昼夜開講制とは?

最近、夜間(二部)を廃止している大学・短大が増えていて、「夜に通って勉強する」という従来の夜間の形態が変わりつつあり、同時に「昼夜開講制」(フレックスタイ
ム制)といったシステムが増えています。
その理由は、学内で勤労学生が減少している点と、夜間の受験者数の減少等があげられます。しかしながら、夜間の募集は廃止しても「昼夜開講制」によって夜間の
授業そのものは継続している大学があるのです。

この「昼夜開講制」は午前中の授業から夜の授業まで一貫して行なわれていまして、従来、夜間が設置されていた大学・短大でその傾向があり、例えば、東北学院大
学や法政大学、明治大学、早稲田大学文化構想学部(旧第一・第二文学部の再編)、神奈川大学等があげられます。

しかし、「昼夜開講制」は大学によってシステムが異なり、これを統一して述べる事が出来ません。おおまかに2つに分けてみますと、(1)夜間の募集があり、夜間の在
学(履修)のみ(併せて土曜日の履修可能)で卒業が可能、(2)夜間の募集がなく、昼間の学生が夜間の授業も受けられる場合がある、という事です。前者は従来の夜
間のある大学で、最近は減少傾向にありまして、後者は法政大学や明治大学が挙げられます。但し、明治大学では夜間の授業と土曜日の授業だけでは卒業の保証が
ないようです。そのため、昼夜開講制がある大学の場合、夜間の授業のみ(土曜日の授業の履修も含めて)での卒業が出来るかどうかも大学によって異なるため事前
に調べておく必要があります。
中央大学商学部では1〜7時限のフレックス制を採っていますが、平日6・7時限および土曜日のみの履修では卒業することはできません。6/25追記。ホームページで
記載確認済。

他に、国学院大のフレックスBや駒澤大学のようなフレックスBというものがあり、駒澤大学の場合、「月〜金の6・7時限と土曜日の3〜7時限に開講される科目を基本と
しながら、フレックスA(昼間)の時間帯に開講される科目も選択できるコース」(同大ホームページより抜粋)との事で、これら2つの大学の一般入試では昼間に仕事をされ
ていない方の受験者が多いかと思われ、このような夜間のコースで入学されても昼間の授業の履修可能である事から夜間の大学の中でも合格難易度が高い方なのです。

いずれにしましても、「昼夜開講制」というものは社会人にとってはほとんどメリットがないシステムで、むしろ、現役世代の学生が幅広い時間で履修が可能なものにした
といった感じがします。

なお、肝心ともいえる学費についてですが、夜間の通学の場合は昼間の通学に比べて約半額程度というのが大半なのですが、「昼夜開講制」というシステムの大学で夜
間にのみ通学をする場合でも、「昼間に通う場合の学費と変わらない大学もあります」ので、希望される大学で「昼夜開講制」のシステムが取られている場合は、必ず
「学費の確認をされて下さい」

追記:
最近、「夜間(二部)のある大学」の更新をしていて、「昼夜開講制」へ移行している大学が増えていることにも気がつき、修正を試みています。しかしながら、その該当す
る大学のホームページを閲覧しましても「夜間の時間帯のみの履修で卒業が可能なのかどうかがわからない」場合があります。社会人が夜間の大学へ行くには、これ
はもっとも知りたいところなのですが、大学側へ問い合わせをしないとそれがわからないわけです。
従いまして、「夜間(二部)のある大学」に記載されている大学がいつの間にか「昼夜開講制」となって、大学のシステムによっては「夜間の時間帯のみの履修で卒業は
不可」
という場合もありますので、「昼夜開講制」と記載のある大学は大学側へお問い合わせをされることをお勧めします。


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