その71:たった一つの次郎柿
お彼岸も過ぎ、秋も本番を迎える
時節となっていますが、今年の秋
はちょっと例年と雰囲気が違う
ように感じます。先ず気温が異常
に高く感じることです。真夏日が
連日のように報道されています。
晩秋から初冬にかけての楽しみの
一つに干し柿作りがあります。
今年もどんな干し柿ができるか期待
に胸を膨らましておりました。
しかし、その期待は出来きそうにも
ありません。材料となる渋柿が早々に
熟しどんどん落ちてしまい、この時
期、柿木には秋を感じるオレンジ色
に色付いた風景は見られません。
実の熟し方も例年と異なります。
葉っぱも一気に落ちてしまう始末・・。
何かが変であります。
組の老松さんのところの、お隣り峰山
さんのところの次郎柿もほとんど実を
付けておりません。昨年に続いてのこと
であります。とにかく異常であります。
この時期、一気の落葉は見たことがあり
ません。地球温暖化による気候変動が
このような形で顕在化しているのかも
知れません。柿木も自己防衛上実を落
とし落葉を早めているのかも知れませ
ん。今年の干し柿作りは諦めました。
今年は秋を感じる干し柿の簾は
見られません。大変残念です。
次郎柿も同様です。殆ど実を落とし、
一つだけ健気に実を残してくれてい
ます。私が佐久間にきた年、平成19
年の次郎柿は大豊作でした。昨年20
年は零、裏年でやむ得ないと思って
いました。しかし2年連続となると
何かおかしいと思わざるを得ません。
このたった一個の次郎柿、食べるには
惜しい気がします。
さてどうしようか・・・。
写真上段:実の付いていない柿木
写真中段:下段:唯一の次郎柿です。
写真いずれも拡大できます。