隠れ宝塚のひとりごと

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月組TAKARAZUKA 1000days劇場公演
「螺旋のオルフェ」/「ノバ・ボサ・ノバ」

「ノバ・ボサ・ノバ」編

観劇日 99年8月21日 9月15日
観劇時刻 午前11時の部 午後3時30分の部
観劇場所 18列上手
(B席)
14列中央
(B席)


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「ノバ・ボサ・ノバ」
−盗まれたカルナバル−


鴨川 清作 脚本
 草野 旦 構成・演出


−組が替わっても面白い−


 組が替わっても「ノバ・ボサ・ノバ」は非常に面白かった。確かに初回の観劇の時は、雪組版とのギャップにかなり苦しんだが、2度目の観劇からは楽しめた。
 やはり「ノバ・ボサ・ノバ」は面白いと3回観劇したが、これは異例のこと。何しろ月組は今まで、1公演1回しか見たことがないのだ。さらに、雪組の7回観劇とあわせて合計10回も見たというのに、まだ見足りないと思わせるものがある。これほどのものすごいパワーを持った作品というのは、そう滅多にお目にかかれるものではない。改めて故鴨川清作氏の鬼才ぶりを実感させられた。

 ところで、月組の東京版では、初舞台生が出ないということで、フィナーレに手が加えられた。ロケットの部分が短縮され、初風緑と千紘れいかのデュエットが1場面入ったが、これが非常にいい出来だった。場面としてもきれいだったし、元花組のダンサー2人だから、ダンスも非常にいいものを見せてくれる。この場面を見ながら、もう一度マールとブリーザの恋に思いを馳せることができるのが非常に嬉しかった。
 しかも感心したのが、この場面の追加をいれても、シナーマンからロケットへの流れがごく自然に行われていたことだ。この場面への違和感は全く感じられなかった。このあたりは、草野氏のショー作りのうまさゆえであろうか。
 しかしこれが月組の東京版だけというのは惜しい。これはぜひとも雪組の3人役替わりでも見てみたかったものである。


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