隠れ宝塚のひとりごと

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雪組 TAKARAZUKA 1000days 劇場公演
再会/ノバ・ボサ・ノバ

「ノバ・ボサ・ノバ」編

観劇日 99年7月4日 99年7月24日 99年7月31日
観劇時刻  午後3時30分の部 午後3時30分の部 午前11時の部
観劇場所  31列上手(C席) 6列中央(A席) 29列中央(C席)



マール 安蘭けい 成瀬こうき 朝海ひかる
ブリーザ 朝海ひかる 安蘭けい 安蘭けい
メール婦人 成瀬こうき 朝海ひかる 成瀬こうき

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「ノバ・ボサ・ノバ」
−盗まれたカルナバル−


鴨川 清作 脚本
 草野 旦 構成・演出


−見れば見るほど面白い−


 7月31日の15時30分の公演終了時点で、すでに観劇回数6回(大劇場2回、1000days4回)。さらに、まだ8月14日のチケットが手元にあり、観劇回数は過去最高の7回になりそうである。これだけ観劇すると、普通の作品ならかなり飽きてくる。実際、「再会」の方は、楽しみは紺野まひるの追っかけ (^^; か、轟悠と月影瞳のアドリブだけになったりしてしまっている(どんでん返しは宝塚には不向き……)。しかし、こちらの方は観劇すればするほど面白味が増してくる。中身が濃いので、初見では圧倒されるだけだったが、回を重ねて見所が自分なりにつかめてくると、この濃厚な世界が非常に面白く見えてくる。
 さすがは20年以上にわたって、幾多ものファンから再演希望の声が叫ばれていたショーだ。見るほどに面白味が増して、さらに観劇したくなってくる。続演の月組の方も、時間と費用があれば、まめに1000daysに通ってしまいそうだ。


−好企画の役替わり−


 今回の話題はなんと言っても安蘭けい、朝海ひかる、成瀬こうきの役替わりであろう。商売下手な宝塚とは思えないほどの好企画。これは面白いぞとばかりに全てのパターンを観劇してみた。
 結論から書いてしまえば、やはり安蘭マールのパターンが最もよかった。絶妙な配役で楽しめるのだ。安蘭けいにはマールが合っていたし、成瀬こうきのメール婦人もいい味を出していた。そして個人的に気に入ったのが朝海ひかるのブリーザ。娘役顔負けの演技、男役とは思えない妖しい雰囲気。非常に好印象を持たされた。
 とはいえ、成瀬マール、朝海マールも決して悪くはなかった。むしろ、この役替わりによって三者三様のマールが楽しめて非常に面白い公演になった。
 この役替わりで、3人の稽古量が相当なものになったのは誰もが知るところだが、この相当な稽古のおかげで、この面白いショーがさらに楽しめるものになった。この役替わりに当たっての3人の努力には敬意を表したい。


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