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 ■2005.10.31 (mon)
 
 午前中から、「大きな犬小屋」と西宮の現場を周る。
 夕方に2年前に竣工した西宮のT邸に寄る。
 昨日は、4年前に卒業した学生の同窓会に出席。
 この学年は、お酒の飲み方がハンパではない。
 (以前7人で飲み放題に行き、店側からストップをかけられました。)
 卒業式では、カラオケで皆で泣いた熱い仲間です。
 皆それぞれ違う形ですが、職場での愚痴をいいつつもちゃんと働いていて、確実にステップアップしていた。
 若い人が、自分の居場所を見つけてがんばっていることは本当にうれしいことです。
 

 ■2005.10.27 (thu)
 
 午前中は、施主打ち合せ。
 施主が、工務店を決定するのにその工務店が施工した住宅を見学したいという希望で、
 先週の日曜日に昨年リフォームしたOさん宅に伺いました。
 一通り家の中を案内して、2組の施主とお茶をいただきながら、設計や工事のことを話しました。
 僕がいろいろお話する前にOさんが、建築家と工務店と仕事をする上で大切なことを全て話してくれました。
 信頼関係の構築、プロに任せることの意味、お互いの感謝の気持ちなどなど。
 その後で、Oさんとメンテナンスの打ち合せして、昼食までいただいて帰ってきました。
 Oさん、ありがとうございました。


 ■2005.10.22 (sat)
 
 午後から「大きな犬小屋」の現場。各フロアのコンクリート打ちが完了。
 間仕切りや防水の納まりなどを打ち合せ。
 帰りにスタッフと独立前に勤めていた事務所で最後にスタッフとして担当した住宅を見に行きました。
 もう12年になりますが、すごくきれいにしてもらっていました。
 メンテナンスをきちんとすれば、木や鉄部も朽ちないですし、
 住人が家を大切にしている気持ちが伝わって、いい気分で帰ってきました。


 ■2005.10.20 (thu)
 
 午後から西宮の現場。キッチン制作をいつもお願いしている西木工所と打合せ。
 UBが設置され、一部残っていた電気、給排水の配管もほぼ完了しました。12月始めの竣工予定です。


 ■2005.10.19 (wed)
 
 午前中は、計画演習の授業。
 今日が最終日だったことを思い出し、夕方に大阪芸大でのSDレビューに行ってきました。
 いつもの場所と違っていて、少し迷って終了間際に到着。
 毎年、プレゼンテーションがあっさりしてきているように思います。
 石上さんの狭小地で庭と家との関係、外と内の関係を組み換えた住宅のプロジェクトがおもしろそうです。
 

 ■2005.10.18 (tue)
 
 バタバタしていて、久々に書きます。
 先週、松江に行ってきました。菊竹さんの建築などいくつか見てきましたが、
 新しいものでいいものは少なかったです。
 島根では、以前行った伊藤豊雄さんの大社文化プレイスが良かったです。
 公共複合建築として、仙台メディアテークとそれ以降の何か節目のような作品に見えます。
 岡山からの特急やくもの揺れ方はすごかったです。

 午後から「大きな犬小屋」の現場で施主打合せ。サンプルを提出して、塗装などを決定してもらいました。
 写真は、設計時に制作した階段模型です。
 1/1のスケールで階段を制作して、実際に2匹の犬に上ったり下りたりしてもらって
 階段の寸法を決定しました。
  
 
 


 車が戻ってきました。結局部品は見つからず、一部を改造してもらいました。
 一応良かったのですが、相変わらず調子はよくありません。


 ■2005.10.13 (thu)
 
 午後に現場へ。内壁のベニヤが2/3くらい貼られていた。
 

 ■2005.10.11 (tue)
 
 連休に奈良の飛鳥資料館のチームとナイターでサッカーの練習試合を行う予定で奈良へ。
 午前中は、チームの人やゼミ生と
慈光院に行きました。
 アプローチの演出、内部と庭の関係、茶室のスケール感など全体が石州の茶の空間となっており、
 日本空間の持つ外と内の心地良い空間を体験出来ました。
 その後は、相手チームの奈良文化財研究所のSさんに
飛鳥資料館を案内していただきました。
 高松塚古墳やキトラ古墳などのなかなか聞けない説明や貴重な資料をたくさん見せていただきました。
 約1300年前の出土品にロマンを感じるとともに歴史のおもしろさをあらためて実感しました。
 試合は、雨でグランドが使えず中止になりましたが、濃い奈良の1日でした。
 

 写真は慈光院です

     


 

 ■2005.10.08 (sat)
 
 午前中は、U houseで週間住宅情報の取材。
 毎回取材時は、施主さんに時間をさいてご協力いただいき、申し訳ない。
 午後にメンテナンスでSu Houseへ。ここの息子さんは、学校の生徒です。(担当はしていませんが)
 家族の家創りを体験して、建築をしたいと思ったということです。がんばってほしいですね。
 パナソニックの携帯電話Pシリーズのカスタムジャケットを開発・デザインした
谷山示君も
 施主の息子さんです。
 彼は、家を建てているとき芸大の工業デザイン専攻の大学生でしたが、
 今では注目のプロダクトデザイナーです。
 
 

 ■2005.10.04 (tue)
 
 今日から後期の授業開始。昨日の残りの採点をして夕方から事務所でいろいろ。
 昨日心配していたコンペ提出は、1年の3人が提出できなかった。
 始まったばかりなのでこれからです。講評会などもあるのでそういう場にどんどん参加して、
 少しづつでいいのでモノをつくる楽しさや雰囲気を実感していってほしいです。
  
 

 ■2005.10.03 (mon)
 
 午前中、大きな犬小屋の現場。鉄骨の溶接もきれいに出来ていました。
 夕方から学校へ。課題の採点や後期の打ち合わせ。
 建築家Y先生から先日竣工したM邸の感想をうかがいました。
 今日は、ゼミと1年のコンペ講座で行っていた「雨宿りの空間」の締め切りです。
 何人かは、作品を送付したことをメールで確認できたのですが、
 みんな完成して提出できたのか心配です。
 消印有効の0時まではまだもう少しあるので、きっとがんばっているのでしょう。
 こちらは、事務所でいろいろ。
 
 

 ■2005.09.30 (fri)
 
 午前中、施主打ち合わせ。その後学生とコンペ、卒業制作の打ち合わせ。
 午後から現場へ。設備やサッシの打ち合わせ。
 修理に出している車の部品(イグナイター)が無いらしい。
 生産中止になっていて、メーカーとの交渉中という返事がきました。またまたどうなることやら・・・
 
 阪神が優勝しました。よかった、よかった。
 毎回思うのですが、ビールかけのときや球団の感謝デイなどで、
 選手が仮装したりするのが僕は好きではない。
 僕は小さい頃からスポーツ観戦が好きなので、プロのスポーツ選手にはすごく憧れるし尊敬している。
 一流のアスリートの体力や技術には、本当に感動するし、
 それにいたるプロセスストーリなどには涙してしまう。
 そんなアスリートが、仮装してノリでかんたんにウケ(笑い)を狙っていることが腹立たしい。
 (実際おもしろくないし)
 プロゴルファーが、クラブのスイートスポットを数ミリずらしてボールを曲げたり、
 水泳選手の美しいフォーム、マラソンの駆け引きなど・・・
 自らのそうした技術や体力といった(個性)をピッチで見せてくれるだけで十分鳥肌ものなのです。
 今回の祝勝会で見せた赤星のコスチュームよりも、半パンの脚の筋肉のすごさに僕は感動するのです。

 

 ■2005.09.27 (tue)
 
 M邸の竣工などでバタバタしてしまい、久々に書きます。
 9/25にM邸は無事引越しされました。今週中に外構工事も完了します。
 近々写真もアップします。農家の空間や風景のことを考えています。
 竣工して施主に大変喜んでいただき、こちらも充実感でいっぱいです。
 どのような生活が始まるのか楽しみです。
 これから、メンテナンスも含めて施主とは一生のお付き合いです。
 
 9/26は「大きな犬小屋」の基礎の配筋検査。今日コンクリート打ちでした。
 車の調子がやはり良くない。エンジンがかからず、今日ついに病院送りになりました。
 どうなることやら・・・


 ■2005.09.21 (wed)
 
 お昼前まで前期試験の試験監督。
 午後からは、M邸の竣工写真の撮影の立会い。カメラマンは杉野圭さんです。
 竣工写真は、竣工時の記録として撮影しますが、写真に建築家が期待するのは、空間の発見です。


 ■2005.09.20 (tue)
 
 午前中現場。
 夕方、「大きな犬小屋」の鉄骨の上棟があり、皆で乾杯。
 鉄骨を運搬するトラックがパンクして作業が遅れましたが、なんとか無事に上棟できました。
 犬達に喜んでもらえるようこれからがんばらないと。


 ■2005.09.17 (sat)
 
 午後から現場廻りをして、夕方施主打合せ。
 今日発売の新建築住宅特集10月号にソレッテ大阪?のチームメイトの杉千春さんと高橋真奈美さんが
 時評でA−cupのこととサッカーと建築について書いてくれています。
 サッカーのフラット感や連携(巧みなパスワーク)って建築と本当に通じています。
 
 

 ■2005.09.15 (thu)
 
 午後からM邸の現場。外構工事の打合せと内部の細かなチェック。
 外構の木工事が終わると今回お世話になった大工さんはもう現場には来られません。
 現場でのいろいろな注文もよく聞いていただき、良い工事をしていただきました。
 竣工間際で忙しい中、母屋のお母さんに毎日出していただくおやつをいただきながら、
 少しの休憩時に記念撮影です。
 
 
   



 ■2005.09.14 (wed)
 
 午前中は学校で前期最後の授業。10月初旬までテスト休みです。
 ここ1年くらい腰痛で、長く立っていたりするとかなりつらくなってくる。
 ネットで調べてみるとどうやら坐骨神経痛の症状とよく似ているので、先日医者にみてもらった。
 多分レントゲン撮って、シップもらって終わりだろうなと思いながら
 行ってみたが、そのままの対処法でした。
 昨晩、雑誌編集者と建築家数人らで話していたときにあるメーカーの方から
 坐骨神経痛にいい接骨院を教えてもらい、夕方早速行ってみた。
 どうやら腰の筋肉疲労が激しく、腰をかばったりするので足も痛かったりということでした。
 まずは、筋肉疲労をゆっくりとっていくマッサージ治療を続けることになった。
 このマッサージかなりの気持ち良さ。しばらく通院生活です。
 

 ■2005.09.12 (mon)
 
 朝から現場打合せ。
 夕方、建築家のY氏が設計したヘアサロンを見学。浮かせた家具で全体が緩やかに仕切られた空間は、
 いい具合に肩の力が抜けた心地の良いモノでした。ここという寸法の押え方やディテールもさすがです。
 素材や色といったテイストだけの店舗ではなく、空間を感じる建築として成立していました。
 

 ■2005.09.11 (sun)
 
 朝からスタッフとゼミ生でM邸の現場。
 2階フローリングのサンドペーパー掛けのワークショップ。
 塗装業者の方に簡単な説明を受けて作業開始。まずは、ベニヤとシートの養生を皆でめくり、
 各人のエリアを決めて作業。
 ペーパー掛けでもそれぞれの性格が出ますが、皆丁寧にやってくれました。
 現場は、日曜日ですが、竣工間際なので塗装工事、外構工事が進められていました。
 皆さんお疲れさまでした。


 ■2005.09.10 (sat)
 
 朝から現場監理。
 午後からは、久々のサッカーで、奈良のチームと練習試合でした。
 7月始めのA-cup以来2ヶ月ぶり。やはり、2ヶ月のブランクはひどかった。とにかく走れない。
 A-cupとは、年に1回行われる全国の建築家チームが集まるサッカー大会です。
 今年は、筑波大学に27チーム総勢650人位が
 集まりました。チームのソレッテ大阪?はその大会に出場するために
 建築家の吉井歳晴さんとつくったチームです。
 毎年A-cupに向けて練習を月に数回しているので、継続していると体も動いてきて走れたりするのですが、
 ちょっと休むと全く動かなくなってしまいます。
 年齢的には当たり前のことですが、ほんのちょっとだけくやしい。
 
 写真は今年のA-cupのときのものです。


   
 


 ■2005.09.08 (thu)
 
 午前中施主打合せ。
 その後、現場に行こうと駐車場に行って、キーをまわすがエンジンがかからない。
 何とバッテリーがあがっていた。5日前に乗ってから今日までのことを考えても原因がわからないので、
 ロードサービスのレスキューを呼んで見てもらったら、
 バッテリーを交換した方がいいとのアドバイスを受けた。
 いつものGSに行って検査してもらったら、やはり交換ということになった。
 (前回の交換から2年たっていないと思うのだが・・・)
 今年の冬くらいから、少し調子が良くない。キャブレター車で25年モノに好きで乗っているので
 それに付き合わないとしかたがないと思いつつも、
 急いでいるときのトラブルは、やはりちょっときついです。
 僕も車もいつまでも若くないことは十分理解しています。
 ロードサービスのお兄さんの「しかし、キレイに乗ってますねえ」のひとことが少しの慰めでした。

 
 ■2005.09.07 (wed)
 
 台風も僕の近くでは思ったほどでもなく、一安心。
 大阪は警報もでなかったので、午前中は1年の計画演習の授業。来週で前期の授業は終了。
 午後からは、ずっと事務所でスタッフと打合せや今月末竣工のM邸のことなどいろいろ決める。
 次回のゼミで使うスライドの整理。吉阪隆正の大学セミナーハウスや出雲、横浜の建築を見てみる。
 大学セミナーハウスは、逆ピラミッド型の管理棟もいいけど、
 斜面地にちりばめられた建築とコンタ−がお互い生き生きして好きな建築です。
 スライドのデータ化も考えないといけません。これはかなり大変です。
 
 
 ■2005.09.06 (tue)
 
 午前午後とも学校の授業。夏休み明け最初の設計製図。
 夏休み課題の受取りと優秀作の発表を行う。
 夜に一昨年のゼミ生のOさんと違うゼミのT君が事務所に来訪。
 Oさんは某衛生機器メーカーのショールーム勤務で
 T君は最近1ヶ月間のヨーロッパ旅行から帰って来て、知り合いの設計事務所の手伝いをしています。
 近況報告的な話しとどのようにモノつくりに関わっていくかということなど雑談。
 僕もそうっだたが、若いときのひとり旅は、どこか自分自身が少し変わったような気にしてしまう。
 たかだか数カ月くらいでその人自身が変わるわけなどないのだが、少し顔つきが変わって見える。
 若い時のひとり旅は絶対した方がいい。
 大事なことは、そこから戻った日常をどう過ごすかということ、当たり前ですが。
 明日、台風大丈夫でしょうか。

 
 ■2005.09.05 (mon)
 
 朝から施主打合せ。
 先日、遅ればせながら見たかった井筒監督の「パッチギ」を見ました。
 井筒監督は、ガキ帝国以来好きな監督です。
 ドライブ感をもったエンターテイメントの中に見えるメッセージは直接的ですが、
 僕ら世代にはググッときます。
 オダギリジョーがいい味を出してました。
 「イムジン河」もこの映画のように友達のお兄さんが歌っていた。
 フォーククルセターズは小学校2年だったと思うが「帰ってきたヨッパライ」が単純におもしろく
 よく歌っていた。その後も「青年は荒野をめざす」「水虫の唄」「あのすばらしい愛をもう一度」など
 ギターで弾き語りをしていました。
 僕は、加藤和彦もすごくセンスが良くあこがれたが、北山修の詞(詩ではなく)が好きだった。
 「風」「さらば恋人」「戦争を知らない子供たち」「白い色は恋人の色」などなど。
 今となっては安っぽく、使いふるされた言葉を並べているのだが、何故かそれが新しくすがすがしかった。
 今も本棚に「ピエロの唄」という作詞集が入っていると思う。
 そういえば、作詞集のLPレコードも持っていたのだが、あれはどこにいったのだろう。
 あれば、聞いてみたいけど。

 
 ■2005.09.03 (sat)
 
 朝から現場打合せ。地下のコンクリートの型枠がはずされていた。
 その後、御影の住宅のメンテナンスの打合せ。
 夕方から上棟へ。
 最近は飲んだら乗るなで、上棟時に現場で酒盛りをして上棟を祝うといことも無くなりつつあります。
 今日は、施主のはからいで施主家族、ご両親、工務店、大工さんらで久々に現場で
 食事会をしていただきました。
 竹葉亭のうな重美味しかったです。(もちろん飲酒はしていませんよ)
 1時間ほどの会でしたが、施主が現場で工務店や大工さんと顔を合わし、
 和気藹々としている光景を見るのはいいものですし、皆でいい家を創ろうという雰囲気が漂っておりました。

 
 
 ■2005.09.02 (fri)

 夏休みも終わり、今日から担当の授業が始まりました。1年生の有志でコンペ講座をしています。
 ゼミ生も同じコンペをしているので一緒の教室で進めています。
 違う学年と交流を持つことは、すごく重要なことです。
 自分の仲間やクラスだけの世界にとどまらず、学年や学校という枠を自ら飛び越えていくこと。
 それは自分自身の可能性を広げることになっていきます。
 そういう手助けはできるだけしたいと思います。
 サーカーチーム「ソレッテ大阪?」 も同じです。
 建築とサッカーが好きな人が年齢や地域、学校などの枠を越えて集まっています。
 もうすぐ約2ヶ月ぶりの試合です。ケガに気をつけないといけません。

 
 ■2005.09.01 (thu)

 9月に入り、今日から日記(のようなもの)を書きたいと思います。できるだけ書くつもりですが、
 どうなることやら・・・。
 仕事のことだけでなく、いろいろ書けたらと思っています。
 今日は、あと3週間ほどで竣工するM邸の定例会議(現場で施工者と行う週1回程度の打合せ)。
 決まっていなかったフローリングの染色の色決め、竣工までの工程のチェックなど。
 現場はかなりバタバタです。
 このM邸は郊外の田畑に面して母屋の隣に建っています。
 畑では、ご両親がいろいろな野菜や果物、お米を作っておられます。
 よくいただく夏野菜も風味が市販のモノとはやはり違い、大変瑞々しく、おいしかったです。
 大切に育てた人がそこにいて、それがおいしく、ありがたい。家も同じです。

 
 ■2005.08.09 (tue)

 先日、学生と友達の建築家、編集者をまじえて毎年恒例の夏のゼミ旅行に行ってきました。
 場所は群馬県。星野富弘さんの美術館を見ることが目的のひとつでした。
 高崎から桐生に入り、わたらせ渓谷鉄道で約1時間の東村まで行きました。
 この小さな村の小さな美術館に毎日1000人近い人が訪れているそうです。
 この美術館は、国際コンペ(設計競技)で建築家が選ばれ、
 四角い弁当箱にいろいろな大きさの円が詰め込まれた形をしています。
 今年見た建築の中でもベスト1になるかもしれないくらい良く出来た建築でした。
 展示空間と展示空間の縁が接する部分に設けられた開口は、壁が鉄板で薄いことと巧みな平面計画で、
 まるで鏡のように見えます。
 奥行きを感じながらもフラットなあまり体験できない空間は、
 写真で見るだけでは絶対にわからないと思います。

 星野富弘さんは、教師をしておられたときに事故で手足が動かせなくなり、
 筆を口にくわえて絵と詩を描かれ、その作品で多くの人に勇気を与えています。
 富弘さんの小さな作品にこめられた「生きること」のメッセージにうなずきながら、
 多くの人が作品をひとつひとつ見て読んでいました。
 僕も展示作品全てを読みました。その途中、肩をたたかれました。
 ふり返れると友人の建築家Kが立っていて、笑いながらハンカチを差し出してくれました。
 (泣きキャラを目指してるわけではないのですが)
 富弘さんの作品と展示空間がよく合った良い美術館でした。
 
 富弘美術館は 
http://www.vill.seta-azuma.gunma.jp/htm/azm11110.htm

 その他今回の旅行で訪れたのは下記です。
 東京カテドラル(丹下健三)  鬼石町多目的センター(妹島和世)
 群馬音楽センター・井上邸(Aレーモンド)
 ぐんま国際アカデミー(C+A)  館林美術館(第一工房) 
 
 
 ■2005.03.21 (mon)

 このページ久々の更新です。(久々どころか、その気なしといった感じですが・・・すんません)
 先日、茅ヶ崎市立浜之郷小学校の初代校長の故大瀬敏昭さんのことを書いた
 『いのちの授業』(神奈川新聞報道部著)を読みました。
 大瀬校長のことは、ご存知の方も多いかと思います。
 癌と戦いながら、余命宣告があった後も学校に通い続け、子供達に命の尊さを伝える
 『いのちの授業』と呼ばれる授業をされていました。
 この本は、大瀬校長の闘病と学校改革(学びの共同体つくり)、家族のドキュメンタリーです。
 自分が癌であることを子供達に語り、そのことを通して命・生きること・死のことを子供達が
 一緒に考える授業をされます。
 寿命、限りある命=一人の命、新しい命、助け合う命、永遠の命・・・
 大切なのは、子供達と一緒に考え、学ぶこと。
 大瀬校長は、その『いのちの授業』を癌と戦う自分自身だけが、おこなえる授業ではなく、
 さまざまな題材を使いながら、『いのちの授業』を一般化する工夫もされています。
 特化されたものから、客観性を持って一般化すること。
 そのことにより、より拡がっていくことが重要です。
 何かを一緒に考えるために、手法を考え、自分自身のモードで語りかけ、相手の話しに耳をかたむける。
 その中で人と人との関係を構築していく。
 それは、設計という仕事とも繋がっていることだと思います。
 この本を読みながら、僕も浜之郷小学校の生徒のひとりになっていました。
 大瀬校長や先生方、ご家族からの多くの語りかけに自分はどう答えるのだろうと考えます。
 生と死・家族・友人・仕事・教育・・・
 この本は、通勤電車の中でよく読みました。
 歳のせいか涙もろくなってきて、何回か公共の面前で涙してしまいました。
 先日、教えている学校の生徒に「先生この前、電車で見かけたデ。でも、なんか泣いているみたいやったから
 声かけへんかってん」
 あーやさしいなぁ(涙)

 

 ■2002.07.19

 僕の好きなテレビ番組にNHKの「課外授業、ようこそ先輩」というのがあります。
 様々な分野で活躍する人が自分の卒業した小学校に行って、
 後輩達(おもに5,6年)に授業をするものです。
 この前の先生は、イラストレーターの黒田征太郎さん、
 自身が戦時中に疎開していた滋賀の小学校での授業でした。
 最初は学校の壁に絵を描くことからはじまり、次にダンボールを好きな形に切ったものをキャンバスにして
 自分の好きな風景や行きたいところなどを筆や刷毛だけでなく、
 手を絵の具まみれにしながら、一生懸命に描いていきます。
  黒田「汚れるのをこわがっちゃあダメ、絵の具と友達になろ。そしたら、絵の具がたすけてくれる」
 さて、ここからが本当の授業です。皆が描いた絵のうえに戦争の絵を重ねて描くということになりました。
 はじめは、みんなとまどっていましたが、すこしづつ書き始め、爆弾、黒い雨、燃える木、逃げる人たち、
 それぞれが戦争のイメージを自分の絵に重ねていきます。
 描いている途中に、身体が熱くなった子、戦争のイメージがわかなくて描けなかった子、
 わかっていても描きたくなかった子。
 自分自身が描いた、きれいな風景、友達、家族・・・それらが赤く染まり、どんどん黒くなっていく。
 戦争は、よくないとわかっているもののそれが実感として感じられない。
 そうした多くの人達にリアリティを持たすということは、現代においては非常に難しいことだと思います。
 普段から感じている、モノやコトのリアリティについて、あらためて考えるきっかけになった授業でした。
 番組は、子供たちがそれぞれの想いを絵にぶつけ、その上に黒田さんが 花 の替え歌で
 「人として人として、たのしく生きようよ」と歌いながら、絵を描いて終わりました。 

 
 
 ■2001.10.23

 今月の初めからウクレレを弾き始めました。写真はパイナップル型のマイ・ウクレレです。
 (なかなかきれいでかわいいデザイン)
 他にはギターを小さくしたようなオリジナル型があり、
 大きさの種類もあって普通のスタンダート型、ひとまわり大きいコンサート型、
 さらにひとまわり大きいテナー・ウクレレ、バリトン・ウクレレなどがあります。
 また、フレット(弦をおさえるところ)の数も12,18,20とあるそうです。
 パイナップル型は、胴の中の空気容積が大きいので音は大きくなりますが高音部が少しでにくく、
 甘く巾のある音がでるといわれています。
 でも、素人の私には音の違いなどはまだまだわからず、
 今はもっぱらやさしい軽い音色を楽しんでいます。

 

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