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山羊カフェに行ってみた

 

先日、地元紙の記事で「山羊がいるカフェオープン」と出ていました。昨今世の中にはメイドカフェやは虫類カフェ、はたまた武将カフェなんてものまで様々あり、多種多様な趣味を余すことなく汲み取ってくれる日本文化の懐の深さを痛感できますが、山羊カフェはあまり聞いたことがありません。

そんなわけで、嫁と二人で早速行ってきましたその名も「山羊さんの恵み」という名前のカフェですが、なんとGoogleマップで住所を入れても出てこない程、人里離れた所にありますそんなわけで、既に行ったことのある人のブログを参考に、手探りで向かうことに

ところが思ったよりすんなり行って、道路の一つも迷わずにまっすぐ到着さすが地図の読める旦那、略してチズダンは頼りになります←自画自賛

思ったほど山奥に行くわけでもなく、案外近くにありましたが、車一台がようやく通れるような農道を進み、店の案内をするような看板も出ていないので、事前にちゃんと調べて行かないとまず独力で辿り着くのは不可能でしょう。店の前には「熊注意」「猪注意」の看板が山ほどあり、山羊のみならず、野生の動物たちと触れ合うことも可能な(?)贅沢なお店のようです

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そんなところにあるお店ですが、最近オープンしたばかりだけあって、場違いなほど綺麗なお店です。肝心のマスコットキャラクターのヤギは駐車場の傍に居て、外でメーメー言っていましたとりあえず楽しみは後にとっておくことにして、先にお店の中に入って一服することにしました

 

山小屋を模したような雰囲気のお店の中は冷房も効いていて、非常に快適な空間我々が行った時は既に夕方近く、長野ナンバーの車が一台止まっていて、店内に家族連れのお客さんが一組おられました。わざわざ長野からいらしたのでしょうか。

店内に入ると丁寧な挨拶で感じの良いおばさんがお出迎え。我々は窓際の席に着くと、山羊ミルクと、山羊ミルクで作られたシフォンケーキを注文。本当は山羊ミルクのプリンも食べたかったのですが、残念ながら品切れとのことでした

お店はおばさんが一人で応対されているようでしたが、それにしては山羊ミルクとシフォンケーキが出てくるのに時間がかかりますぶっちゃけミルクを入れて、シフォンケーキ切ってくるだけで良いのでは?ひょっとして、現在絞りに行っているのでしょうか?そう言えば、勝手口の方が開いたような音が・・・

やがておばさんが我々の前に戻ってきて、山羊ミルクとシフォンケーキが目の前に現れます。結局本当に絞りたてなのかどうか定かではありませんでしたが、まずは一口。山羊のミルクなんて生まれて初めて飲みます。

あぁ、紛れもなくミルクですが、やはり牛乳とはひと味違います。塩味がついているようなしょっぱさがあり、ちょっとクセがあります。やっぱり同じ草を食べる動物でも違うものなんですね。ヤギのミルクが流通しない理由がわかったような気がします

一方のシフォンケーキは柔らかく、とても美味しかったですこうなるとプリンも食べてみたかったのですが、仕方ありませんね。もっと早く来るべきでした

 

我々がそれぞれ山羊ミルクづくしを堪能していると、やがて先の家族連れは帰っていきました。彼らが出て行ってから20分後くらいにようやく車が動き出し、店の前を車が通り過ぎていったので、帰りに山羊ともう一度思う存分触れ合ってから帰ったようでした

やがて次のお客さんであるおばちゃん二人が、非常にわかりやすく甲高い声でしゃべりながら入ってきましたどうやら常連らしく「あらー、またあそこの席が空いてない。いつも窓際の良い席に誰か座ってるのよねー」と我々の方を指して言い、まずは我々にプレッシャーを与え、先制攻撃を仕掛けてきます

その後もゆったりとした空間を破壊するおしゃべり攻撃店主のおばさんも交えて話が弾みます。ただそこから山羊に関する様々な情報が耳に入ってきます

種ヤギとして雄ヤギを借りてきて、先日子ヤギが生まれたこと。そして雄ヤギと同時に約束通り子ヤギの半分も合わせて貸し主に譲ったこと。その結果、母ヤギがショックで乳腺炎になったこと。他の雌ヤギは他ヤギの子に対しては乳をやらないこと、などなど。なるほど、ヤギの世界にも色々あるみたいです大変参考になりました。

ほどなく我々も店を辞して、ヤギといよいよ戯れることにしました。

 

ヤギの元へ行くと、囲いがあって電流柵があり「触れると危険」と書いてありました。その中でヤギが雌ヤギ2頭、子ヤギ1頭。そして囲いの外の木に長めのロープで雄ヤギが一頭繋がれていました

その雄ヤギは木を中心にして半径2メートルくらいの範囲を動き回れるのですが、我々が見に来てから帰るまでの1時間ほどずーーっと地面の草を勢いよくむしゃむしゃ食べ続けていました急斜面の下り坂もロープの届くギリギリまで下りていってがっつきます。どっだけ食欲旺盛やねん

話が逸れますが、前にもブログに書いたように雑草の生命力の凄まじさに驚かされましたが、これくらい雑草の生命力が強くないと、ヤギや牛は食べるものが無くなって大変なんですね。よく荒れた山にヤギや牛を放って整地するという話も聞いたことがありますが、食物連鎖って上手くできているものだなーと妙に感心しました。

そしてヤギの写真を撮ろう・・・と思って近寄っていくと、すごくサービス精神が旺盛なのか、私に向かってのっしのっしとやってきます。すると私は噛まれるんじゃないかと思って、思わず後ずさり無論撫でることもできませんなかなかシャッターチャンスが図れずギャーギャー逃げ回る私の間隙をぬって、嫁がパチリ

髪と髭に特徴のあるヤギ
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山間の静寂の中で、ヤギの鳴き声と嫁のシャッター音と私の悲鳴が響き渡っていました。こだまでしょうか?いいえ、誰でも←意味不明

 

今度は囲いの中の小屋をのぞき込むと、かわいらしい子ヤギが居ましたふぅ、これなら近づいて撮れるな、と思ってカメラを構えると、子ヤギもサービス精神が旺盛で超ドアップのドヤ顔で近づいてきます

そしてやっぱり子ヤギにも噛まれるんじゃないかと思ってあわてふためく私傍であきれ顔の嫁だって、ドアップで見る子ヤギは、宇宙人のような顔をしているんですもの・・・

ビビッてシャッターチャンスを逃したものの、子ヤギの迫力が伝わる写真。
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離れてみると、こんなにも可愛いらしいのですが・・・
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近づいてビビリながら撮ると、白目でやっぱり怖い
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囲いの中には雌のヤギが2頭居ましたが、乳の辺りがもうパンパンに膨れあがっていて、触るとすぐにでも絞れそうな感じになっていました。ちょっと病的なくらいに膨らんでいて、さっき言っていた乳腺炎というやつでしょうか?何か痛々しい感じもしましたが、あれが普通なのかも知れず、素人の我々にはちょっとわかりませんでした。

我々がヤギを堪能していると、若い女性二人がやってきて、きゃーきゃー言いながら写真を撮っていました何かあまりにものめり込みすぎて、電流柵に思いっきり触れているようにも見えましたが・・・あれ?平気なんですか?テンションが上がりすぎて、案外大丈夫みたいです若いって素晴らしい
(注:多分ギリギリ触れていないだけなので、実際に触ると危険だと思います

そんなヤギを十分堪能した我々は帰ることにしました。

 

帰りにスーパーに寄って買い物へ行こうということになりました。うちの嫁は自然食品が大好きなので、自然食品を専門に扱うスーパーで買い物をするのが大好きな人です。食品を買う時も原材料のところを見て、添加物やらを使用しているものは絶対買いません人から貰うのも拒否する程の徹底ぶりです。

その代わり、やはり自然食品のスーパーは一つ一つが高く、いわゆるメーカーの品はほとんど置いてありません。たまたま今回行ったヤギカフェの近くに、その自然食品スーパーの支店があるので、ついでにそこで買い物をしていこう、ということになりました。

初めて行く場所でもiPhoneは本当に便利です。GPS機能で迷わずにカーナビ代わりに使えます。目的地の近くまで行くと「○○スーパー建設予定地」という看板があって工事が進んでいました。そのスーパーは嫁の好きな自然食品のスーパーとは対極を成し、徹底した安売りを武器に店舗を拡大してきています。今のご時世、どこも競争が激しいものですね

そんなわけでそろそろ目的地に到着・・・と思いきや、あれあれ?なかなか目的地にたどり着きませんよここの道だと思って行っても、全然スーパーが見あたらず、グルグルと同じ場所をさまよい続けました。折角ヤギカフェまでは一発で到着したのに、そこから近いはずのスーパーになかなかたどり着きません

慎重に車を停めながらゆっくりと探すと、さっきの○○スーパー建設予定地にたどり着きましたあれ?住所ここで合っているのになー。まさか・・・

 

結局諦めていつも行っている家の近くのスーパーまで行って買い物に。そこで聞いてみると「あぁ、そこ無くなっちゃったんです」と言われましたあぁ、恐るべき市場原理主義に負け、自然食品のスーパーは安売りが武器のスーパーに取って代わられたようです地元の人は一体どっちを喜んでいるのやら

やはり今のご時世、なかなか「食」に気を遣うことができなくなってきているようです。結構皆一時期報道でやれ中国産が危ない、牛肉が危ないと言われると、急に気を遣いだして買い控えるのに、しばらく経つとすぐに忘れて買い求めます。

一方で私はあまり気にしていないので、例えば今回牛肉が危ないと言われたので、牛肉が安くなっているところに目を付けてたくさん食べましたこの辺りどっちが良いとか悪いとか言うつもりはありませんが、とにかく私は「消費者の選択肢がある」ということが重要だと思います。

そう考えると、安さを競争しているスーパーは腐るほどあるので、自然食品のスーパーが無くなるのは残念です。自然食品のスーパーを求める人は、遠くまで買い求めに行かないといけなくなってきますから。

最近特に「食育」という言葉が流行っているように、食に対する知識をもっと本来は勉強すべきなのでしょう。調理師などを目指さないと特に学校で食に関して勉強することもなく、我々は漫然とスーパーに並んでいるものを信用して食べています。

金融の世界に関しても言えることですが、まずは目の前のものを自分で疑える知識を見付けること、そして自分の判断で選択できること、その土台作りが大切なのではないかと思います。そして本来学校教育は、もっとそういう部分に力を入れるべきではないかとも思います。自分の身を自分で守るためにも。

 

この話に関連するわけではありませんが、今年は大変なことになっています。台風の当たり年ということもあって、主婦の皆さんはご存じだと思うのですが、レタスがものすごく高騰したんですね何と一部スーパーではレタスが一玉600円になりました
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/30443.html

一応現段階では少し落ち着いて、うちの近所では200円程度にただ他の野菜でも概ね高くなっているものが目立ちます。冷夏で電気代が節約できたと思ったら、結局こっちで取られるんですね

昔私が東京の八重洲で働いていた頃、その年はレタスが豊作で農家は出荷調整によりレタスを破棄していました。なので一部農家の人はそれに反対する形で、宣伝も兼ねて東京駅前でレタスを無料配布していたことを思い出しました。

ところがそんな折、近所のスーパーの改装記念セールで「タイムサービスにてレタス一玉98円」という衝撃的なチラシが入っていました。他にも最近高いサンマも一匹98円とありましたが、当然「ただしお一人様○個まで」とそれぞれ制限付き。それで母が「あなたも一緒に行って」と懇願してくるので、まあ良いかと思ってついていきました。

 

私、今までスーパーのタイムサービスなんて特段関心が無く、行ったことがありませんでした。噂にはその凄まじさは常々聞いていたのですが、母が「こういうのは開始前から行っておかないと買えないのよ」と言うので、開始10分前に到着

確かに駐車場を見るともう車が満車状態で、ギリギリ停めるスペースを確保できたほど周りを見渡すと、車から次々と買い物客が降り立ちます。それは全員が石原軍団かと思わせるようなただならぬ殺気

その殺気に圧倒されるように渋々ついてきたような旦那様連中が、それぞれ金魚のフンのように連れ立って歩いていく姿が見えましたそれはまるで何か悪いことをして、一緒に謝りに行くかのような頼りない後ろ姿を想起させます

タイムサービス5分前に店内に入ると、既に野菜コーナーには目を血走らせた奥様方がお目当てのレタスを探してウロウロしていましたまだレタスのゾーンにはタイムサービスの品は並んでおらず「ひょっとしてもう終わってしまったのか?」という不安から、野菜ゾーンをグルグル回る姿は、獲物を狙うトンビを彷彿させました

とある奥様が店員に「レタスは?」と尋ねると、「あと5分ほどお待ちください」との返答が。それを聞きつけた奥様連中が、どこからともなく野菜コーナーにぞろぞろと集結。一段と人口密度を増す野菜コーナー。その一画は異様な緊張感に包まれて、空気は電気的な性質を帯びていました

 

やがて5分が経過し、品物が運びこまれます。レタスがたくさん入った段ボールが置かれるや否や、一斉に無数の手が方々からレタスに向かって伸び、私の目の前でみるみると緑の色が少なくなっていきますそのただならぬ殺気に圧倒された子供達の泣き声がこだまします

私は段ボールが置かれる前から待っていたにもかかわらず、その騒然たる光景にただただ圧倒され、全く為す術がありませんすると、やがて輪の中から忽然と一人抜け出して、私に近づいてくる人影がありました

そう、それは私の母で、彼女の両手には一つずつしっかりとレタスが乗っていました。その姿からは幾多の戦場をくぐり抜けてきた戦士のようなオーラが感じ取られ、私は現代に蘇ったジャンヌダルクかのような錯覚を受けました(ただし齢70)そして母は黙って私の買い物かごにレタスを一つ入れると、間髪入れずに次の獲物を求めて動き出します

次のターゲットは一束48円でお一人様2束までのアスパラでした。アスパラはタイムサービス前から商品が並んでいたのですが、値札は割引前の価格になっており、誰も手を付けかねていました。母がすかさず店員に「すいません。アスパラは?(タイムサービスは?)」と問い質すと、店員は慌てたように「あ、アスパラも今からタイムサービスです」と宣言します。

そこですかさずアスパラをゲットし、機先を制した我々は悠々とその場を離れることができました半瞬後、レタス地帯を荒涼とさせた奥様連中がドッと押し寄せてきます間もなくアスパラは取り尽くされ、戦場には勝者歓声と敗者のため息だけが残されました。

こうして私のタイムサービス初体験は無事ケガもなく終了しましたが、この奥様方のエネルギーを何かで電気に変換できれば、節電の必要はなかったんじゃないかと思いました

 

ところで、今でもやはり野菜が高いままで、大根とかもスーパーでは高値で並んでいます。農家の方も原発事故や冷夏で思うように野菜が育たずに困っておられるのでしょうが、何と言っても食べ物のことですから、消費者にとっては切実な問題でもあります。

そう考えると、農家の皆さんの大変さもわかりますが、一方で今議論になっているTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への参加もやはり必要なんじゃないかと思います。例えば今では外国産のレタスというのはスーパーで見かけません。これは私の拙い推論ですが、その辺にはこういった輸出入の制約が絡んでいるからだと思います。

私は前回も言及したように、国内農家に対しての姿勢は補償の議論ばかりするのではなくて、長期的に食育に対する教育こそが必要なんじゃないかと思います。敢えて厳しいことを言わせて貰えば、国内の農作物だから安全とは言い切れない部分もだってあるでしょう。

JAの指示通り一定量の農薬使用が義務付けられた農作物は、果たして本当に安全なのかどうか。皆が考えて選ばないといけません。JAの指導を守らず無農薬でやっていこうとする農家を排除し、その商品を取り扱わないというJAの体勢こそ、日本の農家の発展を妨げている部分があると思います。

どうも政府、特に民主党の一部では農家、JA=貴重な票田と考えている節があるようでなりません。確かに地方の一票は都会の一票より大きいですから。

無論、生活できなくなる農家の方々への配慮も大事ですが、その40倍ともされる農家以外の消費者のことを本来もっと考えるべきではないでしょうか。消費者から選択肢を奪うべきではないと思います。

一方で農家にはやはり国外への輸出や、若い世代の農業経営指導などの気概を持って頑張って貰いたいとも思います。私の地元も農家が多いですからその大変さはよく分かりますが、農家以外の産業が外国との競争で苦しんでいる中で、農家も残念ながら例外ではないでしょう。それぞれが手を考えて、色々試していかないといけない時代と思います。(最後は真面目に締めくくって完)

 

 

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