoneで地図を検索したのですが、山の中なので道がどうもはっきりしません

とりあえず一旦「やまとや」という豆腐屋さんで、この辺で有名なスィーツ「豆腐プリン」を買って食べました味は豆乳チックで、非常にヘルシーな感じの美味しさがそこで「とちの湯」への行き方を教わると、我々は車で急いで向かいます何故ならそこは18時で終わってしまうということで、あと一時間くらいしかありません

既に日が落ちかけて、丁度「マジックアワー」(この前映画「マジックアワー」を観た時に言っていた、映画の撮影などで一番画が映えると言われる、空が紫色がかる夕暮れ時の時間帯)の頃合。我々は黒部川にかかる橋にさしかかります。

すると橋の真ん中にぬいぐるみのようなものが落ちているのに気付きました。スピードを落として近寄ると、それはなんと野生のサル車が近づくと急いで橋の欄干の方まで駆けていき、我々をじっと睨みます

更にもう1頭橋の欄干の上に繋がっていたのですが、数十メートル下に黒部川が流れる高さのところで、彼らは怖くはないのでしょうかそれにしても私は生まれて初めて野生のサルを見ました。サファリパーク的な感覚にちょっと感動

それを過ぎて少し行くと駐車場が見えてきました。そこに車を停めて、我々は「とちの湯」に到着そこは市営の温泉施設なのですが、新しくてキレイなところです500円で入れるので、いわば温泉街の銭湯という感じでしょうか。

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我々が着いた時には17時を過ぎていたので、営業時間の最後の方。ほとんどお客さんはいないようで、男湯では皆丁度あがって着替え終わったところ。私が入る頃には貸切の状態でした。そこで私は驚きの体験をするのでした。

http://www.kurobe-unazuki.jp/?p=744

 

「とちの湯」は露天風呂と室内風呂の二つしかない施設ですが、脱衣場から出てビックリ。露天風呂の絶景っぷりが半端ではありません秋が深くて緑とやや黄色、ところどころ赤みがかった峡谷の景色に、ぽっかり浮かぶ満月そして遠く峡谷を走るトロッコんんー、むっちゃ最高やん

我々が行った時間帯が多分ベストだったのでしょう。薄暗さが増して藍色がかってくると、対比的に満月の色合いが濃くなり、一瞬ごとに景色に深みが増します。遠くから聞こえるトロッコの汽笛。そして下を覗けば流れる黒部川とせせらぎ。いやはや、今まで人生で入った露天の中でもベストオブベストのシチュエーションです

これでさっきのサルでも露天に入ってきたらもっと面白かったかも知れませんが、入ってくるのは野性の昆虫だけそして露天風呂の中で数匹死んでいましたが、それも自然の一部。看板には「虫さんもお風呂に入りたがっているので、そっとしておいてやってください 支配人」と書いてありました

いやー、これは本当に良かったです私は誰も居ないのをいいことに、桑田佳祐の「月」を鼻歌交じりに歌っていましたあまりにも良すぎてのぼせそうになりましたが、辺りは真っ暗になって月とトロッコのライトが浮かび上がる景色を最後に目に焼き付けてあがりました。

そんなわけで我々にとっては最高の休日になりました。皆さんも機会がありましたら是非宇奈月温泉に来られたら良いと思います。これは最高の癒しと、この景色を独り占めできた最高の贅沢感を同時に味合わえました是非また温泉に入りにいきたいですね

最後に余談ですが宇奈月に多かったがカメムシ。それはもう尋常じゃないほどの数のカメムシが飛び回って、トロッコの車内にも数匹入り込んできていました。しかし何よりびっくりしたのが、とある駅舎の建物の壁一面にビッシリとカメムシが張り付いていて、カメムシでコーティングされていたこと。あまりの異様さにビックリしてカメラに収めることができませんでした

そして、最近我が家の周りにもよく見るようになりました。車にくっついてきたのでしょうか?実は今でも私の車にくっついているのです(つげ義春風に完)

 

番外編

 

富山にはブラックラーメンなるものがあり、結構県外の人には評判が良いです。今回の宇奈月温泉旅行の帰りに、我々は夕飯としてそれをチョイスしました「大喜」というお店で生まれたもので、汁が真っ黒になるほど濃い醤油ラーメンですが、元々は貧しい労働者がラーメン一杯でご飯をたくさん食べられるように作られたものだとか。

私は今まで他のお店などでは食べた事があったのですが、元祖の大喜では食べたことがありませんでした。正直、今まで食べたところでは濃いめの醤油ラーメンという印象しかありません。

で、今回実際に食べてみたのですが・・・超しょっぱ想像はしていましたが、本当に醤油に浸けた麺みたいな感じですその中に大量のコショウが入っているのですが、コショウを感じさせないしょっぱさ。特に焼き豚がたくさん入っているのは有り難いのですが、尋常じゃなくくどい味

当然ライス無しでは食べられないのですが、私なんかは2杯頼んでお腹いっぱいになりました予備知識として生卵を頼んだ方が良いと言われていたのですが、生卵に麺を入れて付けて食べることで、味がマイルドになります。しかしそれでも足りない程に濃いのです水も何杯も飲みました

一度食べたら病み付きになる、ということでリピーターも多いのですが、我々にはちょっとレベルが高すぎです。ちなみに隣のおじさんは単品でラーメンだけ頼んで、汁まで飲んだ強者でした

別に「麺家いろは」というところもブラックラーメンを提供しているのですが、そこは全国のラーメンが集まってくる東京ラーメンショーで3年連続売上1位になっているとか。ちょっとそこも食べに行って、ブラックラーメンというものの最終的な評価を下してみたいと思います。乞うご期待。

 

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