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バベルの塔でブリリアントなひとときを

 

先日、富山県小矢部市にある「クロスランドおやべ」というタワーに嫁と行って来ました。このタワーは平成6年に散居村で有名な砺波平野を一望できるランドマークとして完成。全国で20あるタワーの一つで高さ118m。一応日本海側では最高のタワーですが、もう一つは福井の東尋坊タワーしかありません

正直私は「こんな田舎のど真ん中にこんなものを建てて正気か・・・」と思いつつ、今まで一度も行ったことがありませんでした。ところがそこの展望台で地元の美味しい店のケーキを食べながら景色を楽しむイベントが行われるということで、スィーツ(笑)な私は、これを機に一度行ってみることにしました

それは地元の新聞社主催のイベントで、前売り券がその新聞社でも売っているとのことだったので、金曜に買いに行ってみました。私は新聞社というところに初めて行くので、少しドキドキしてビルに入っていきました。

ところが今は節電もあって、ビルの中が薄暗くシンとしていました1Fのサロンには誰もおらず、受付にも人はいませんどこに行けばチケットが買えるのはわからない私は一階をウロウロしていました

するとエレベーターの脇に各階の案内が書いてあり「3階 事業部 チケット販売・・・」との表記が。それでエレベーターに乗って3階へ

ところがエレベーターが到着したので出てみると、1階より一層薄暗い廊下に出てしまいました廊下の両脇に金属製の扉が8つほど並んでいるのですが、どれも開きませんそもそもやはりシンとしていて人気が全く感じられません私のイメージでは新聞社というと、電話が鳴り響く喧噪の中でせわしくなく人が走り回り、とても忙しそうなイメージがあったので、その雰囲気は何か異様なものを感じました

えっ、ここ本当に新聞社?ひょっとして間違えたビルに入ってから全然人に会いません普通のビルだってもう少し人気ありますよちょっとバイオハザード的な恐怖さえ感じ始めた私は、再度エレベーターに乗って1階へと戻るのでした

 

一旦1Fまで降りた私は、先ほど見た案内板をもう一度よく見てみましたすると「事業部 チケット販売」と書いてある案内が2階と3階の間辺りに書いてあり、どうも2階の方に書いてあるような感じにも見えましたんー、じゃあ2階に行ってみようかな?

今度は2階に昇ってみると、一つだけ電気の付いた大部屋があり「事業部」と表記がありました他にも編集部など4つの部が内在していて、基本的にはここの一室で全ての機能をまかなっているようです。

「あぁ、あったあった」と入ってみると、大きな部屋の中はガランとしていて、4人だけおられました。皆取材に行っているのでしょうか。そしてその残った4人はワイワイとテレビで相撲を見て楽しんでいるようでしたおいおい、仕事は・・・。まあ、これも仕事の一環かも知れませんが

私が「あのー」と言うと、一人おじさんが「はい、何でしょう?」と応対してくれました。
私「今度クロスランドおやべで催されるスィーツのイベントのチケットが欲しいのですが
おじさん「いつの分ですか?」
私「日曜の分を2枚
おじさん「ちょっと待ってね・・・あれ?日曜の券1枚しか残ってないや他の日なら腐るほどあるんだけど
私「他の日じゃちょっと・・・休みの関係があるもので」

おじさんは他の支局などに確認してくれて、他の支局なら余っているということでしたが、わざわざ前売り券を買いに他の支局まで行くのも面倒臭いので、とりあえずその1枚だけ買いました。

それにしても油断していました。正直一々前売り券なんか買わなくても大丈夫だろうと思っていたのですが、この分だと案外競争率が高そうです仕方ないので当日早めに行こう。ダメなら嫁と大人げないスィーツの争奪戦だな、と思いました

 

結局前売り券を一枚しか買えなかった我々まあイベント自体は午前10時からということで、開始早々から並べば当日券がゲットできるでしょう

・・・そして当日。起きて新聞を見てみると、そのイベントの記事が目立つところに取り上げられていましたげげっここにきて追い込みをかけるように告知しなくても良いじゃんお客さん増えたら当日券が益々買いにくくなってしまう・・・と思ったのはお昼頃。つまり、我々は思いっきり寝過ごしてしまったのですね

それから急いで車で出かけてクロスランドおやべに到着正直田んぼの真ん中にドドンとバカでかい塔がそびえ立っているものと思っていましたが、周りはそれなりに整備されていて、特に塔の周りは一つのテーマパーク化し、総合的に大人も子供も楽しめる遊園地感覚になっていました

クロスランドおやべのHP
http://www.city.oyabe.toyama.jp/cross/

↓曇天の中でそびえ立つタワーはまさにバベルの塔チック?
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まあその辺りはまたスィーツを食べてからゆっくりと楽しむことにして、まずはタワーに上らないと駐車場に車を停めた我々は一目散に入場券売り場へと向かいます「入場券売り場はこちら」という看板を見つけて、その矢印の示す先に歩を進める我々そして矢印の先に我々が見たものとは・・・

「空中カフェ当日券は完売致しました」
その文字に我々は、まるでAMEMIYAの「冷やし中華はじめました」的な超ド級の衝撃を受けたのでした当日券〜完売しました〜

結局当日券をゲットできなかった我々ですが、タワーの展望台まで上る券は買えたので、無事二人でクロスランドおやべのタワーに上ることはできましたそれにしても、とりあえず前売り券を一枚だけでもゲットしておいて正解でしたもしこれで全くスィーツを食べることができなかったら、わざわざ小矢部くんだりまでやってきた目的の半分を見失うことになるところでした

エレベーターに乗って1分程度で展望台へ。私高所恐怖症なので、高いところは苦手ですしかし高いところから見下ろす雄大な景色も見たいし、美味しいスィーツも食べたい二律背反な私

展望台に達すると、辺り一面緑の風景さすがは田舎のど真ん中に建ったタワーですが、この辺りは都市部のタワーとは一線を画し、見晴らしは最高です都市部のタワーに上っても、結局周りに見えるのは高層ビルばかりですからねタワー近くをグライダーが飛んで我々にアピールこの辺りも山間のタワーらしいところです。

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そして肝心のスィーツですが、一人分のチケットしか手に入りませんでしたけれど、実は3種類のスィーツを少しずつ食べることができるので、案外二人で分けて丁度良いくらいの量でしたスィーツはどれも地元の名店のもので、それぞれ独創的な形をしつつ、味はしっかりしていて美味しく、とても満足できましたまたコーヒーも非常に美味しいコーヒーで、我々は大満足でした

慌てて食べてしまったので、スィーツの写真を取り忘れましたパンフレットの写真でお許しください。
http://www.city.oyabe.toyama.jp//cross/event/flyer-cafe.pdf

美味しいスィーツを食べて満足した我々は、ゆっくりと夏の景色を愛でることにしました。

 

クロスランドおやべの属する小矢部市は、一風変わった市でもあります。写真のように田んぼの中にメルヘンチックな建築物が並びますが、公共の建物のコンセプトがメルヘン。というか、何故かメルヘンで推しています

↓ちょっと見え辛いと思いますが、中央上部辺りにあるオレンジ色の建物は公民館
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↓メルヘン建築についての小矢部市HP
http://syougai.city.oyabe.toyama.jp/project/1112000/161/161_5.htm

ところで、今回どうしても紹介したいのが小矢部市のマスコットキャラクター「メルギューくん」ですまずは下記の小矢部市のHPで確認してやってください。ゆるキャラ初(?)なんと頭が燃えています

↓小矢部市HP
http://www.city.oyabe.toyama.jp/

何故こんな前代未聞のキャラクターが生み出されたのか。実はこれは小矢部市と石川県の境にある倶利伽羅峠で、かつて行われた源平の合戦で用いられた火牛の計に由来します。源氏側の源義仲が牛の角にたいまつを付けて敵陣に放ちます。頭に火が付いた牛は当然大暴れしますから、それを利用して敵陣を大混乱に陥れるわけですね。そんな奇襲によって平家軍に大勝しました。今考えるととんでもない動物虐待です

それが後世に伝わって、小矢部市では火牛まつりというのをやっています。そんなわけで、火牛は小矢部市の象徴なんですね。そんな火牛に上述のメルヘンで売っている小矢部市のコンセプトを合体させて誕生したのがメルギューくんと言うわけです。

しかしこのゆるキャラ、頭に火が付いているのに笑顔ですしかも実は恋人のメルモモちゃんもいるのですが、互いに頭に火が付いています焼けぼっくいに火が付くという言葉もありますが、これは一体どう解釈すれば良いのでしょう?二人の恋は夏の花火のように儚く散ってしまうという、悲哀すら込めた奥深いキャラなのかも知れません

 

ところで、このクロスランドおやべは恋人の聖地として認定されているそうです。何のこっちゃ、と思いながら展望台から地面を見下ろすと、ハート型をした島が見えましたなるほど、こういうことか。しかし、これで聖地なんて言われても・・・

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それ以外にも仕掛けと言いますか、タワーの周りの地面には円状に文字盤が書かれていて、どうもタワーを日時計として見立てている様子なるほど、よく考えたなー・・・と感心していたら、実はそうでもないみたいで、単なる柄、デザインなのだとか別に影がそれに合わせて時刻を示すようにバランスがとってあるわけでもないそうで。全く、なんて紛らわしいものを

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そんなこんなで展望台もひとしきり堪能したので、我々は地上に戻りました。やはり高所恐怖所の私としては、地に足がついているのは良いですね

最初にもお伝えしたように、クロスランドおやべの周りには子供が遊べるようなアミューズメント施設が揃っているのですが、その中で最も個人的に気を引かれたのは「鉄道」敷地内に線路が張り巡らされていて、子供用のミニ鉄道なのですが、踏切やらトンネルやら色々と用意されていて、案外リアルにできています。子供達がキャッキャ言いながら楽しそうに乗っていました

「電車でGo」とか大好きな私も本当は乗りたかったのですが、子供を連れているわけでもないので、グッと堪えて我慢しました。それが大人のやせ我慢というものですちなみに小矢部市マスコットキャラの「メルギュー号」もありました
※なお、ミニ鉄道は毎日運行しているわけではなく、子供の多く来そうな時しか運行していないようなので、目当てに行く場合は事前に調べてから行った方が良いようです。
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↓こんな動画があったので、疑似体験できます。


他にはパットゴルフ場や二人乗り自転車のサイクリングロード、そして何故か陸上自衛隊ヘリの展示までありました。他にも色々な施設が用意されていて、正直全体のコンセプトに統一感がありませんが、とにもかくにもなかなか楽しめたランドマークでしたそんなわけで夏休みには是非一度、訪れてやっていただければと思います(完)

 

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