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TRPGIndex

デモンパラサイト

GM(RJ)

小泉志郎(ヴォージェ) 学生
宗近雅人(ブリンガンダイン) 元運動選手
シモ=ヘルヘ(ウォーコイト) 獣医師
にゃん太(カラドボルグ) 飼い猫
橘美鈴(モリオン) 家政婦

2009/03/15

最終回「悪魔が護る街」 のあらすじ

不思議なことに、このところ、みな悪魔寄生体の調子がすこぶるよく、 ちょっとしたきっかけで成長ができそうな予感を、感じています。 そんなある日、一行はチンピラヴィシャスを倒します。
安堵したのもつかの間、いきなり、銃弾が橘おばさんの横をかすめます。
現れたのは噂に聞くAASが二体。「一般市民を殺すとは!許せん」
激昂するAAS搭乗員、小坂の声を聴き、何かがおかしいと感じた一行は逃げることにします。
(ヴォージェ小泉はファイティングポーズをとっていましたが)
アゲイン事務所に戻ってきた一行。
小泉の携帯に親友の土々芽木からの電話がかかってきます。
なんと彼は黒いライトバンに拉致監禁されているとのこと。 小声で助けを訴えるのでした。
明らかに罠のようですが、罠は踏みつぶす主義の一行です。 教えられた場所にある武装ライトバンへと向かいます。

橘おばさんが先行して忍び寄りますが、土々芽木はすでにヴィシャス化しており襲われます。
そこへ現れるAASが二体。どうやら戦いは避けられないようです。
強力な銃器や、毒ガスをばらまくAASですが、先を考えなく能力を発動させる宗近の活躍もあり、 なんとか撃退します。
なんと、ヴィシャス化した土々芽木によって、AASの視覚聴覚系統は操作されており、 一行がヴィシャスを倒せば、一般市民を襲う映像が、無実を訴えればそれは挑発の言葉に聞こえていたのでした。 土々芽木のハッキング能力に目をつけた黒幕により、すべては仕組まれていたようです。
正気をとりもどした土々芽木は、この町に古くから伝わる『棟梁』について調べろといい、気絶します。


コネや心当たりを総動員して(宗近が高品さんに接近する一幕がありましたがさておき)、 「棟梁とは、古い物の怪の伝承で、知らず知らずのうちに怪異たちを従わせていた」、 「二つの顔を持つだの噂されていた、妖怪たちの元締め」といった情報が得られます。
AASによる襲撃を指示した表管理官との関連性に首をひねる一行ですが、 悩む間もなく、大量の警官隊に追いかけられます。 しかも、彼らは下級ヴィシャス・ヒトツメコゾウに次々と変わり果てていきます。

事態は猶予を許しません。
一行は覚悟を決めて、某町警察署に侵入します。
ふところに飛び込んでしまえば、むしろ職員は一行には気がつきません。
執務室にははたして表管理官とキャリア官僚が二人が待ち構えていました。

にこやかな表情で、表管理官は言います。
──現在は二百年に一度、悪魔寄生体が活性化を始める『季節』である。この時期とこの町の風土という条件が合えば、 悪魔寄生体と鬼御魂は融合を始め、妖怪種という第三の種族を生み出す。大量の妖怪種を生み出すことが棟梁たる自分の役割だ。 そのために、邪魔なAASを強い一行と同士討ちさせ、AASの配備計画自体を白紙に戻させるのだと。

この街の行く末を決める戦いが静かに始まりました。
表警視正は妖怪種ヌラリヒョンに、キャリア組二人はギュウキ、カシャにそれぞれ変わります。
みんなの盾、ブリガンダインが疲弊しているせいか、かなりの激闘でした。
最終能力が入り乱れ、理性を超えて暴走する者が二名出る壮絶な戦いでしたが、なんとか全員から魔種吸引します。

おだやかな顔つきになった表管理官。
悪い夢からさめたようともらしますが、それは偽りでした。
「二つの顔をもつ」棟梁は、多重共生者であったのです。
再度襲いかかるヌラリヒョンですが、シモ=ヘルヘの衝撃波がその身体を打ち抜きます。

こうして、今度は完全に寄生体を失った表管理官。
長きにわたり一体化していたため、妖怪種の望みは私の目的にもなっていたと 語ります。日の元に出られなくなった彼は、職を辞することでしょう。

千葉県某街にある民間の復帰支援団体アゲイン。
心ある悪魔寄生者たちは、望むと望まないとにかかわらず、今日もそこにたむろしていることでしょう。
(おわり)

GMのおもわく
さて、そろそろデモンパサイトのキャンペーンも幕引きだ。
骨子となる話は最初から考えてあるのだけど、 探索とかで時間をとりたくないな。
あと、PCもだれずに楽しんでもらいたい。
(最近ハマっている)ドルアーガの塔みたいに、不条理なアクション(エニグマ)でパワーアップとかね(笑)。
‥‥ん、なんでやっちゃいけないんだ?
最終回だし、やっちゃえばいいじゃん。
特定の行動で、レベルアップすれば、なかなか面白いし、 敵も強力なヤツが出せる。理由付けもできそうだし。
うーん、これでいこう。

─エニグマルール─
カードを裏にして二枚ひいてもらう。
カードには「衝動が二段階に突入する」「NPCにすてきな人ですねと言う」など、条件が書いてある。
これを成立させたら場にオープンすることで、その場でレベルが1レベル上がる。
戦闘中は終わってからレベルアップ処理をすること。

結果
エニグマは、なかなか楽しんでもらえたと思う。
橘さんを強化させようと思ったけど、終盤にならないと発動しないエニグマばかりだった。
小泉くんがストーリーをとっても覚えていてくれたのがありがたい。
戦いは長引きそうだったので、シナリオよりいくつかはしょりました。
ハッキングされたAASがゾンビのように襲い掛かるというシチュエーションができなかったのが残念。
ぬらりひょんのデータを作りむ時間がないので、 ルールブックのをそのまま使ってしまった。
もうちょっと、戦術を練っておけばよかったかな。
とにかくデモパラは戦闘が楽しいね。
キャンペーンご苦労さまでした。


2008/10/19

番外編「悪魔を討つ鎧」 のあらすじ

端山秀紀(紫電) 刑事(33)
小坂安則(嵐凰) 警官(45)

千葉県某市、警察署。
突如、署長から呼び出された端山と小坂ははお互いに面識もなかった。 さらに身分違いのキャリアの表(オモテ)管理官を紹介される。
そこで告げられた事実は驚くべきものだった。
最近、巷で頻発する不可解な暴力事件や、記憶喪失事件などは、 寄生虫によって人ではないものに変わる『悪魔憑き』なるものたちの仕業だったのだ。 徹底した情報管制によって一般人には知られていない。
これまで、警察では悪魔憑きたちに対処する術はなく、理性を保った同族『マイト』の手を借りるしかなかった。

しかし、着用者に悪魔憑きと同等の能力を与える強化服AAS(アーマードアサルトスーツ)が、 この某市に配備されることになり、彼ら二人はその着用者として選ばれたのだった。

厳しい訓練を終えたのち、表管理官から初の出動が命じられる。
ターゲットはチンピラの武藤洋一郎、軽犯罪は数知れず、悪魔憑きの力で警察官数人を負傷させている。
早速、聞き込みにかかる二人。
ターゲットは二人の手下“エイト”と“レッド”と行動をともにしているようだ。

ほどなく武藤を見つけ、 包囲する二人だったが、ターゲットは周囲を巻き込むことを躊躇しない。
端山は<避難勧告>を発動させるが、その隙に乗じて逃げられてしまう。
足止めに残ったエイトはカルトロップ・ファットマンに変身、 やっかいなヴィシャスだが、見事、沈黙させる。

サポートの土々芽木技官にトレーラの配置をまかせ、 再度人気のないところにおびき出し、ターゲットと再戦。
残る手下レッドもまた悪魔憑きだった。
長期戦が予想されたが、射撃能力が決めてとなり、ターゲットは翼を撃ち抜かれ地に落ちるのだった。

初陣を勝利で飾り、 表管理官からねぎらいの言葉をもらう二人。
そして次のターゲットが告げられる。
「宗近雅人、小泉志郎、シモ=ヘルヘ、橘美鈴。いずれもこの街に潜伏する凶悪なヴィシャスだ。 市民の平穏な生活のためにも、心してかかってもらいたい」

GMのおもわく
『ディアボロス・ユニオン』で遊びたい。
しかし、今のキャンペーンを唐突に終わらせてもねえ。
そうだ、番外編ってことにすればいいじゃーん。舞台は同じで。
というわけで、導入はすんなりと思いついた。
ついでにキャンペーンとからめて‥‥。
シナリオが長くならないようにするのに気をつけた。本当にシンプルなやつでいいや。

しかしサプリメントは誤植が多いねえ。
誤植はSNE恒例とはいえ、白紙キャラクターシート二箇所の間違いはなんとかしようよ。 PDFを配布するとかさ。

直前で気がついたけど、あれ、装着しなくても3Dで振りなおしが使えるんだ!
ちぇっ。せっかく2Dで苦しんでもらおうと思ったのに。

結果
参加者が少ない!
しかし、まあ番外編だからなんとかなるだろう。
うん、やっちゃえ。全滅してもなんとかなるし。

いつもと変わった舞台でのゲームは結構楽しんでもらえたようだ。
警察官になれるってのはなかなか面白いよね。

ディアボロス用拳銃、強いねえ。多少の修正もなんのその。
あっというまにターゲットは撃墜されてしまいました。
GMとしてはぼろぼろの強化装甲でも立ち上がる、ぼろぼろになりつつ、最後の一撃を放とうとするPCって絵を描いていたんだけど。

まあ、いいや次はこの強〜いAASでいつものメンバーと戦ってもらいますか。
ふふふ。


2008/07/06

第3話「悪魔の棲む病棟‥‥」 のあらすじ

小泉志郎、宗近雅人、シモ=ヘルヘ、橘美鈴が参加。

新しいメンバー橘美鈴が加わり、高品シナ子は、親睦を深めるためのキャンプを提案。 アゲインで立ち直った人が経営するペンションへ手伝いに行くのだから仕事だと、 半ば強引に面々を誘う。
当日、静岡県のとある深山に来た一行。ロープウェイで上る途中、異音を発して機体は停止した。 悪魔的直感と視覚で、すぐさま落下することに気づいた一行は、 シナ子と一般観光客の前で変身する。 機転を利かせてロープウェイごと山肌に軟着陸させた後、ヘルヘは記憶操作能力で、 自分たちの変身能力の記憶を消し去った。

急勾配を上ると、そこは村の古びた病院があった。 聞けば、古くは、難病の治癒で名高く、要人御用達の病院でもあったのだが、 いまや見る影もないとのこと。控え室の老人たちも押し黙っている。 怪我人と事故の処理が終わり、一行もほっとしたのもつかのま、 悪魔的嗅覚は、病院内にヴィシャスが潜むと告げていた。 こっそりと、戻る一行。病院内はなんと、銀行強盗が立てこもっていた。 人質をとり、外部への連絡をやめさせていたらしい。
すぐさま行動に出る四人。
二手に別れ、一方は強盗を厨房におびき寄せ、 もう一方は人質を解放させる。宗近が近づき、天上から志郎が飛び掛った。 これは功を奏するのだが、案の定強盗たちはヴィシャスだった。
分散行動したため、意外にすばやいヴィシャスに苦戦を強いられる。

しかしそのうち病院全体が激しく鳴動し、周囲の壁にヒビが入る。逃げ惑う患者たち。 中央の太い柱から外装が剥がれ落ち、中からは名状しがたい奇怪なバケモノが出現した。 人の顔が逆さについた大木のような悪魔。
興奮する土々芽木は、この病院は過去、共生生物による治療方法を確立していたのではないか。 その未知なる生物が、周囲の植物かなにかにとりついたのではないかと予想する。
臨時に、サカバシラと命名されたそいつは、残る銀行強盗を喰らい血に飢えていた。
トリブルス級の強大な力を持つヴィシャスだったが、 モリオンの尽きない回復能力は、倒れた仲間をすぐさま鼓舞し、立ち上がらせる。 サカバシラもやがては倒れるのだった。

のこのこ戻ってきていたシナ子ともども患者たちの記憶を消すヘルヘ。
一件落着したが、シナ子の背後から、彼らの戦いを見ていた「老人のような姿をした男」のことは知る由もない。


GMのおもわく
共生生物がとりつくと、大概の病気・アレルギーは回復する。しかも、すぐにキャプチャーすれば後遺症も残らない。 という設定があるので、これを使う医者がいてもいいかなー、 それを突き止める医療サスペンスもありだなあと考えていた。 でも、時間がないのと、もう一本ゲームをやるのとで、 急遽短めなシナリオ用に変更した。そのせいか印象は薄まったかも。

ロープウェイの下りは、一般人に正体を隠したいPCがどう振舞うかを、考えてもらうため用意。 あと、そろそろシナ子に正体がバレてもいいかな。

結果
PCたちはウォーコイトの能力で正体を隠すことにしたようだ。なるほど。
美鈴プレイヤーは衝動蓄積のルールはもちろんわかっているんだけど、 他の面子を回復しているので、なかなか一般行為判定ができないというジレンマがあったようだ。

あと、GM反省としては、銀行強盗だとわかる前から「えー、その四人の銀行強盗は‥‥」などと、 バラしてしまっていたこと。この癖に気をつけないと、犯人探しのシナリオだと破綻してしまう。 まあ、今回はどうでもよいけど。


2008/04/13

第2話「悪魔の力身につけた‥‥」 のあらすじ

小泉志郎、宗近雅人、にゃん太が参加。

異形の力を、街を守るために使おうと誓う小泉、宗近、ヘルヘの前に、 高品シナ子の飼い猫にゃん太が登場。彼もまた理性ある悪魔憑きだった!

今日のアゲインの仕事は女子大生の部屋の模様替え手伝い。
躊躇する二人と一匹だが、中村美紀は気さくに部屋へ招き入れる。(彼女は腰が悪い)
悪魔憑きの能力を秘めた二人と一匹にかかればAV機器の搬送も難なくおわる。 彼女はお礼にお茶をふるまう。実は同じ大学の彼氏がいるのだが、 ディズニーランドでのデート以来、音信不通だという(彼女はかなりのディズニー好き)。
小泉たちは、昨夜、高架下で見たダンサーともめていた青年を思い出したが、 彼女に告げることなくマンションを後にする。

アゲインに戻った一行、高品シナ子は美紀が気になる様子。 最近、このあたりでは謎の器物破壊や、容疑者不明の暴力事件が頻発しており、 さきほども、高架下のダンサーが何者かに襲われる事件が報じられたばかりだ。

中村美紀が携帯に出ないことを心配したシナ子は、 小泉たちに彼女を見つけることを依頼した。

マンションに戻った一行は、にゃん太を先行させ部屋に忍び込む。 するとそこには天井に穴が開いて、通気孔から外へひきずったようなあとがあった。

あてもなく街に出ると、混乱がひろがっていた。 爆音で暴走していた車が突如炎上。
詐欺行為で話題になっていた金融会社のビルが垂直に倒壊。
いずれも、紫色の人影を見たといううわさがあると、 土々芽木からの通信で知った一行。 宗近は、中村美紀の彼氏、佐々木が悪魔化して正義感を暴走させているのではないかと、おぼろげに推理する。

さらに、コンビニ強盗が近所を逃走中というニュースありと着信。
佐々木ならこの事件を逃さないだろうとさまよう一行に悲鳴が。
路地裏から逃げる子供(コンビニ強盗)を追う二体のヴィシャスが。
こちらも<悪魔化>して迎え撃つ三人。単眼のシャープな悪魔、ヒトツメコゾウを撃退する。

そこへ、「子供の悲鳴が聞こえたぞ!」と夕日を背にして現れる影。
予想通り、中村美紀を抱えた佐々木らしき男だった。
男は問答無用とばかりに、<変身>して紫色の装甲に包まれる。
高レベルのブリガンダインは水圧銃で高所からの狙撃を行う。 だが、三人は攻撃をひきつけ、距離をとり、車を投げつけコンビネーションで攻め立てる。
歪んだ心で戦う正義の味方がかなうはずもなく、やがて彼は崩れ落ちる。

佐々木が語るには普段からヒーローにはあこがれていたが 「こんな形でなりたいわけではなかった」とのこと。 しかし、中村美紀はそれを彼氏の「夢」だと思い、かなえたのだった。
「夢は必ずかなう」というネズミーマウスのキャッチフレーズこそ、彼女の信条だったから。

だが、本当にそれは中村美紀の仕業だったのか?小泉、宗近、にゃん太の悪魔寄生者の目は、 彼女というブンラクの人形を操る背後の真の敵を見つけ出す。
それは、共生生物に寄生された一匹のネズミだった。 巨大化した電撃ネズミ「ライゴウ」を連戦のすえ討ち果たした二人と一匹。
ネズミーマウスになりたかったネズミにどんな想いを抱くのか。


GMのおもわく
デモンパラサイトは気張らずにヒーローを楽しめるゲーム。 でも、もし本当に「正義の味方」になりたいヤツが悪魔憑きになってしまったら‥‥。
というのが発端だった。
シナリオの相好を整えるうちにその要素は薄くなってきて、別のダークな考えが浮かぶ。
‥‥そういえばあの黒ネズミは「夢は必ずかなうよぉ」とかよく言っているよな。
それを取り入れて大筋のプロットは完成。
プチ事件はいくつか用意したが、これらをどうからませるかは‥‥時間切れだ。 まあ、なんとかするか。

結果
誘導が足りないのもあったけど、GMもPC諸君もTRPGひさしぶりなせいか、 スタート直後はちょっととまどい気味。「冒険者の店」セラフィムを登場させていないので、 行動の指針に迷うんだろうなー。
そんなとき、PC小泉君の電話に勝手に連絡してくるアドバイザー「土々芽木くん」は役立った。

気がつけば、戦闘はザコ戦、中ボス、ラスボスと三連続。
GMは中ボス戦が終わった後、これに気がついた(苦笑)。
あのネズミを頼豪にするという自分アイデアに酔って失念していました。
ま、まあ、戦ってこそのデモンパラサイトだよ。
このゲームはシンプルながらも攻撃方法が三種類あったり、 なかなか奥深くて面白いと再認識。



2007/11/25

第1話「悪魔が来たりて‥‥」 のあらすじ

小泉志郎、宗近雅人、シモ=ヘルヘが参加。

千葉県某市。主に社会復帰を支援するボランティア団体「アゲイン」。
いろいろあって、そこをしばらく手伝うことになったPC三人は、悪魔寄生者だった。
ひきこもりのオタク君、ふてくされ老人、働く母親のために幼稚園児のお守りと、 それぞれ仕事をこなし帰る途中、三人は夜道を逃げてくる女性を助ける。
襲い掛かる男たちは、目もうつろで奇怪な姿に変わりつつあった。
暴走する悪魔憑き“ヴィシャス”だ。
PC三人も悪魔憑きとしての正体を現し、戦う。
見事な連携でカルトロップ種を倒したそこには、遠ざかる影とアゲインの受取証が‥‥。

どうやらPC三人が面倒を見た連中の中に黒幕がいる模様。
困ったことにオタクの青木と赤井老人はどちらも受取証をなくしていた。
暴漢三人とは架空戦記メーリングリストで繋がった赤井老人を、自宅でといつめるが決定打がない。
一旦は、家を出る三人だが、そこに美少女フィギュアが襲ってきた!
悪夢の人形遣いウォーコイトの襲撃者を撃退すると、それは宗近の予想通り青木青年だった。
確かに悪魔憑きだが、「もっと強くなって自分のフィギュアを増やしたかった!」と熱っぽく語るその様は、 女性を襲う三人とは重ならなかった。

助けた女性、桃山桜子から、アゲイン経由で女子寮の警備を期間限定で引き受けた三人は、 予想される悪魔憑きの襲撃に備える。
夜も深けた頃、屋上に姿を現したのは、灼熱に燃える炎の悪魔クレイモア種だった。
ヴィシャスならではの巨大なパワーに、三人は立ち向かう。
なんとか倒すとクレイモアは予想通り赤井老人だった。
旧日本軍のラボに所属していた老人は、そこで開発された薬を最近見つけ、服用したとのこと。
恐らくはそれが共生生物を含んでいたのだろう。

アゲインに戻った三人を、とりまとめの女性、高品シナ子が迎える。
何も知らない彼女は「初めてなんで疲れちゃったのかな、お疲れ様〜」とねぎらうのだった。


GMのおもわく
購入したからにはデモンパラサイトもやってみたい。
ぼくはシンプルなルールでないと覚えられないんだけど、 もうちょっとだけ戦闘を楽しめるゲームもやってみたくなった。
そこで、デモンパラサイト。特殊能力も厳選されているし、膠着状態にはならない感じ。

ルールどおりなら、悪魔憑きの相互扶助組織セラフィムに属してもらうところだけど、 自分より強い味方がたくさんという状況がちょっと嫌だったので、 普通のもっと小さなボランティア団体に通ってもらうことにした。
「街を護れるのは、今のところ俺たちだけ‥‥」という使命感と優越感を味わってもらいたいので。

キャラメイクは前日に相方さん相手にやってみたので大丈夫だけど、 戦闘ルールが複雑なのでちょっと心配。
あらかじめ戦うパターンは考えておこう。
ウォーコイトの人形のルールは記述がちょっと少ないな、悩みそうだ。

結果
みんな学生を選ぶと思っていたら、獣医師に運動選手とは!
確かに技能のあるなしが大きいけどねこのゲーム。

宗近君はリプレイも読み込んでいるので、 うっかり、敵を電柱の上から登場と演出したら、いきなり引っこ抜かれた(笑)。

ゲーム中、シナリオでもらえる経験値とレベルアップに必要な経験点を告げたら、 急にシモ君が衝動を使うようになったのが面白い。衝動で経験点ためておかないとキツいんだよね。

小泉君は、「とにかく悪党を倒して魔種吸引すればいいから気楽だ」とのこと。 そうそう、そのあたり、ゲームと言えども気が重くならなくていいよね。

セラフィムがないので、悪魔憑きの情報をサポートするために、 ハッキングで得た悪魔知識に詳しい「土々目木君」というNPCを用意しておいたけど、 プレイヤーもGMもすっかり忘れていた。

ボス戦が生体武器とブランディッシュストライクを使うだけで、ちょっと単調だったかも。 妙に長引くと思っていたら、変身した悪魔の拳は「簡易武器」扱いになるのを忘れていた。 とほほ。
しかしまだPCは最終能力を使っていないところを観ると、余裕はありそう。
ウォーコイトの能力は案の定もめた。


written by RJ last update:2007/12/12