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 ■2006.3.17 (fri)

 朝から事務所で実施設計やら計画のエスキースやら。
 夕方から学校の卒業パーティーに参加。みんなそれぞれの進路でがんばってほしい。
 毎年思うことだが、去年このパーティーに参加したばっかりなのに。早!
 その後、来年度から受け持つコースの打合せ。
 遅くに事務所に戻ってスタッフと打合せ。
 

 ■2006.3.14 (tue)

 先日金沢に行き、おくればせながら金沢21世紀美術館(地元ではその形から「まるびぃ」という愛称で
 呼ばれているらしい)を見た。うわさ通り多くの来館者がいた。
 雪の中で見た第1印象は思ったよりも小さく感じられた。外から見える展示空間のいくつかの白い箱は、
 雪空の中に隠れているようで、白い世界の中に消えていた。
 市役所と兼六園、金沢城公園に隣接した敷地の特性を生かし、美術館という公共建築で4箇所の入口がある。
 (このことだけでもよくできたと思う)。
 それらの入口から入った内部には、14本の通路が展示空間の間を縦横にミチのように通っている。
 21世紀美術館は、ひとつの展示空間にひとつの作品が展示される形式をとっていて、
 基本的に常設展示と市民ギャラリーはオープンで、有料なのは企画展示の部分だけである。
 縦横に通る内部のミチを歩いているとどこからが展示エリアなのかその境界がわからなくなり、
 方向感覚さえなくなりそうになる。中庭と展示作品で自分の居場所を確認しながら移動していくと
 視線は必ず外部に抜け、一部企画展示作品も含め、アート作品を楽しむことが出来る。
 つまり、周辺環境とそれぞれの展示エリアがうまくつながり、あるいは仕切られ、
 非常に気持ちの良い開放的なパブリックスペースが出来ている。
 雪の中で建築が消えていたように、内部空間においても抽象化された白い箱、
 コンクリートの床と白いエナメル塗装の効果で建築というモノが消えていた。
 公共建築を見に行って居心地が良く、こんなに満足したのは、仙台メディアテーク以来だ。
 仙台は、環境とモノの力、金沢はプログラムと計画の力だと思う。
 ちなみに21世紀のスタッフジャンパーもかなりかわいかったです。
 その他行ったところは、金沢市立玉川図書館、室生犀星記念館、泉鏡花記念館、ひがし茶屋街、近江市場などなどです。
 おいしいお鮨もいただき、大満足で帰ってきました。

 

 

 


 ■2006.2.23 (thu)

 先週末、甥っ子の結婚式に出て、隣の姪っ子の風邪をもらったようでのどがちょっとおかしい。

 先日、西宮の住宅(Kj−House)へ伺った。
 3歳になるT君が半地下の子供室で自転車などの乗り物に乗って遊んでいた。
 この住宅の子供室は、床がコンクリートの土間のままで
 将来自分で作りこみができるように計画されている。
 コンクリートの土間で遊びまくる姿は、なかなかいい光景でした。
 T君は、おにぎりが似あいすぎるくらい似合う、かわいい元気な男の子です。
 この部屋でたくましく生きていってくださいね。

 

 
 ■2006.2.14 (tue)

 午前中、中崎町のリノベーションの施主打合せ。
 計画案の方向性が見えてきた。
 施主である古本屋のご主人は、打合せでお話ししていても楽しい人です。
 古い音楽のことやもちろん本のことなど一度飲みながらゆっくりお話ししたいです。

 
 ■2006.2.10 (fri)

 久々の書き込みです。
 午前中、工務店との打合せ。午後に京都工芸繊維大学大学院第1回修了制作展へ。
 全体としてはまとまっているように見えるが、新しい、突出したものが無いように感じられた。
 
 最近、新聞等で作曲家の故伊福部昭さんの記事を何度か見た。あのゴジラの映画音楽を作曲した人物です。
 伊福部さんは、大正時代に北海道で生まれ、中学で初めて本州に渡ったそうである。
 音楽は人間の生命力を表すべきで、それは人間の生きる風土を抜きにしては語れない、という。
 原野を開拓する日本人、アイヌの人も身近にいた伊福部さんにしかできない北の大地に根ざした音楽は、
 土着から前衛、現代と時代の大きな波を横断した。
 「音楽にインターナショナルはない」とうのが口癖だったらしい。
 自身の環境から滲み出してくるものに立脚して、時代に媚びるのではなく、時代を切っていくこと。
 そうした建築にこそ力を感じます。

 
 ■2006.1.24 (tue)
 
 午前中、1年の設計製図の住宅課題の授業。今日含めてもあと2回です。
 来年につなげられるようにあと1週間プレゼンがんばってほしいと思います。
 
 ホリエモンが逮捕された。(有罪が確定した訳ではないが)
 いろんな意味でこの人ほどの速いスピードで走った人はいないのではないか。
 速さは人を惹きつけ、闇を切り裂くかのように見えた。
 何に向かって走っていたのだろう?
 営業利益や時価総額世界一を目指して走っていたとして、その先に何が見えるのだろう?
 人を幸せにするのか?勇気を与えられるのか?感動を手にするのか?
 が、走りきれなかった。
 或いは、走っても、走ってもゴールは無いままだったのか?
 バーチャルな世界に包まれたホリエモンという個人が残像のように今は見えてしまう。
 残像の他には何を残したのだろう?
 1兆円もの資金を動かしていた企業として、或いはそこに身を置いた人達に今後何ができるのか?
 ホリエモンが一瞬でも実像に見えてくるかどうかは、そこにかかっているようにも思う。
 ライブドア、それ自体が残像になってしまうのは少しさびしい気がする。
 

 ■2006.1.23 (mon)
 
 中崎町の現場へ。まだ設計中ですが、解体工事の打合せ。
 約30年前に建てられた鉄骨3階建てを構造、外壁を残して全面改装予定。
 以前は、船舶用の冷蔵庫などを製作していた作業所だったみたいで、1階の開口が大きな木製の折戸だったり
 1階内部や屋上にチェーンブロック用の鉄骨トラスがあったりする。
 1階の階高も4.2mほどあり、なかなか魅力的な建物です。
 外壁は全てコンクリートブロックで、道路側はそれにタイル貼なので置いておくと危険なこともあり、
 道路側のみ外壁は全て撤去予定。
 屋上防水もかなりひどく、解体の金額が読みづらいので予算組が難しかったため、先に解体の見積をしてもらうことにした。
 午後からは、事務所であれこれ。
 
 

 ■2006.1.14 (sat)
 
 午前中、昨年末に竣工した西宮の住宅を訪問。
 引越し後、初めての訪問であるが、うまく住んでいだだいていた。
 狭小住宅ながらルーフテラスがあり、昨年末の雪が降ったときこのテラスにも雪がかなり積もったらしい。
 ルーフテラスといっても約2帖、屋根から窪んだようになっていて、1.3mくらいの壁とサッシで囲まれている。
 そのため、雪が降り続けるとルーフテラスが雪で埋もれていくことになる。
 そのテラスで雪だるまを作っていた3歳の息子さんの写真を見せてもらった。
 サッシの下の方は雪で埋もれ、内部からはガラス越しに積雪の断面が見える。
 その向こうに息子さんの姿があって、「宙に浮いたパッケージされた外」といった不思議な光景があった。
 
 夕方に建築家のNTさんが設計した住宅の見学会へ。
 間口1間半(2.7m)奥行き7間(13m)のうなぎの寝床に大きな湾曲した屋根を架けたワンルームの住宅。
 湾曲した屋根に被われた内部空間は、胎内空間のようでもあり、お寺のようでもあり、NTさんの空間が創られていて
 気持ちの良い建築でした。
 
 昨日、卒業設計の合否の発表があり、ゼミ生全員合格。ちょっとホッとしました。
 そのうちの2人がノミネート審査にまわることとなり、来週の学内審査会で発表することになりました。
 簡潔に、きっちり話してくださいね。


 ■2006.1.12 (thu)
 
 午前中、中崎町で打合せ。
 午後からは事務所で計画や雑務。
 
 1/10 午前中授業。1年の住宅課題でエスキースチェック。
    どういう空間をつくりたいのかが見えるものが少なかった。提出まで3週間、大変です。
    午後からは卒業設計の合否の審査に出席。合否は明日発表です。
 
 1/11 午前中授業。
    夜に建築家のYさん、彼のスタッフと堀川戎ののこり福にお参り。
    昨年よりも人出が多かったように感じました。景気がいいからか、良くないからかどっちなのでしょう?
    
 

 ■2006.1.7 (sat)
 
 今日は、卒業設計の提出でした。
 ゼミ生全員何とか無事提出できました。(締め切り10分前でしたが)
 ひとつのテーマで最後までやりきれたこと、本当によかったと思います。
 卒業設計でいつも思うのは、やったことが今後の自分の尺度になるということです。
 いいものが出来ても、うまくいかなくてもそれが今の自分の力だということ。
 それをわかった上で今後にひとつでもつなげていってほしいと思います。
 審査はこれからですが、半年間ご苦労さんでした。

 

 ■2006.1.5 (thu)
 
 新年あけましておめでとうございます。
 今日から事務所は仕事始めです。
 正月は1泊で温泉に行ってきましたが、事務所に出たりなんだかんだと結構バタバタしてしまいました。
 今日は、今後のスケジュールの確認や去年やり残した仕事などで終わってしまいました。
 今年もアッという間に1年が終わりそうです。

 

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