愛知のシャクナゲ

 愛知のシャクナゲ (松下健次さんの諸説を中心に) 細葉シャクナゲ  クルマザキ・ヤエザキ・トキイロ・モモイロ・シロバナの5種類。クルマザキは今はない、(花冠は 五全裂、裂片は倒卵状円形、円あるいは凹頭楔脚有、斑点、分布、邦内。「鳳来町自然と文化」)。ヤエザキは変異は続かない、原種の八重咲きではない。 シロバナ・ブロッチの色が薄紅色、薄緑、薄黄色などがある。 シロバナ細葉シャクナゲの最初の発見者は昭和5年4月、山本隆さん(鳳来町河合)が国有林河合地内で発見。昭和12年5月3日栃代でも発見、それが新聞に。
ムラノシロ 名古屋の村野時哉さん(昭和12年没)がムラノシロ、クルマザキを持っていた。産地不明。産地 調査の結果、三重県菰野から鈴鹿の山奥で発見した白花のホンシャクナゲと判明。
花は小振り、蕾 から純白、7裂く、花房はまとまり、ブロッチはほんの僅か。鈴木吉五郎さんがムラノシロと名付けた。現在もある。
鳳来1号  棚山で発見。松下さん命名。純白でブロッチは紅色。
鳳来2号 (白雪)  鳳来町七郷一色黒沢の請井貢さん発見。白花黄色ブロッチ、志田さん白雪と命名。
小松白(松雪)  鳳来町巣山の小松白治志さん所有。そのころ七郷一色の大島集落の請井さんの庭にあったものを接ぎ木。産地由来は不明。細葉白花の緑ブロッチ、志田さんが「小松白」と命名→松雪と命名
安藤白  鳳来町玖老勢の安藤才一さんが鳳来山と棚山の分農で発見。穂木を接ぎ木。安藤白と仮名をつけた。
大平白(「白鳳」)  鳳来町大平の森祥来値さんが鳳来寺山の裏山で発見。大平白と仮名をつけた。赤ブロッチ、後に太田勝利さんよって国際名称登録「白鳳」となる。
明神白  設楽町神田、伊藤稔さんが昭和60年頃、明神山で発見。接ぎ木。花の咲き始め僅かに紅、純白で はなく酔白。接ぎ木に強い。 
斑入り細葉シャクナゲ  鳳来町の手塚園芸店で購入したとの情報あり。
三河白(段戸山ホンシャクナゲの白花)  志田行弘さん、柴田義一さんが段戸山山麓、足助町大多賀の鈴木長さん宅で発見。
大石白  稲武町の大石医院で発見。6,70年前鈴木さんの裏山に有った白花を大石医院に植えた。接ぎ木して稲武町長古橋さんの玄関前に植えた。大石医院は足助町の鈴木長さんと姻戚関係。稲武町の太田雅清さんも姻戚で鈴木長さんの白花を植えている。町長は白ではなく酔白とのこと。
神田白 設楽町神田の伊藤稔さんのものを接ぎ木。段戸のキビウで発見したもの。
西川白 平成7年斎藤さんが段戸のシャクナゲ峠で発見。花は未確認。
段戸白 平成11年斎藤さん、松下さんで旭村の柴田さん宅の白花調査。大多賀に原木があるとのこと。接ぎ木。志田さん発見の段戸白か。段戸白は三河白と異なり葉の裏が濃い褐色。三河白と区別つく。 愛知県では細葉シャクナゲの白花5個体、段戸山産の白花個体が4個体発見されている。
鳳来旭 平成21年太田勝利・山本宗秀さん発見。太田さん国際名称登録。 黄色味かかった白花に赤いブロッチと赤筋が入っている。
双鳳来 ダブル咲き。太田勝利さん発見。吉村英二さん国際名称登録。