「社会福祉法」が制定され、介護保険制度の定着・認知が日ごとに伸展する中で、高齢者福祉を中心とした社会福祉の各現場では、一層のサービスの質の向上が問われている。
新たな法律、条例等の制定や現行制度の改正を通して、時代は利用者が福祉サービス提供事業者(以下事業者と言う)を選択する方向へと確実に移行している。このような流れの中で、事業者に対してより質の高いサービスを提供することの必要性を理解させ、さらに利用者満足度向上のための手法を習熟させ、それぞれの施設の中に顧客重視の思想と仕組みを構築することが可能となれば、これこそ法の精神に合致した利用者本位のシステムであり、国民に対する利益の寄与は大きい。また、事業運営上での「継続性」及び「信頼性」に関し、法人格を有することが必須の要件となる。
当方人の設立発起人は、ISOの審査、コンサルティング、教育・研修等を業とするグループであり、ISOの「顧客重視」の手法を持ってすれば、必ずや福祉サービスの質の向上が図られると考察した。
当法人は、事業者に対してこの法の精神の啓蒙活動を積極的に行うと共に、事業者との契約による第三者評価を実施し、さらに事業者からの要求、あるいは事業者が必要とする改善事項に対しては専門的な見地に立っての適切な助言および支援を実施し、事業者の提供するサービスの質の向上を図ろうとするものである。
