その12: いちじく(無花果)
耕作していない荒地の畑の隅にいちじくの木があります。
春先にボサボサだったものを剪定しておいたものです。
その時は、この木が何の木かは気にも留めませんでした。
ただ、余りに見苦しいので形を整えておいただけでした。
ところが7月の初め頃この木が「いちじく」で、
ある事がその果実から分かりました。
果実が2つ付いていたのです。わくわくしました。
いちじくは懐かしい果物です。子供のころの果物です。
お寺の境内とかで、食べたような記憶があります。
何十年間も忘れていた果物でもあります。
一日に1個熟す、果実になってから一ヶ月で熟すから、
「一熟」と名がついたといわれているようです。
漢字の「無花果」は花が咲かないのに実を結ぶことから、
来ていると言われています。調べによると、
紀元前2000年以上前から栽培されていたとされ、
アダムとイブが腰に当てて裸を隠した事は有名な話だそうです。
この話知りませんでした。いずれにしても大変な歴史を持つ木で、
ある事が分かりました。実と葉は薬効と栄養価が高く、
不老長寿の果物で、原産地はアラビア南部だそうです。
最初に気が付いた時の2個が熟し始め、このうち1つに
アリが群がり始めたので収穫しました。熟す目安となりました。
冷蔵庫で十分冷やして、食しました。おいしかったです。
甘みがあって、こんなにおいしかったのかと改めて感じました。
子供の頃は食べる果物はあまりなく、あるものを仕方なく、
食べていた為、いちじくがおいしい果物の記憶はありません。
2個目(写真下)がもうすぐ熟します。
枝には新たに10個余りの実が付き始めております。
長寿の果物うれしいですねー。 夏の恵みに感謝!