THE SQUARE〜T-SQUARE アルバム編

超個人的アルバム・レヴューです。
一部のアルバムについては
タイトルをクリックすると曲ごとの解説もあります。


アルバムタイトル 解説
LUCKY SUMMER LADY
(1978)
聴く度に新鮮さを感じる1枚。未だ古さを感じさせない曲のポップさは半端じゃない。高校の頃、友人(♂)が裏ジャケ(パンチラ)を見るのが楽しみだった情けないエピソード有り。
MIDNIGHT LOVER
(1978)
ダイレクト・カットといういわゆる「一発録り」の大胆な作品で、曲間の「無音の緊張」が絶妙。私的に「ジャズ」な1枚。当時はいつも途中で寝てしまい、全部通して聴いた記憶無し。これが聴けたら「大人」だと思っていた(苦笑)
MAKE ME A STAR
(1979)
ポップな上に遊び心満点の1枚。1曲目の「MR.COCO'S ONE」のコーラス部分を初期のライヴでは安藤さんと田中豊雪さんが歌って(!?)いたよーな。。。(間違ってたらゴメンなさい)「STIFF NAILS」と「TEXAS KID」は今でもライヴでは定番曲。アルバム最後の「どんちゃん騒ぎ」は最近ファンになった人が聴くとビックリするかも。
ROCKOON
(1980)
これを手にしたときから私のT-S暦が始まった記念すべきマイ・ファースト「SQUARE」アルバム。ロックテイスト溢れるインスト曲とポップなヴォーカル曲のおかげで(?)すんなりこの世界に入れたのかもしれない。初めて安藤さんにお会いした際ジャケットにサインをしていただきました♪
MAGIC(1981) 当時のディスコ流行りを意識した1枚。タイトル曲は当時カナダでシングルカットされ、マリーンがカヴァーしたことでも有名。タモリがゲスト参加してるのも異色。当時の初回版は様々な仕掛けがあってまさに「Magic」な1枚だった。(CDではまったく再現されていない)
脚線美の誘惑
(1982)
「歌もの」路線から初期のサウンドに戻った1枚。服装も統一感を持ち一気に「さわやか・オシャレ路線」に突入。メンバーの一新でビジュアル的にも表に出てきた。(Dr.の長谷部さんは元ジャニーズ事務所所属、key.の和泉さんは「笑っていいとも!」の金曜日の1コーナーにレギュラー出演していた)マクセルのCM曲にも使用されいろんな所で耳にする機会が増えて来た。
うち水にRAINBOW
(1983)
トータルコーディネーターに「ユーミン」こと松任谷由実を迎えてフュージョンをさらにポピュラーにした1枚。曲での「遊び」がなくなった反面(?)中ジャケがかなりコミカルでたまらない。このアルバムから全国的ツアーが始まり、名古屋公演を見た私は曲と共に人間的にも安藤さんのファンに。ビートルズのカヴァー曲「Hello Goodbye」は見事にスクエア・サウンドに変身した。
ADVENTURES
(1984)
サントリーのCMに伊東さんが出演したことで女性ファンが急増したのはこの頃から。現在の音楽形態はここで完成されてるといっても過言ではないと思う。和泉さんの曲が際立って来たのもこの頃から。
STARS AND THE MOON
(1984)
フュージョン=夏のイメージが強い中「秋」を意識したアルバム。ジャケットは「E.T」からイメージをもらったらしい。。。ストリングスの使用により音の深みが増し哀愁をより強く感じる。当時辛い時期を強いられていた私にとって「癒し」になっていた1枚。暇さえあれば聴いていた。特典でポスターをもらったのがすごくうれしかった。
R・E・S・O・R・T
(1985)
ハワイ録音。「OMENS OF LOVE」と「FORGOTTEN SAGA」は名曲。当時発売されていた事に気付いていなかった私は偶然入った雑貨屋で流れていた曲を聴いてレコード屋に走ったという逸話有り。ライヴに行けなかったのが悔しかった。
S・P・O・R・T・S
(1986)
アルバムタイトルのせいかスポーツに関連する曲が多い。メンバーの水着姿は見てるこちらが恥ずかしい(照)打ち込み色が強く、周りでも賛否両論だった1枚。今の会社に入ったのはこの頃。
TRUTH
(1987)
言わずと知れた大ヒット曲「TRUTH」を含むメガヒットアルバム。ここから「伝説の5人」は始まった。。。1曲目からなんともいえない感動を覚えた記憶がある。
YES,NO.
(1988)
アメリカ進出を意識した作品でアメリカ・ツアーをしたのもこの頃。初めてCDで発売になったアルバムだったので音の良さが際立った。今になって思えばレコードも買っておけばよかった。安藤さんのヒゲはこの頃から。。。
WAVE
(1989)
T-SQUARE改名第一弾アルバム。「THE」が「T」になったことで「屁(へ)がなくなって匂わないサウンドをお届けします」というのが和泉さんのライブでの決まりゼリフだった(苦笑)ロック色が強かった前3作に比べてフュージョン色の強い仕上がり。現在のライヴの基礎はこの辺から出来上がった。
NATURAL
(1990)
アメリカ・フュージョン界で一番T-Sに近いと思われるバンド「リッピントンズ」のラス・フリーマンとの共同プロデュース。タイトルが表わすようにポップながら自然体な落ち着いたアルバム。野外ライヴにピッタリの曲が多い。初参戦した駒ヶ根の野外ライヴは最高だった。伊東さんはこのアルバムを最後にソロになった。
NEW-S
(1991)
フロントが伊東さんから本田さんに変わっての「ごあいさつ」アルバム。ソプラノサックスの使用で曲に広がりが出た。ファンクラブから突然届いたビデオは衝撃的だった。アナログがデジタルに変身した瞬間のような作品。名曲揃い。「TRUTH」もS・SAX ver.で新たに発売された。
IMPRESSIVE
(1992)
なぜかいきなりジャケットが変わって驚いた(私が持っているのは初回生産分(?)で、紹介されているジャケットは現在発売分)。ライヴ会場に本田さん目当ての女性ファンが急増。このアルバムは珍しくあまり聴き込んでいないような気が。。。
HUMAN
(1993)
この頃の中では一番中身の濃い作品。「PLAY FOR YOU」は安藤さんの人柄を感じさせる曲。
夏の惑星
(1994)
久々にT-Sらしいフュージョン系ポップアルバム。本田さんのバラード「SWEET SORROW」は逸品。
WELCOME TO THE ROSE GARDEN
(1995)
イギリス録音。一軒屋を借りてレコーディングに臨んだとか。ライブでの使用頻度が高いのはイイ曲が多いせい?
B.C.A.D.〜Before Christ & Anno Domi〜
(1996)
イタリア/カプリ島録音。(ジャケットはエジプトで撮影)イタリアの陽気な空気感を感じる1枚。このツアー時に初日・東京/立川公演に参戦。オープニングのカッコ良さは忘れられない。
BLUE IN RED
(1997)
難波正司氏をサウンド・プロデューサーに起用、サンプリングを使用するなど「クラブ系」の匂いのするロックでポップなアルバム。PSソフト「グランツーリスモ」のテーマ曲のT-S版が収録されている。このツアーでは渋谷公会堂公演に参戦。遠路はるばる出かけたせいか(苦笑)一番前の席をゲット。このアルバムを最後に和泉さんと本田さんはソロ活動の道へ・・・。
GRAVITY
(1998)
フロントが宮崎さんになりなぜか懐かしい音が復活。フュージョンという言葉を思い出させた1枚。初心に立ち戻った(?)曲づくりになっている。この年デビュー20周年ということで初回盤には歴代メンバーによるボーナス・トラック「JAPANESE SOUL BROTHERS」が収録。日比谷・野音の記念イベントに参戦。歴代メンバー総出演(1名除く)のライヴはまさに「感動」の一言。ちなみにこの年末には念願だったカウントダウン・ライヴにも参戦した。
SWEET & GENTLE
(1999)
サポートKey.松本圭司氏の参加により斬新なアイデア満載のアルバム。シタールの登場には驚いた。個人的に転機だったためあまり聴いていないが、気持ちと裏腹に鮮やかなジャケットが妙に印象深い。この年も日比谷・野音イベントに行くがアコースティックな内容だったため気分転換のつもりがかえって落ち込んで帰った記憶有り。今思えばいいライヴだったはずなのに・・・。(泣)
T-SQUARE
(2000)
「少年の夢」というテーマの割りに暗めのイメージの曲が多く、聴いた瞬間なんだかイヤな予感がしたのは私だけだっただろうか?決して「悪い」アルバムだったわけではないが、当時あんなにワクワク感のないアルバムは初めてだった。ライヴも妙な緊張感が・・・。その予感は的中し、このアルバムを最後にT-SQUAREはバンド形態を解消した。第三期に入ってから「王道」を嫌って「新しい道」を探ったはずが道に迷ってしまった・・・そんな感じだ。
FRIENDSHIP
(2000)
伊東さんが帰ってきた!安藤さんとの二人ユニットとなった新生T-SQUAREはL.A.録音。バンド解消発表の前にすでにレコーディングが済んでいたっていうのはどういう事? 現地の素晴らしいミュージシャンとのコラボレーションで「王道」路線に戻ってきた。「MAYBE TOMORROW」は和泉さんが曲を提供。この年、某CD店にてキャンペーンを兼ねたイベントがあり、初めてお二人に直接会う事ができたのですが・・感激のあまり泣いてしまった。。(苦笑)
BRASIL
(2001)
ブラジル録音。アコースティックな響きが実に心地よい1枚。80年代のL.A.フュージョンを思い出させる作品。オリジナルDVDのサントラだった曲に歌詞をつけた「A CAMINHO DE CASA〜ON MY WAY HOME〜」はかなりイイ。「A DISTANCIA」は本田さんが曲を提供。
NEW ROAD,OLD WAY
(2002)
「温故知新」をテーマに再びL.A.録音。ブルージーな「DOWN TO MEMPHIS」に始まり古き良きアメリカンテイストを出したアルバム。急きょ決まったサッカー・ワールドカップ絡みの「UNITED SOUL」だけが少々浮いてる気がしなくもない。
Sprits
(2003)
デビュー25周年記念ということで13年ぶりに「伝説の五人」によるTHE SQUAREでの「帰還限定」アルバム。80年代の頃の王道路線まっしぐらの内容で一気にタイムスリップしたかのような気分になる一枚です。ライヴもこのメンバーの頃の曲が中心の内容でカッコイイやら感動で初めて鳥肌が立った。。。
GROOVE GLOBE
(2004)
記念すべき「30枚目」のアルバム。旧友マイケル河合氏プロデュースによりポップに、そして則竹さん、河野さん、森岡君のサポートでバンド色の強いまとまりのある作品に。この作品を最後に則竹さんが正式に「卒業」を発表。新たに坂東君(20歳!)がサポートとして参加。
PASSION FLOWER
(2005)
サポートメンバーだった河野さんと坂東君を正式にメンバーに加え、5年ぶりにバンド形態を復活させた。「夏」をテーマにデビュー当時を彷彿とさせるフュージョンサウンドを全面にうち出した1枚。禁断(?)のヴォーカル曲をフューチャー。初代EWIを復活させたのも話題に。
BLOOD MUSIC
(2006)
”ROCK”をテーマにT-SQUARE史上一番ハードなアルバム。ハードロックやヘビーメタルの様な曲層の中にもT-Sのフュージョンテイストが見え隠れして軽快で爽快な1枚。ハードな曲調が多いため、間に入るバラードが特に際立つ。
33
(2007)
33枚目のアルバムだから「33」(笑) 前回の「BLOOD MUSIC」のROCKサウンドを傾倒しつつ、爽やか系サウンドも含むバラエティに富んだ1枚。構成的に「21世紀版『R・E・S・O・R・T』」と勝手に命名。
<番外編>
'77 Live
(2008)
T-SQUAREのデビュー30周年を記念して発売された「The BOX」の特典ディスクは、デビュー前の「ビクター・ミュージック・プラザ」での未発表音源ライブ盤。後にファーストアルバムに収録されるオリジナル曲やカバー曲などが収録されています。デビュー前にすでにスクェア・サウンドが確立されていたのがよくわかる1枚。
Wonderful Days
(2008)
デビュー30周年を記念して「T-SQUARE SUPER BAND」として既存メンバー4人に田中豊雪、和泉宏隆、則竹裕之、須藤満、宮崎隆睦(加入順)を加えて9人でアルバムを発表!曲のイメージで演奏メンバーが入れ替わってのスペシャルアルバム。懐かしい雰囲気を味わいつつ、新しい一面も聴ける1枚。あのCMソングも聴けます(笑)
DISCOVERIES
(2009)
31年目を飾るのはオリジナルメンバ−による会心作!スクェアの王道路線を継承しながらも、メンバーの今の想いを音に乗せた1枚。バランスの良い選曲は、きっとアナタに笑顔を届けます。




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