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<1st Stage> ドン・キホーテ男声合唱団
指揮:村上 弘
「日本民謡」より
1 大漁祝い(福島県民謡) 作曲:清水 脩
2 牛追い唄(岩手県南部地方民謡) 作曲:清水 脩
3 ホーハイ節(青森県民謡) 作曲:小倉 朗
4 音戸の舟唄(広島県民謡) 編曲:福永陽一郎
5 島唄 作詩・作曲:宮沢和史 編曲:多胡 淳・村上 弘
まずは男声による日本民謡の世界を満喫してください。当団員の幅広い年齢構成、多彩な職業(もちろん悠々自適者も含む)などから発するバラエティ豊かな音色は、まさに民謡にピッタリ・・。これまで各方面をうならせる何かを表現し続けてきました。
1 大漁祝い
国内各地に多い大漁節のうち、福島県原釜の「原釜大漁節」が原曲となるもの。宮城県の「大漁唄い込み」などと同系列と言われるが、原釜地方で角網が使用されたのは比較的新しく、この曲もそう古いものではないらしい。清水氏の手になる構成感がとても快い。
2 牛追い唄
岩手県南部地方の民謡をもとにやはり清水氏が作曲。哀調溺々たる中に落ちつきと気品を備えた陰旋の美しい原曲が、さらに美しくバリトン・ソロとともに再構成されている。
秋になって子牛を連れて放牧地から盛岡のせり場まで追っていく途中歌われた。
3 ホーハイ節
日本民謡としては珍しく裏声によるヨーデル唱法を多用した青森県の民謡。アイヌの歌が津軽化したものと考えられており、歌詞は単純で『婆の腰まがーった、稲の穂が実る、白い稲の花かがった』と歌う。他にも民謡採譜による作曲がある小倉氏のユニークな小品。
4 音戸の舟唄
瀬戸内海広島呉市沖合いの潮の流れが速い有数の漁場、音戸の瀬戸の漁師唄。九州や他の瀬戸内地域にも似た節回しが残っているが、福永氏の編曲により、朗々たるテナー・ソロとともに船が行き交う遠近感が際立つ。
5 島唄
ご存知 The Boom
のヒット曲だが、昨年のワールドカップでアルゼンチン・チームの応援歌として大活躍したように、今や現代の日本民謡と言えるもの。この男声バージョンは、当初流れるようなスローなテンポであったが、今回アップテンポの後半を増訂し、フルバージョン化した。
(村上 弘記)

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