周辺各学校の特色について

   進学先を偏差値だけで決めるべきではありません。学校の特徴を理解して自分に合った学校を選びましょう。
   進学校でも不登校者が多く、退学率が5%を超えた学校もあります。
   入試実績が良いようでも、行きたい大学よりも合格しそうな国公立大を受験させて合格人数稼ぎをしている学校もあります。
   入学して後悔しない学校選びは情報収集から。ここにある情報もその一つとして参考にして下さい。

  尾道北高校

    国公立大学に多数の合格者を輩出することで有名です。課題・朝学習・土曜教室・夏冬補習が他の進学校よりもかなり多く、かつ、事実上強制です。
    入試倍率は近年1倍前後で低く、合格自体は難しくありませんが、一部を除いて、将来国公立大学に合格できるレベルの生徒が入学してきます。
    カリキュラムは国公立大学受験に特化しているため、私立大受験を第一志望にして勉強科目を絞ることは難しいです。
    ここ数年、合格実績が頭打ち傾向にあるのが懸念されます。 ≫詳しくはこちら     

  尾道東高校

    尾道市内では一番の人気校で、毎年普通科は競争率が高めです。その理由として、尾道北よりも自由で開放的なイメージが定着していることがあげられます。
    もっとも、近年は進学実績の低下に歯止めをかけるためか、課題の質・量とも重量化傾向にあり、放任主義ではなくなっています。進学実績の回復が期待されます。
    生活指導は緩めでしたが、厳しくなるきざしがあります。
≫詳しくはこちら

  尾道中学・高校

    「挨拶日本一」を掲げ、礼節を重んじる姿勢の学校です。
    入学時の学力を伸ばして国公立大学に合格する生徒が比較的多い印象です。

  如水館中学・高校

    野球などグラブ活動の実績は抜群です。高校ではS、A、Bと3つの学力別クラス編成がされています。
    国公立大学だけではなく、有名私立大学への進学にも力を入れています。

  市立福山中学・高校

    中高一貫生が卒業するようになってから急激に合格実績を上げてきました。中学入試では入試競争率が高いが、高校入試では低いと言われてきましたが、
    高校入試も徐々にレベルアップしてきました。今後も難易度上昇の可能性があります。
    生徒全体の学力としてはまだかなり幅がありますが、トップ層に限れば、誠之館を凌駕するまでになりました。
    課題や補習は適度な範囲です。

  近大福山中学・高校

    中高一貫生の難関クラスのレベルは高く、難関大学に多数合格しています。スポーツに力を入れているクラスもあります。
    過疎地の国公立大学にはほとんど進学せず、東京の有名私大や近畿大学など都市圏の大学に進学する傾向があります。
    理系志望者を中心とする優秀者が中学卒業時に他校に抜けないよう工夫することが実績の維持・向上のポイントになりそうです。
    そのためには、近大進学偏重の姿勢を改め、地域のニーズが高い国公立大学進学をサポートする体制に変革すべきでしょう。

  福山暁の星女子中学・高校

    カトリック系の学校で、学力育成だけではなく、心の教育にも力を入れているとのことです(公立では形式化していますが、重要なことだと思います)。
    高校からの外部流出を放置したために、近年合格実績が低下ぎみですが、関東の難関大学への進学には伝統があります。
    男性校長が着任し、学校の雰囲気が積極的に変わり始めており、実績回復が待たれます。

  広島大学附属福山中学・高校

    県東部一の進学校です。校風は自由の一言に尽きるでしょう。課題は少なく、生徒が希望しない補習もありません。
    この自由な学校が進学実績で他を圧倒していることを考えれば、一部の公立がやっている詰め込み教育の効果は薄いと言わざるを得ません。
    難関大学への合格者は多いとはいえ、平均的な生徒が難関大学に入れるわけではありません。広大、岡大などの地方大学の受験を嫌って
    阪大など難関大学を受験し玉砕、関関同立に進学するというパターンが比較的多いようです。
    2015年入試では、東大現役合格1名のみと、不振を極めたわけですが、今後復活するのか推移を見守る必要があります。
    親の世代とは違い、今では中学入試組の学力が高く、独特の校風もあって、高校から入学する人が活躍しにくくなっています。

  誠之館高校

    かつての公立名門高校が復活、合格実績では尾道北に並び、これから引き離すか、と思われていたところ、ここ数年足踏み状態になりました。
    確かに総合選抜時代に比べれば入学する生徒の学力は高くなりましたが、市立福山(中高一貫)との生徒争奪戦に巻き込まれてきたようです。
    近年、広大レベル以上の層が薄くなっており、市立福山、尾道北に対抗するためには生徒の真摯な勉強姿勢を強化する必要があると思います。
    課題は増加傾向のようですが、尾道北ほどではありません。また、補習も強制ではありません。文化祭やクラブ活動など、勉強以外の活動も盛んです。