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 ■2005.12.29 (thu)
 
 今年最後のなかひら日記です。
 アッという間の1年でした。
 今年は、自分の中で今後に繋げることが出来るモノが出来たように少しですが感じています。
 それらについて考えたことを来年に繋げていかないといけないとも思っています。
 これを読んでいただいているみなさん、良いお年をお迎えください。
 
 

 ■2005.12.17 (sat)
 
 午後から大阪芸大で久々のサッカー。
 うちのソレッテ大阪?、芸大のREAL MADORIDOU?(間取りどう?)、神戸芸工大の3チームが集まりました
 始まる前は冷たい雨が降っていましたが、天気も回復し久々に身体を動かし気持ちよかったです。
 学生と建築や卒業設計の話をしながらサッカーを楽しむ。いい感じです。
 しかし、今日は遠くの山に積雪もあり、ムチャクチャ寒かったです。
 ケガをしなくてよかったあーが実感です。
 あさって、また身体の節々がいたいなあ、これは。
 

 ■2005.12.14 (wed)
 
 午前中、授業。
 午後から大きな犬小屋の引渡し。
 2匹の犬に引き渡しました。
 大きな犬小屋は、犬を本当にかわいがっているご夫妻の住宅です。
 ご夫妻が初めて事務所に来られたときに
 「犬小屋を設計してください。そこに僕たちが住みますから」と言われました。
 自分たちの気持ちや要望を伝える言葉としてはこれ以上ない言葉です。
 犬をどれだけ愛しているかということはもちろん、何か空間を感じる言葉でした。
 土地探しから約1年半、この言葉で何か全て決まったような気がします。
 明日、引っ越されるのですが、2匹の犬の竣工検査はこれからです。

 

 ■2005.12.13 (tue)
 
 寒い毎日です。今日は夕方まで学校。今年の設計製図の授業が終了。
 
 12/7 大きな犬小屋施主検査
 
 12/8 中崎町へ打合せ。午後から西宮の現場
 
 12/9 事務所で施主打合せ。午後、コンペ講座
    夕方、西宮の現場の引渡し。無事竣工を迎えられました。
    どのような生活をされるのか楽しみです。
    この日,早速スチール手摺にご自身で発注制作した落下止ネットを張られていました。
    Kさん今後も末永くよろしくお願いします。
 
 12/10横浜で建築家の保坂猛さんの自邸を見学。
    内外の境界の意味やそのあり方を考えた建坪9坪の2階建て狭小住宅。
    インテリアから拡張された空間は、かなり刺激的で、豊かな空間でした。
    2階は照明はなく、ろうそくを灯しての生活です。ちなみに家には電話もテレビもパソコンもありません。
    2006年1月号の新建築住宅特集に掲載されるそうです。
    そのあと、菊池宏展、東京芸大大学美術館の吉村順三建築展へ。
    ヘルツオーク事務所におられた菊地さんの展覧会は、コンクリートで作った1/1と1/50の模型、形を導く考え方など
    興味深い展示でした。
    吉村展はいきなり正面に現れる1/1の矩計図に圧倒される。それにしてもすごい人です。
    大きな展示テーブルには人が鈴生りになっていて、図面などはじっくり見られなかったが、
    構造模型を見てもやはりきれいなプロポーションです。
 
 12/11午後から大きな犬小屋の見学会。学生を中心にたくさんの人に見ていただきました。
 
 12/12大きな犬小屋の現場で事務所のチェックと撮影  
 


   吉村順三建築展正面の森の別荘1/1矩計図

 

 ■2005.12.06 (tue)
 
 昨日から急に寒くなった。風邪をひかないよう体調管理に気をつけないと。
 インフルエンザの予防接種をして2日後くらいから、急に体調を崩した人がまわりに二人いる。
 発熱するし、戻すし、だるいし、まるでインフルエンザにかかったかのような症状になったそうだ。
 予防接種は菌を入れて、抗体をつくるらしいのだが、その菌にやられたのか、あるいは
 予防接種が効く前にインフルエンザになったのか、よくわからないが
 予防接種も少し慎重に考えた方がいいよというアドバイスをもらった。
 で、どうしよう?

 12/2 打合せ。午後からコンペ講座。
 12/3 西宮の現場の施主検査。午後から学生を中心に見学会。
 12/5 西宮の現場の竣工写真の撮影。
    西宮と大きな犬小屋の現場に計画中の施主を案内。
 
 

 ■2005.12.01 (thu)
 
 今日から12月、40代恐ろしいくらいアッという間に1年が過ぎる。
 
 西宮と大きな犬小屋の現場へ。細かなチェックと手直し工事の打合せ。
 あと2週間程で竣工です。

 

 ■2005.11.29 (tue)
 
 午前中,学校へ。1年のグループ課題の提出。全体としてモノつくりの楽しさを感じてくれたのではとひと安心。
 
 連日、姉歯問題がメディアをにぎやかしている。構造計算書の偽造など能力の問題ではなく、モラルの問題。
 計算書を偽造して、そうなったことは大問題だが、震災後の構造基準を満たしてないもの、既存不適格建築、
 下町の古い木造住宅群など耐震基準に達していない建物は、世の中にいくらでも存在する。
 偽造に至ったシステムの追求と責任の所在ばかりが言われているが、(もちろん重要な問題である)
 もう少しマクロに見ていくと現存するそうした建物に対してどう考えればいいのだろう。
 対処していくとなると途方もないお金と労力が必要になる。
 全て壊して再開発するか、耐震補強をするのか。
 建物は人の生命と財産を守るという当たり前の大前提だけが大きな流れとなり、
 風景や文化、生活など目に見えにくいものがここでも置き去りにならないか少し気になるところではある。


 ■2005.11.28 (mon)
 
 午前中は施主打合せ。3時にゼミ生2人が卒業設計の相談。
 提出まであと6週間、あせりや内容の詰めで顔色が少し変わってきています。
 今後につながるものを創ってほしいと思います。
 あとは事務所であれこれ。

 11/24 西宮と大きな犬小屋の現場
 11/26 午後、大きな犬小屋の現場
 11/27 午後、大きな犬小屋の現場

 竣工間際のため現場に行く機会も増えている。
 西宮の現場は、木造でかなりのローコスト住宅です。週末に見学会を予定しています。


 ■2005.11.22 (tue)
 
 最近、学校へ向かう途中の大川にウォーターレタスという外来種の水草が多量に浮かんでいる。
 レタスといっても食べられるわけでもなく、極めて繁殖性が高く、水の浄化作用もあるらしい。
 淀川の毛馬閘門を開門したときに流れ込んでくるということである。
 外来種による環境への影響。このようなことをここ何年かさまざまな分野で耳にするようになってきた。
 ブラックバスにしかり、セアカゴケクモやペットで飼われていた蛇や亀などなど。
 本来の環境から何らかの影響で違う環境に入り込み、本来の環境を変えてしまう。
 怖いことだと思うが、環境ってそういう風につくられてきたことも事実である。
 建築は当たり前のことであるが、環境への影響が大きい。
 建てる前には、周辺の環境を考え、設計に取り込むことを考えるし、出来た後も環境への影響は当然ある。
 さまざまな環境を飛び越えて、インターナショナルスタイルで
 どこにあっても良い建築も空間の可能性として、あるいは、プロトタイプ(一般解)として力を持つが、
 普段携わっている住宅は、環境の中でそこだから出来るモノをつくりたいし、
 この施主だから出来るモノをつくりたいと思う。
 施主も環境の大きな要因なのです。


 ■2005.11.19 (sat)
 
 午前中から西宮の現場へ。電気の引き込みと外構の枕木の確認。
 その後「大きな犬小屋」の現場。外壁の仕上貼り工事。細部の現場打合せ。
 昨日は、9月に竣工したM邸を訪問。うまく住んでいただいてました。
 

 ■2005.11.17 (thu)
 
 午前中、故障部がわかり修理が出来た車が帰ってきた。
 調べに調べてキャブレターの12V電源の不良だったらしい。これでひと安心です。
 早速車で西宮の現場へ。建具が一部入り、機器類も設置ほぼ完了。いよいよ竣工近しです。
 その後「大きな犬小屋」の現場。こちらは、内装の下地ボードがほぼ完了です。
 

 ■2005.11.10 (thu)
 
 午後から西宮の現場と「大きな犬小屋」の現場へ。
 西宮の現場は、キッチンが設置され、犬小屋は屋根工事が始まりました。
 

 ■2005.11.08 (tue)
 
 夕方まで授業。事務所に戻って現場から言われている項目の検討・決定。
 学校や打合せ、現場監理などで僕が事務所を出ていることが多いのもあるのですが、
 毎日事務所は夜遅くまであーでもないこうでもないとやっています。
 仕事が終わってから昨晩見たNHKスペシャル「サイボーグ」は驚きでした。
 装着すると10倍の筋力が得られるサイバースーツや聴覚障害者に取り付けられた内耳など人体の機能を機械がカバーし、
 さまざまな人や場面で実用化されたいることもそうですが、
 それ以上に機械が脳そのものを既に調整している事実です。
 人の病を薬学的に治療するのではなく、脳の中に電気信号を送り、脳の中枢から働きかけ人体を調整する。
 例えば、パーキンソン病患者の脳の手足を掌る部分に電気信号を送り、手足の自由を劇的に回復させ
 家族の介護無しでは歩けなかった人が、一人で普通に歩けるようになる光景は奇跡にすら見えます。
 このような手術は日本でも既に行われ、全米では2万人もの人がうけているといいます。
 反対に脳から電気信号を取り出し、考えるだけで機械が動くことも既に行われています。
 反面怖いのは、それらが軍事的な目的でも開発されていること。
 まさしく、SFで語られる科学の光と闇です。
 では、建築はどうすれば人を幸せに導けるのか?見ながらそんなことをつかの間考えていました。
 少なくとも僕等が今行っている住宅設計においては、周辺環境を含めたそれぞれの(家族)を対象にしながら
 その(家族)のために大病院ではなく、町医者的な立場で何が可能かを考えていくこと。
 その小さな事実を積み重ねることが僕等に出来ることだと思います。
  

 ■2005.11.07 (mon)
 
 11/2(wed) 午前中、学校。夕方今年春に事務所を辞めた元スタッフが旅行のお土産を持って来てくれました。
       9月にエジプトに10月にペルーに行ったらしく、写真を見せてもらいました。あー、うらやましいなあ。
 11/3(thu) 午前中、西宮の現場で施主打ち合せ。午後から「大きな犬小屋」の現場へ。
 11/4(fri) 午前中、打合せで尼崎へ。午後から学校でコンペ講座とゼミ。
 11/5(sat) 午後から西宮のT邸、その後「大きな犬小屋」の現場。
 
 今日は、1日事務所で仕事。いろいろ決定しました。
 車がまた入院しました。ガックシ。

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